れいるのおと

旅、鉄道、飛行機、ひとり言。あれこれかじって語りたいだけのブログ。

オーストリア ウィーンのオペラ座で観劇してきた話

オペラ座こと「ウィーン国立歌劇場」でオペラ観劇した話。

 

ウィーンはオーストリアの首都。オーストリアはヨーロッパはドイツの南にあり、面積は北海道程度、人口1000万人に満たない小さな国だ。

ウィーンといえば歴史と音楽の街。
街を歩けば音楽が聞こえるし、舞台や演奏会といった劇場公演の勧誘の声がかかる。小さな街にいくつも劇場があり、どこかで毎日何かしらの演目が公演されている。つまり、それほど芸術がフレンドリー。日本の感覚で訪れた僕には、新鮮かつ衝撃的だった。


ウィーンの街を体験するのに、オペラ座を外すわけにはいかない。
演目は「若きウェルテルの悩み」。“ウェルテル効果”の元になった悲劇のストーリーを観劇した。

 

 

♢訪問データ
予約:https://www.wiener-staatsoper.at/ よりインターネット決済(渡航前に購入)
価格:17~242€
座席:指定席
決済:クレジットカード
ドレスコード:なし(フォーマルめが◎)
アクセス:U Bahn(ウーバーン(=ウィーン地下鉄))Oper, Karlsplatz(オペラ, カールスプラッツ)駅

 


オペラ座外観。荘厳で気品ある外観を眺めて楽しむ。1869年オープンのオペラ座こと「ウィーン国立歌劇場」。
ルネサンスの思想、すなわち古代ローマ等の文化に倣ったネオルネサンス様式で建てられ、内外とも美しく見応えある建築物。日本ではなかなか味わえない、芸術品として建物を見る楽しみがある。

 

 

入館に当たり、ドレスコードは特にない。
でも一応、ジャケットを羽織ったフォーマルめな服装で入館。ラフな格好の方は見られなかったので、これは正解かもしれない。

オペラ座内部も、とても美しく、それはまた見応えがある。西洋貴族の洋館的なインテリア(語彙力)は、まさに紳士淑女の社交場といった雰囲気。ジャケット来て背伸びしただけのクソガキは、全く馴染めていなかったに違いない(笑。

 

 

舞台に降りる幕に描かれているのは、おそらくウェルテルの恋人シャルロッテ。作品ごとに、描かれるものが違うらしい。

劇場内。
舞台にはメインの場とオーケストラピットがあり、公演は全て専属のオーケストラによって生演奏される。

そして、その舞台を囲うように座席が、1階から6階までずらりと配置。総席数は2000席ちょっとだ。
座席グレードは様々あり、値段もピンキリだ。
ちなみに1番お安いのは立ち席。ふらっと観劇出来ちゃう、気軽な席があるのもイイ。

 

今回利用したのは5階席。値段は89€、当時のレートで12000円程度だ。そこそこ良いお値段を払った。
下の階の席を選ばなかったのは、単純に空席がなかったから。1ヶ月前予約にも関わらず、1、2階はほぼ満席。ちなみにこの翌日の公演「ハムレット」は、すでに満席という人気ぶり。
世界中から紳士淑女が集う場ということだ。そこに訪れられたことを改めて実感する。

 

 

 

座席は少し小さめ。幅は広くなく、肘掛けも細く、荷物を置く場に困る。
小柄な日本人がそう感じるんだから、ガタイのいい海外の方々には窮屈に感じるだろう。
また、階段が急で、柵も低い。つまり、それだけ舞台が見やすいということ。オペラに集中できる環境が整えられていた。

また、全席に小さなモニターが完備。
公演はドイツ語だが、ここではリアルタイムで字幕を表示してくれる。日本語の用意もあるのは嬉しい。
がしかし、日本語文法に難ありでわかりにくい箇所もちらほら...。作品を予習してから観劇するのがオススメだ。

 

 

 

 

オペラ公演は、前後2部構成。
幕間の中休みには、館内にある小さなホールへ移動し、軽食ビュッフェを楽しむのが一般的だ。ここではオードブルやワインなど、立食ビュッフェが供される。支払いはその場でクレジット支払いだ。
休憩時間は30分。ビュッフェは大変人気で行列ができる。楽しみたい方は事前に動線を確認しておくと良いだろう。


ビュッフェの行列に並ぶ気が起きなかったボクは、せっかくなので館内探検(笑。他の階の席やエントランスなど、どこを取ってもアーティスティックなオペラ座を見て回る。

実はここ、映画ミッションインポッシブル-ローグネイション-のロケ地でもある。イーサン・ハントがこじ開けた扉や、ベンジー・ダンの「タキシード似合うぞ」の撮影場所を特定したりして、聖地巡礼を楽しみ(笑)、幕間休みを終えた。

 

 

 

初めてのオペラ観劇を終えて、オペラの良さ何となく知った気持ちになる。
だが、歌唱を聴きながら字幕を追い、予習したストーリーを辿って重ねるのはエネルギー消費が激しく、体が追いつかなかった。
でも、彼らの美しき歌声と生オーケストラのセッションは素晴らしく、とても魅了された。
芸術に触れてみるのは良いもんだ、としみじみ感じられたのでした。

 

 


 

体験できなかったこと、し損ねたことも多くあったけど、僕にとっては初ウィーン、初オペラ座。“感じ”がわかっただけでも収穫は大きい。
モットーは同じ旅先に2度行け。初めて行く地こそゆったりと、余白があるから楽しめる。これがひとり旅の醍醐味。
初めて旅しようと思案する方に、ほんの少しでも“感じ”をお届けすることができたら嬉しい。

 

 

今回はこの辺で。

 

 

 

 

700系レールスターのサルーンシートに乗る!

700系"レールスター"の普通車(サルーンシート)に乗ってきた。

 

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2000年に運行を開始した、JR西日本の700系7000番台"レールスター"。JR西日本管内で運転される車両で、山陽新幹線でしか出会えない車両の1つだ。

車両愛称、列車名でもある"レールスター"は、先代の0系"ウエストひかり"を継いだ新しいブランド。山陽新幹線の個性派として、現在も細々と運転され続ける車両であります。

 

 

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♢車内データ(2024年現在)
座席:2+2配置
シートピッチ:1060mm
快適装備:リクライニング
テーブル:座面裏にあり
コンセント:無
車内販売:無

 

8両編成のレールスター、4~8号車は2+2配置で椅子が並ぶ。グリーン車並みの幅でゆとりある座席は、「サルーンシート」と呼ばれている。

これも先代0系"ウエストひかり"の思想を継いだもの。航空機に対抗すべく、ゆったりくつろげるシートが提案、採用されたのだ。


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肉厚で幅広なシート、太いひじ掛け、モケットの質感。ちょっとリッチな座席を印象付けるシート。シートピッチは一般的な広さにも関わらず、ゆとりあるように感じられる。暖色系の照明のおかげもありそうだ。

ひじ掛けには、折り畳み式のドリンクホルダーを用意。変わった装備はこれくらいで、奇抜なものは他にない。読書灯とかレッグレストとか、あっても良かったんじゃないかな。

 

 

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かつては"ひかりレールスター"として第一線で速達列車を担っていたこの車両。その役目をN700系「さくら」に譲った現在は、「こだま」が主な運用に。つまり、お古扱いになっている。

そのため、自由席/指定席で分けていたサルーンシートだが、今や区別がない。
つまり、指定席料金なく乗れちゃう乗り得車両。ぜひオススメしたい車両の1つであります。

 

 

一応、1日1本だけ"ひかりレールスター"として運転が継続されている。といっても停車駅は多く、かつての速達列車の面影は名前だけの列車である。

1日1本走らせる、これはもはやJR西日本の意地だろう(笑)。新幹線にも個性を持たせ維持するその姿勢、とても応援したい。


今回はこの辺で。

 

 

 

ターキッシュエアラインズ A330-300のビジネスクラス搭乗記

ターキッシュエアラインズ(トルコ航空) A330-300の新ビジネスクラスに搭乗した。

 

♢機内データ(2024年現在)
座席:2-2-2配置
フルフラット:〇
隣席との仕切り:△
荷物収納:◯
コンセント:〇(変換プラグ必須)
アメニティ:ブランド不明の化粧ポーチ、枕、毛布
機内エンターテイメント:〇(日本語対応)
CAさん、機内の言語:英語、トルコ語(?)
その他:アメニティに靴下
 

座席は、レッグレスト付きのリクライニングチェアのような見た目の椅子。フルフラット対応で、隣席との仕切りはない。
ビジネスクラスの座席は2-2-2配置。ちなみにA330はエコノミークラスなら2-4-2配置。ワイドボディのA330に1列6席、とても幅広く取られていることがわかる。全く窮屈さは感じなかった。

 

ワイドな肘掛けはミニテーブルも兼ねている。食事用テーブルは肘掛けから引き出すタイプ。
全席にモニターがあり、日本語にも対応。充電やイヤホンジャックは座席内側、お尻のあたりにある。
全ての配置や操作が直感的でわかりやすく、簡潔でスタイリッシュ。センスが良いというか、利用する上でのストレスがないのがとてもイイ。

 

アメニティはポーチに入っている。持ち帰り可能で、トルコらしいデザインがあしらわれているものだった。
珍しいのは靴下が入っていること。ちょっとした気遣いが嬉しい。

機内の言語は英語。トルコ語も通じそうだけど、耳にすることはなかった。
CAさんとの会話や食事メニューは英語、機内アメニティは日本語。ここまでは薄めな“トルコらしさ”は、食事に強く現れていた。

 

以下、旅のレビュー。

 


搭乗便:TK759便 ドバイ(DXB)→イスタンブール(IST)

機材:Turkish Airlines(ターキッシュエアラインズ/トルコ航空) Airbus A330-343(TC-JNJ)

 

 

ドバイ国際空港で出国手続きを済ませて乗り込んだ機内では、CAの方が巡回し、席案内とウェルカムドリンクのご案内を受けた。
せっかくなのでレモネードをオーダー。これ、評判に聞く通りとても美味なのでオススメだ。

 

定刻通り、10時過ぎにドバイを離陸。砂漠の砂で黄土色っぽい景色に近代的なビルが並び、さながら「A列車で行こう」のような景色を見ながら飛び立った。飛行機は砂を吸い込むとエンジンに良くないと聞くけど、これくらいなら問題なく飛べるらしい(あったら困る)。
離陸後、程なくして食事の時間が始まった。
ドバイ〜トルコ便の機内食は1回。時差1時間、4時間程度の航路のため、ランチタイムを兼ねたようなフライトになる。

 

 

この日のメニューは、トルティーヤロールをメインに、いくつかの小鉢とチーズ、デザートのシフォンケーキだった。

トルコ航空は空のレストランと言われるほど、食事に力を入れていることで知られる。品数の多さ、料理のおいしさ、CAさんの細やかな心遣いで、高級レストランさながらのサービスに感動。機内サービスや人柄、空気感から、なんとなく、これから訪れる地の雰囲気を感じられる。

 

細やかなサービスと美味しい食事、至極快適なフライトで、終始大満足。
正直、搭乗時点では舐めた気持ちで乗り込んでいた。それが恥ずかしくなるほど、手厚いサービスに驚きっぱなしだった。日本も負けていられない、そう思わされます。

 

 

 

到着したイスタンブール空港は、2018年に開港した新しい空港。これまでイスタンブール近郊 マラリア海側にあった空港を、北部の黒海側に移転。世界一大きな空港を目指しオープンしたものだ。
建物は整備されていて、大きくて綺麗。だが、まだまだ開発途中であり、アクセスが不便なのが難点だった。

ちなみに僕の渡航は2022年11月。
当時は地下鉄もなく(23年1月に開業した)、交通手段は車とバスのみ。ということで、イスタンブール市街地まで、バスで1時間揺られることになっていた。

途中、バスの行先変更(後で聞いたらストライキ(運転手の気まぐれ)らしい)があり、予定+3時間をかけてホテル着。なかなかの洗礼を受けたのでしたさ笑。

 

 

 

E217系の普通車グリーン車に乗る!

E217系グリーン車の乗車記。

 

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♢車内データ(2024年現在)
座席:2+2配置
シートピッチ:970mm
快適装備:リクライニング
テーブル:座面裏にあり
コンセント:無
車内販売:有

 

1994年登場、現役で最も古いのがE217系グリーン車だ。
といっても、座席は2006年の更新で改められた座席。雰囲気や車内はそのままだが、登場時のモノとは椅子と色味が異なっている。

車内は、2階席はブルーの座席、1階と平屋部分はパープルを基調としたデザインだ。

インテリアで特徴的なのは、2階席の通路と座席の段差がないこと、そして平屋部分の扉が木目調の手動ドアな点だろうか。E217系以降の車両、E231系E531系のグリーン車にはない特徴、個性になっている。


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座った感触は、硬めなんだけど嫌悪感はなく、いつまでも座っていられる心地よさがある。E217系は他のグリーン車両に比べると、若干座面が柔らかめかな。

揺れなどは少なく、乗り心地は静かで快適。古さも感じられるけど、所々が更新されているからか他形式のグリーン車両と比べても遜色はない。

 

車内の照明が少し暗い(LEDではない)
窓にスモーク
座席の色が重め
なせいか、ちょっとした高級感、重厚感すら感じられる車内。明るくスマートでスタイリッシュなテイスト違って、これはこれで好きです(笑)。

 

 

 

 

「特急ほどじゃないけど普通車よりは確実にグレードが上」という絶妙なところを突いてくる普通車グリーン座席。

その始まりは、211系や415系で実験した2階建て車両だ。量産して組み込んだのがこのE217系であり、今のE231系E531系に連結されるそれの基本は、このE217系が確立したと言って良い。

今の車両と乗り比べてみると、グリーン車進化の過程を感じられたりもする。なかなかおもしろい乗車となりました。

 

 

 

www.railnoote.net





 

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片道GOのススメ —超格安レンタカーで行く大阪の旅―

トヨタレンタカーの片道goというサービス。超格安レンタカーで行く東京-大阪600kmの旅。

 

レンタカーには、乗り捨て(別名ワンウェイ)という制度がある。
借りた場所ではなく、別の店舗へ返すという片道利用のことだ。

乗り捨てされた車は、レンタカー会社が回送業者に依頼し、自社のエリアに戻すのが一般的。だから、乗り捨てには別料金がかかる。

 

片道GOは、「業者に代わって乗り捨てられた車を元あった店舗に返しつつ、クルマを借りる」という制度。

つまり、「〇〇から〇〇に車を回送したいけど、どうせならどなたか乗りませんか」ということ。

借りる店舗、返却地、車種もバラバラ。長距離限定のプランで、東京から静岡・愛知・大阪・東北などなど。誰かがワンウェイ利用しないと生まれない、突発的な商品だ。

 

 

その代わり、料金は非常に安い。
24時間で2200円、48時間で4800円。それぞれ任意で保険料が加算されるけど、それでも破格。

移動したい区間で利用できれば、普通にレンタカーを借りてワンウェイするよりよほどお得なのだ。

 

 

関西国際空港にて

レンタカーは地方ごとに会社が異なり、それらが共同となってレンタカーブランドを運営している。例えば東京でも東京、多摩と分かれているし、千葉や埼玉ではそれぞれ2社ずつ、運営会社が存在する。
クルマはそれぞれの会社所有のものだから、自社の店舗・エリアに戻さないといけない。同じレンタカーなのにわざわざ戻さなきゃいけないのは、こういうカラクリだ。

 

 

筆者がよく使うのは東京-大阪間。
新幹線、飛行機など王道の手段に飽きた時や、長距離ドライブをしたい時に使わせてもらっている。

 

大阪からだと、高速を使っても7時間。
時間がかかるし疲労もある。でも自力でロングドライブを楽しむ醍醐味が、そこにある。

京都や名古屋、箱根など、途中に立ち寄りできるのも大きなメリットだ。

 

 

写真は珍しくRAV4を引き当てた時のもの。まともに借りるとそこそこ値が張るハイクラスレンタカー。これも2200円。お得すぎる。

 

運が良ければ、アルファードやクラウン、ハリアーや86といった高級車やレア車も、片道GOラインナップに並ぶ。人が乗るほど運転も金銭的負担も減らせるのが、車移動の良いところ。

 

 

長距離移動を楽しむ手段の1つとして、ぜひオススメしたい。

 

 

 

 

 

【元フレッシュひたち】E653系 特急しらゆきの乗車記

JR東日本えちごトキめき鉄道が運行する特急しらゆき。普通車の乗車記。

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JR新潟駅からえちごトキメキ鉄道の新井駅までを結ぶ特急しらゆき。
新潟から北陸新幹線 上越妙高駅へ接続できる特急として、新幹線が開業した2015年3月に運転が始まった列車である。


先代は快速くびき野。485系の置き換えとともに特急に格上げした形になった。
また、このE653系は、常磐線特急フレッシュひたちで活躍していた車両。4両編成が改造され、こちらに転用されている。

4両とは、くびき野当時の6両から比べて短い。また、座席はオールモノクラスだ。
1日4往復と本数が多くないのだけど、上越と新潟を結ぶ重要な列車と位置付けられている。


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♢車内データ(2024年現在)
座席:2+2配置
シートピッチ:910mm
快適装備:リクライニング・座面スライド
テーブル:座面裏にあり
コンセント:無
車内販売:無

 

 

座席はひたち号当時のまま、モケットのみ変わっている。
ひたち時代のブルーの座席から、北陸カラーの赤い座席になった。E7系W7系の普通車のカラーに合わせたらしい。指定席、自由席ともこの座席。


停車駅が多い大量輸送用として登場したE653系グリーン車がないし、シートピッチも狭いのは、ひたち時代から変わっていない。
座席は背面が少し沿っており、軽くリクライニングをするとちょうど良い印象。加えて、座席下にも足が伸ばせることもあってか、不思議とそれほど窮屈さは感じられなかった。
座り心地は悪くないけど...よく揺れます。まだ若い車両とはいえ元は97年の特急車、仕方ないか...。

また、座面スライド機構も現役だった。
リクライニングとは別に座面が動くというもので、400系新幹線で試験的に導入、以降2000年頃の車両でよく見られたやつだ。個人的にはなかなか好き(笑)。


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座面裏は航空機のような雰囲気。立体的な張り出しが抑えられている。狭い印象を受けなかったのは、張り出しがないのも理由かもしれない。

窓の周りも、ひたち時代から変わらないよう。ブラインドも昔のまま。ちょっと手抜きのような...?


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E653系といえば、デッキとの仕切りのガラス扉。このロゴマークは、ひたち時代から貼られているものだ。
豊富なバリエーションで、過去も含めると現在計11色になるE653系。ブランドロゴとして残されてるのかもしれない。久しぶりにお目にかかれました。



 




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今回乗ったのは、しらゆき8号新井行き。最終の上りしらゆき号だ。

この列車、新井到着後は直江津まで持っていくのだけど、今年春からは「おかえり信越3号」として乗車券だけで乗れる列車で走っている。公式でタダ乗りできちゃう列車なので、興味ある方はぜひ。
せっかく来たから乗ってみても良かったのだけど、眠かったのでしらゆきを降りてホテルへ。眠りについたのでした笑。

 

 

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ドイツ ケルンの大聖堂に感動した話

人生で初めての体験。

建物を見て鳥肌が立つほど感動した話。

 

ドイツ西部にある都市、ケルンを訪れた。

ケルンといえば、駅前にある有名観光地が「ケルンの大聖堂」。
ローマ・カトリック教会の大聖堂で、世界遺産にもなっている有名な建築物だ。

 

 

 

ケルン大聖堂は、ローマカトリック教会の聖堂で、1000年以上の長い歴史を持つ建物だ。
今建っているのは3代目。1280年に建設がスタート、資金難や戦争による中断、損壊を経て1990年代に完成。現在は戦争被害前の姿に戻す工事が行われている。

 

見応えの外観は、いわゆるゴシック建築と呼ばれるもの。ゴシック建築とは正確には概念がないそうだが、ゴシック建築の中では世界最大の建物とされる。

縦横の大きさは約86(m)×144(m)、塔の高さは157(m)ある。京都タワー(131m)より高く、かなり迫力のある建築物だ。

 

 

 

内部は無料見学エリアと有料エリアがある。
今回の訪問では、無料エリアのみ見学させてもらった。

 

施設内もまた素晴らしく、見応えしかない。
どこを見ても細かな装飾ばかり、すべてが芸術品だ。
かまぼこ型で高さがあり、梁が見えない構造の天井は、いかにもゴシック建築らしい。地下室もあり、歴史と伝統を各所で感じられる。

 

とりわけ有名なのは、随所に嵌められたステンドグラス。それぞれ特色あるステンドクラスが4000枚以上あり、色鮮やかに並ぶ。

駅側から入って一番奥、建物の南側には、カラフルなモザイク柄のステンドグラスがある。これは2007年に新たに埋め込んだことで知られるものだ。ドイツ出身の画家によって作られた72色がランダム配置されたガラスで、他のステンドグラスとの調和を図ろうとしたものらしい。
これに賛否分かれているのは有名な話。まぁ、批判が集まる気持ちはわかる(笑)。

 

 

僕が大聖堂の目の前に初めて立った時、心底圧倒された。人生で初めて、建物を見て鳥肌が立つ。この世のものなのかと目を疑うほど、とにかく偉大。荘厳という言葉の使いどころを初めて見つけた気持ちだった。

実物は予想以上に大きくて迫力がある。一つ一つが細かく作りこまれた芸術品の集合体。はぁ。こんなものがこの世にあるのか。
かけられたであろう時間と美しさに圧倒される。この迫力を、現地で味わえたのは、生涯忘れられないだろう体験になった。

 

 

 

旅に出かけると、こういうことがたまにある。

ちょっとした感動や発見があるかもしれないと期待して、旅に出るのだ。

この時得た感動は、言うまでもなく大きく期待を超えてきた。日本の景色しか知らない僕には、この荘厳さは想像できなかった。

これが世界旅行の醍醐味なのかな。これを書きながら記憶を反芻して、また旅に出たくなるのでした(笑)。

 

 

 

 

 

南海特急ラピート スーパーシートに乗る

大阪と関西国際空港を結ぶ、南海電鉄の特急ラピート。スーパーシートの乗車記。

 

♢車内データ(2024年現在)
座席:2+1配置
シートピッチ:1200mm
快適装備:リクライニング
テーブル:座面裏のみ
コンセント:無
車内販売:無
その他:ドリンクホルダー

 

大きく幅広の贅沢な座席

攻めたデザインの外見とは反対に、内装はモダンで落ち着いたインテリアになっている。

絨毯が敷かれ、大柄の座席が2+1配置で並ぶ室内。楕円形で統一されたインテリアは、優しく暖かい雰囲気を演出している。なんと椅子の支柱までもが円形デザイン。こだわりようが各所に感じられる。

シートはとても大きく肉厚。硬さも程よく、疲れにくい。十分に取られた座席幅がゆとりを、太くしっかりした肘掛けが満足感を感じさせる。とてもゆったりとしたくつろぎを得られる座席だ。

 

 


揺れや走行音はあるものの不快になるほどではなく、92年デビューの車両とはとても思えなかった。最も、これはスーパーシートというのもあるのかもしれないが。

また、車内設備がとても綺麗なことに驚く。外観、内装とも、歳を重ねた車両とは思えないほど、劣化や汚れが見られない。凝ったデザインほど維持や清掃が面倒と聞くけど、そのイメージを覆してきたので恐れ入る。

 

 

 

ラピートβの乗車録

この日はお昼の関空行き「ラピートβ」に乗車している。
レギュラーシートはなんと満席。スーパーシートも7割ほど埋まっていた。びっくり笑。客層は海外からのお客様がほとんど。アジアからのお客様が大半で、空港特急らしさを感じられるかな。

 

JRと私鉄が熾烈な争いを続ける関西。関空特急はJRの特急はるかが優勢で、ラピートはデビューまもなくして停車駅を増やし、速達性は謳わなくなった。
なんば駅を発車して止まる駅がいくつかあり、停車駅多いなと感じる。を発車してからはスピードを上げ、特急らしさを味わえる。

 

終点の関西国際空港駅へは、なんば駅からラピートβで40分ほど。速達タイプのラピートαでも最短35分だ。体感ではかなりあっという間で、すぐに終点についてしまった印象だった。

 

 

railnoote.net

 

 

関空特急は、硬派でネットワークが広いJR特急はるかか、デザインと快適性の南海特急ラピートか。
ラピートは作り手のこだわりや遊び心、乗車時の高揚感があってイイ。はるかもとても良かったけど、個人的にはラピート推したい。

 

 

今回はこの辺で。

 

 

 

 

 

 

ANA B777ビジネスクラス-The Room-搭乗記

ANA  B777-300ERのビジネスクラスTHE Roomに搭乗した。

 

・搭乗便:NH109便 ニューヨーク(JFK) 12:45→羽田(HND) 17:00
・機材:ANA(全日本空輸) Boing777-300ER(JA793A)

 

 

 

♢機内データ(2024年現在)

座席:半個室タイプ
フルフラット:〇
隣席との仕切り:〇
荷物収納:〇
コンセント:〇(USBポートもあり)
機内エンターテイメント:〇(4Kモニター・日本語対応)
内言語:日本語
アメニティ:枕、毛布、アイマスク、歯ブラシ、リップクリーム、スリッパ、ミネラルウォーター、イヤホン(SONY製)
その他:ウォシュレット付きトイレ、パジャマレンタルサービス・電子サンシェード

 

 

ANAビジネスクラス「THE Room」は、2021年から導入された新しい座席だ。

 

正方形の個室には、大人2人は並べるベンチ席。椅子を倒せばフルフラットになってくつろぐことができ、仕切りも備えているためプライベート感も得られる。
4K映像を映す24インチのモニターで映画を楽しみながら、人の目を気にせず存分にくつろげる、超快適な座席なのであります。

 

モニター横の扉を開けると、小物入れポケットや鏡などが備わっており、ちょっとしたドレッサーのよう。

また、搭乗時のアメニティは日本のブランド「SHIRO」、英国のブランド「Globe and torrter」のポーチを採用。2024年現在は、アメリカのブランド「AVEDA」のアメニティが英国ブランド「ETTINGER」のポーチに入っているとのことだ。

 

小物置けるスペースに加え、収納式のテーブルも用意。各種操作系のスイッチがわかりやすい、充電コードが扉と干渉しないなど、考え抜かれた配置とデザインで、本当に使い勝手が良い。また、トイレがウォシュレット付きなのには驚きました(笑)。

 

漫喫のような座席だが、満足度は漫喫の何十倍(当たり前)。ストレスない居住性と美味しい機内食、手厚いサービスで、日本の航空会社の素晴らしさを感じ取れる搭乗となりました。

 

 

 


 

以下、搭乗記。

 

 

ニューヨークJFK空港の第7ターミナル。出発3時間前に到着し、スムーズにチェックイン。空港内ラウンジでゆっくり過ごした後、いよいよ搭乗スタートだ。



着席すると、CAさんと御挨拶をいただく。荷物や衣服のケアなど、配慮やサービスが手厚い。
機内音楽「Another Sky」を聴きながらウェルカムドリンクをいただいていると、定刻通りに機体はゆっくりと動き出した。

 

 

THE Roomの座席は互い違い、すなわち人が凹凸に並ぶよう配置されている。そのため後ろ向きになる席がある。僕は人生で初めて、後ろ向きでの離陸を体験した。
Gがお腹にかかる感じ、椅子から飛び出しそうになる感覚は、普通の離陸と全く逆で、なかなか楽しい(笑)。

 

離陸後30分くらいすると、飲み物とアミューズが提供される。カンパリオレンジを選んだ。

 

 

居酒屋のお通しのようなものだが、デザインといい味といい、とても素晴らしい。見た目に美しくとても美味しい。

 

機内食は1回。現地を昼間に飛び立ち、夕方に羽田に降り立つため、1回の機内食とその後は軽食という形で用意されている。離陸から1時間半ほど経った頃、提供が始まった。
今回は事前に和食をチョイス。CAの方が豪華な和定食を運んでくださった。

 

 

 

●メニュー

・前菜
大根と人参の林檎なます
胡麻焼き
海老地漬け
牛八幡巻き

・小鉢
ホタテ貝とアボカドの柑橘ジュレ掛け

・お造り
炙りハマチ

・主菜
カラスガレイ生姜煮

・御飯
御飯、味噌汁、香の物

・デザート
アイスクリーム/フルーツ/チーズ

 

一品一品、味が染み込んでいながらしつこくなく、とても美味しい。ここまでクオリティが高い料理をいただけるとは思わず、感動w。機内食レベル、ビジネスクラスのクオリティの高さにただただ感動を覚えたのでした。

 

 

食事が終わると、おくつろぎタイム。
機内照明を落とされるので、思い思いの時間を過ごすことが出来る。

2019年導入の最新機種なこともあり、エンジン音は小さめ。太陽を追いかける行路のフライトなので、機窓はずっと明るい。電子サンシェードで暗くし、眠りにつく。13時間の時差に体を合わせるのには、充分な空間だった。

 

 

離陸から9時間、小腹が空いたので、軽食をいただくことに。

メニューはサンドイッチや丼、おにぎり、スープ、麺、チーズ盛りなどなど。今回はカレーライス、スープ、アイスクリームと紅茶をオーダー。

 

あぁ、美味い...!

機内食カレーってなぜ美味しいんでしょうね。テイクアウト品でも人気のコレ、人気になる理由がわかる。
ハーゲンダッツアメリカ調達のものらしく、サイズやデザインが日本のソレと違う。味の違いは感じられず、美味しくいただけました^^

 

 

 

のんびりくつろいでいると、まもなく羽田到着の時間に。窓を覗くと、富士山が出迎えてくれていた。

 

日系航空会社のビジネスクラスに初めて乗りましたが、とても良いものですね。感じがイイ。日本の風土があると言い表そうか、日本人だから刺さる部分が多いのかもしれない。
とはいえANAは、イギリスのスカイトラックスで3位、オーストラリアのエアラインレーティング・ドットコムでも7位にランキング。それだけ評価されるビジネスクラスを堪能できたのは、とても良い体験になりました。

 

 

 

 

 

 

「ほぼ国鉄時代のジオラマ」に行ってきた

レンタルレイアウト「ほぼ国鉄時代のジオラマ」さんを訪れた。

 

茨城県龍ケ崎市にある「ほぼ国鉄時代のジオラマ」さんは、Nゲージのレンタルレイアウトのお店。

2019年に東京・田端にオープン、その後こちらに移転。比較的新しいお店である。

 

 

 

店内はL字型のレイアウトに全部で6路線。両端に山があり、山の中で半周して折り返してくる配線が印象的なレイアウトだ。

上・中・下段でそれぞれキャラクターの違う複線が引いてあり、上から非電化ローカル、高架、電化路線となっている。

 

レンタルレイアウトは場所によって景色が異なるのが一般的だけど、ここは高低差を生かして情景が変わる。それが新鮮で、おもしろい。

 

 

今回は下段の手前側、1番線をレンタル。

留置線は2線、駅も留置線も15両以上に対応しており、長編成でも問題ない。
また、留置線の前後には機回し線があり、機関車を数両、停めておくことができる。寝台を走らせたい筆者にとって嬉しい配線だった。

 

店名にあるように、ジオラマの景色は近代的な景色ではない。山あり海あり田畑あり、のどかな雰囲気漂うジオラマだ。

山間部や海沿い、地方を走る車両がよく似合うのは言うまでもないけど、都会の車両が走っても絵になる情景。のんびり走らせるのにぴったりのレイアウトだ。

 

 

写真はE3系こまち。ローカルな電化路線で作られているので、ミニ新幹線でも似合う。

 

通電状態が良く、走らせるのにストレスがない。また、撮影スポットも多く、走らせても撮っても楽しい。15両でも存分に走らせられる有効長があるのも良かった。
それでいてお値段もお手頃。ストレスなくゆったり楽しめる良いお店に感じられた。

 

 


 

最後にアクセス。

 

立地は、龍ケ崎市駅(佐貫駅)からバスで10分ほど。関東鉄道竜ヶ崎駅から歩けば30分はかかる場所にある。

駐車場があるため、車での来訪がオススメだ。車で訪れてのんびり走らせて帰る、ドライブ好きの筆者にはそんな楽しみ方ができるのも嬉しい。


 


たっぷり2時間走らせてこの日は終了。のどかな雰囲気のレイアウトと気さくな店長さんの良いお店。また伺います!