れいるのおと

旅、鉄道、飛行機、ひとり言。あれこれかじって語りたいだけのブログ。

寝台特急サンライズ出雲・瀬戸 シングルデラックスに乗る

東京と出雲市・高松を結ぶ寝台特急サンライズ出雲・瀬戸
A寝台個室シングルデラックスに乗ってきた。

 

 

♢車内データ(2024年現在)
座席名:シングルデラックス
広さ:約2.5畳(4.6㎡)
高さ:約1.8m
ベッドサイズ:1960mm×850mm
コンセント:有(100V 1500W)
車内販売:無
洗面台:有(温水も利用可能)
コート掛け:有
アメニティ:有(下記参照)
シャワーカード:付属(専用シャワールームを使用)
アラーム付時計:有
喫煙:個室により可能

 

 

サンライズエクスプレスの最上位の客室「シングルデラックス(以下DX)」。
1編成に3室、連結時でも6室しかない客室は、どの個室よりも広く豪華。ゆえに人気高い客室だ。
入手の難易度が高く、即売状態も多いほど。まさにプレミアでプレミアムな客室であります。

 

室内は、1辺2mちょっとの正方形に近い形で約2.5畳。
サンライズExpで最も幅広のベッドに、椅子とテーブル、洗面台、ハンガーとコート掛け。
ベッド上には、枕と布団、そしてナイトウェアとスリッパ。列車で1泊過ごすのには充分な装備が整う。

 

こちらはオリジナルアメニティ。
これは、シングルDXの利用者にのみ、配られるもの。検札を受けた時に車掌さんから受け取ることができる。


中身は以下の通り。

・入浴用品(シャンプー、リンス、ボディソープ、石鹸、シャワーキャップ)
・歯ブラシセット
・髭剃り用品(T字シェーバー、シェービングフォーム)
洗顔フォーム
・化粧水
・整髪料
・櫛
・タオル
・綿棒
・ヘアバンド
・サニタリーバッグ
ティッシュ
・シューポリッシャー(靴磨きシート)
・シャワーカード

 

ビジネスホテル同様のアメニティが一式揃っている。手ぶらで利用しても困ることがないのがイイ。

また、アメニティにはシャワーカードが付属。シングルDX利用者限定の専用シャワールームで使用可能だ。
購入の争奪戦に臨むストレスがないのが嬉しいですね(笑)。
シャワールームにはドライヤー完備なので、着替えだけ持ってお気楽に。そして空いているのでお気軽に利用できる。

 

 

シングルDXには、禁煙車と喫煙車がある。
この喫煙車、新幹線の喫煙ルームが無くなった今では日本で最後の"タバコが吸える車両"だったりする。
灰皿はテーブルに備え付け。これと寝たばこNGの注意書きが喫煙車ならではの装備だろうか。

車内はタバコの残り香は少し感じるものの、困るものではなかった。非喫煙車の自分でも、特に気にすることなく一晩過ごせた。
ここしか空いてなかったから乗ることに決めたけど、今や最後の喫煙車に乗ったこと、そして切符に印字されるタバコマークなどが記念になるので、これはこれで(笑)。
タバコを吸わない自分でも過ごせるくらい脱臭されていたのが良かった。

 

 

 

 


 

シングルDXは、サンライズExp唯一のA寝台。
A寝台とは国鉄から続く座席区分で、昔の慣わしで言えば一等寝台車にあたる。
B寝台よりは上位クラスの贅沢な仕様、というのがA寝台だ。

ブルートレインなどの定期夜行列車では、A寝台・B寝台とも進化と変遷を辿ってきた。
2段、3段ベッドから個室化が進み、洗面台やトイレなどの設備も付けてと、より豪華に、快適にと変わっていった。

言わばそれらの歴史を辿って行きついた答えが、このシングルDXだ。
すべてA寝台個室のカシオペアの客室も、それに当たるだろうか。

定期夜行列車としてこの上ない機能性と、快適さ。
走るビジネスホテルとして、乗車旅を楽しむ個室として、オススメしたい。

 

 

 


 

 

 

ちなみに、、、

 

乗るなら上り列車がオススメ。なぜなら東京発より比較的取りやすいからだ。

経験的に、東京発は本当にプレミアチケットのように感じる。1ヶ月前の窓口10時打ちでも何度も弾かれた。
しかし、利用した高松発はネット購入でまさかの1発ゲット(笑)。噂通り、上り列車の方が難易度が低いようです。確実に乗るには上りを選ぶ方が賢いかも。

とは言ってもやはり東京発に乗りたい。
こっち方が夜景はキレイだし旅程も組みやすいし、夜の東京を発つという雰囲気にそそられる(笑)。

今回はこのプレミアチケットを入手するラッキーは得られなかったけども、
「旅の最後に楽しみを取っておく」
そんな気持ちで乗るのも良いものだなと感じたのでした。

 

 

 

 

 

 

 

ルフトハンザドイツ航空 A330-300 ビジネスクラスの搭乗記

ルフトハンザドイツ航空A330-300 ビジネスクラスに搭乗した。

 


・搭乗便:LH630便 フランクフルト(FRA)→ドバイ(DXB)
・機材Lufthansa(ルフトハンザドイツ航空) Airbus330-343(D-AIKG)


♢機内データ(2024年現在)
座席:2+2配置
フルフラット:〇
隣席との仕切り:×
荷物収納:◎
コンセント:〇(変換プラグ必要)
アメニティ:LOCCITANE、枕、毛布
機内エンターテイメント:〇(日本語対応)
CAさん、機内の言語:英語・ドイツ語
その他:ミネラルウォーター、エコバッグ、靴下

 

 

座席は個室タイプではなく、オットマン付きのフルフラット対応のもの。
これはすでに紹介済みのB747-8と同じ座席だ。よって、過去記事も参照されたい。

 

railnoote.net

 

ちなみにこれは、旧タイプの座席に当たる。
ルフトハンザでは現在、座席や機体塗装を新しいものに変更中だ。
搭乗した機材は新塗装だったのだが、内部は“新ビジネスクラス座席”に改められてはいなかった。
あ、一緒に更新してるわけではないのね。ちょっとガッカリ笑。

 

 

隣席との仕切りはないけど、リクライニング・フルフラット対応で快適な座席。
古さは感じるものの、十二分にくつろげるような工夫は盛りだくさんだ。
枕や毛布などの快適グッズは豊富で、大容量のラゲッジスペースで荷物入れに困らない。
こういった部分も、ルフトハンザ航空会社が高評価を得ている理由の1つなのだろう。

手厚いサービスと豪華で美味しい料理、充分な快適性のおかげで、体に負担がない空の旅を楽しむことができる。
移動に体力を使わなくて済むってとても贅沢だ。

 

 


 

 

 

以下、搭乗レビュー。

 

出発はドイツ フランクフルト国際空港から。
フランクフルト国際空港はとてつもなく広い。
ルフトハンザの自社ラウンジだけでもいくつもある。広い広い空港を彷徨って搭乗口へ。


乗客は、ドイツ語の方、中東系の方が半々と言ったところ。
小さなアジア人は肩身が狭い気持ちである。
いや、胸張って乗ってれば良いんだけど、どうしてもね笑。

 

フライトは約6時間。機内食は1回だ。
離陸後1時間ほどで、提供が始まった。

 

メニューは洋食のみ。
日本路線でもないから、和食には出会えない。
前菜と肉or魚、パンとデザート。フランス料理ベースの洋食が供された。

で、これがまた大変美味で(笑)。
ちゃんと温度があるし、味付けやバランスもちょうど良く、工夫と手間がかかけられていることがわかる。

ビジネスクラスでは食事に困ることがない。そしてどれも美味い。
食事の安心と休息を取れること、煩わしいことが省かれているのは、上位クラス席の最大のメリットといえよう。

 

そしてルフトハンザはドイツの航空会社、ここはぜひドイツビールを味わいたい。
ドイツビールは特徴的な味わいで美味しい。雑味が少なく素直に酔えるような感覚(個人的見解)があり、筆者は結構スキ(笑)。

気持ち良くなってすぐに熟睡。時差ボケを抑えるためにはこれが一番。。。

 

 

着陸が近づく。ドバイが見えてきた。

都市部の周りは真っ暗。
山などの面影もなく、暗闇の中に光る島が浮いているかのような光景。
見たことのない風景に違和感を感じた。

 

ドバイの周りは砂漠と海だ。
発展した孤島があると比喩しても、中らずと雖も遠からずだ。
こういった初めての光景を見て不思議に思うのも、旅の醍醐味。

 

 

この飛行機は、涼しく穏やかな気候のドイツから、ほぼ赤道付近に位置する中東ドバイへと向かう便。
気候がまるっきり違う体験ができるのも、長距離国際線ならではだ。

 

空港へ降り立つと、気候が異なることを一瞬で思い知らされる。
暑いけど、日本と違う乾いた暖かさだ。湿度高めな、まとわりつくような暑さではない。

コートを抱え、腕まくりしながらホテルへ向かったのでした笑。

 

 

 

ドイツ フランクフルトで飛行機撮影

ドイツのフランクフルト国際空港近くで飛行機撮影をしてきた話。

 

筆者は、飛行機を撮るのも好きだ。
海外を訪れるなら、ばっちり飛行機撮影ができる時間を設けてみたい。そんな想いを叶えてみた。

 

 

 

訪れたのは、ドイツ フランクフルト・アムマイン空港付近にある撮影地。
北風、東風の時に離陸が取れるスポットだ。

 

フランクフルト国際空港は、ドイツで最も大きい空港である。
ヨーロッパでもTOP5に入る忙しさで、250以上ある就航都市へ向けて、さまざまな会社・機材が発着する。

ゆえに、日本では見られない航空会社や、日本では珍しくなったジャンボジェットB747などがバンバン飛んでいく。抜群の立地にある撮影地で、1日中カメラを振り回してきた。

 

 

順光時間は午前~昼過ぎ。
上がり角度によって切り位置などは異なるけど、大型機は概ね側面から綺麗に捉えることができる。

滑走路をいっぱいに使って雄大に離陸していく大型機は、いつ見てもカッコイイ。A220などの小型機も、転がってくる機体や駐機している機材も、日本じゃ見かけない会社・カラーばかりで、撮っていて飽きが来ない。

最も見かけるのはやはりルフトハンザドイツ航空ハブ空港なだけあって、発着数が非常に多い。今や少なくなったB747A340といった4発機がバンバン飛んでいく。ファンにとってはたまらない環境であり、おそらく自分は終始ホクホク顔だっただろうと思う(笑)。

 

 


 

最後に、アクセスを紹介。

 

地図で見てもわかる通り、駅からのアクセスが良いのがポイント。
最寄りはDB(ドイツ国鉄)のZeppelinheim(ツェッペリンハイム)駅。フランクフルト中央駅から15分ほどで着く小さな駅だ。

改札も駅員も人気もない閑散駅。駅前は林で、クルマが無造作に止められていた。
林道をまっすぐ進み、高速道路(アウトバーン)を渡る。歩いて15分とかからない、近くて便利な撮影地だ。

 

 

撮影地には広めのデッキが整備されている。台やベンチなどもあって過ごしやすく、とても撮りやすい。
当日はカメラマンから家族連れまで賑わっていた。飛行機を眺めて楽しむ文化(?)は、どうやら海外でもしっかり存在するようだ。少しだけホッと安心しつつ、存分に撮影を楽しんだのでしたとさ笑。

 

 

 

 

JR四国8600系 しおかぜ・いしづちの普通車に乗る

JR四国の8600系、しおかぜ・いしづち号の普通車に乗車した。

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8600系は、しおかぜ・いしづち号で活躍する特急車両だ。
8000系に続く2代目車両として、2014年デビュー。気動車天国の四国における、数少ない"特急電車"である。

 

今回はこの8600系の普通車に乗車したレビューを綴りたい。

 

 

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♢車内データ(2024年現在)
座席:2+2配置
シートピッチ:980mm
快適装備:リクライニング、フットレスト
テーブル:座面裏、車いす席前後はひじ掛けに収納
コンセント:
車内販売:
その他:可動式枕

 

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明るくフレッシュな印象を受ける車内。
普通車の座席は、グリーンとイエローの2色ある。

座席は全席にコンセントを装備。
座面裏はテーブルとマガジンポケット、荷物用フック、ドリンクホルダー、フットレストが備わる。普通車としては申し分ない装備だ。

 

座った印象はとてもいい。ちょっと固めな座席が振動を程よく吸収し、疲れにくくしている印象を受けた。
背面はしっかりしていて、跳び箱の1段目をイメージする(笑)。まぁよくある硬さで、きちんと体を受け止めてくれるので不快感はない。
座面は沈み込むほどではない硬さで、これが疲れにくさに大きく貢献しているよう。
リクライニングは座面と連動、フットレストを用いて好みの体制が取れる。快適性が良く、可動式枕を採用しているのも便利だ。

 

 

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デザイン、座り心地ともに、JR東日本E657系E353系の普通車座席によく似ている。いや、共同開発なのか流用なのか...まぁ、そういったことが合ってもおかしくはないだろう。良いものは共有した方がイイしね(笑)。

E657系E353系らのと違いは、シートピッチとフットレストの有無だ。JR東日本車両は960mmであるのに対し、8600系は980mmでフットレストがある。
2cmだけ広い分、快適性は上と言えるかもしれない。フットレストがある分、広げたとも取れるけども...笑。

シートピッチにかかわらず、普通車の快適レベルを上げてきた、そんな座席に仕上がっている。
デザインと登場年数から推理するに、E353系の改良だろうか。色味で随分と印象が違うものですね。

 

 

 

——おまけ——

 

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利用するのならグリーン車が付いている車両の普通車がオススメだ。
8600系は、グリーン車と普通車が半々の半室グリーン構造を採用している。部屋がミニマムでプライベート感がより味わえて気分イイ(笑)。

 

四国は唸るディーゼルエンジンを感じられる車両ばかりだけど、軽快な乗り心地も悪くないなと再認識。予讃線を駆け抜ける乗車旅は心地よいものでした。



今回はこの辺で。

 

 

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【ひとり放浪記】アラブ ドバイを訪れた話

アラブ首長国連邦(UAE)🇦🇪の首都 ドバイの漫遊記。
世界一周ひとり旅で立ち寄った、ドバイ2泊3日の滞在記録。

 

国:アラブ首長国連邦🇦🇪
言語:アラビア語、英語
通貨:UAEディルハム(約40円/1ディルハム)
時差:-5時間(日本より5時間遅い)
訪問:2023年11月
気温:30℃/20℃
目的:ドバイに行ってみたかった。それだけ。

 

 

中東・ドバイの土地柄を探る

初めてのひとり旅。道中、アラブ首長国連邦の首都ドバイを訪れた。

感じたことをまずは箇条書きに綴ってみる。

 

・気候
まぁ暑い。北半球の国ではあるけど、ほぼ赤道直下にあるのだからコレは当然。
訪れた11月でも日中気温は35℃くらい。夜でも生暖かい風が吹いている。湿気は少なめで、じっとりした暑さではない。

 

 

・街の雰囲気
国にはその土地の風や香りがあったりする。しかしドバイでは、特有の香りというのは感じなかった。
カラっとしていて暖かいこと、太陽と砂漠の砂のおかげか、あらゆる景色が黄土色、オレンジ色がかった印象に映った。

街中はアラビア語と英語で表記される。コミュニケーションもあらかた英語で済ませられた。
ドバイは多人種国家で、互いを尊重し合う国。実に様々な人種、服装、ヘアスタイルの方がいる。現地の方と軽い会話、いわゆる"旅先の会話"の機会も多くあり、みな出自が違っておもしろい。そうしたコミュニケーションは、英語圏の明るくフランクな距離感と比べると、控えめな印象ではあった。

 

 

・物価
日本と同じくらい。空港近くのビジネスホテルを選んだが、ホテルが1泊1.5万だった。食事などもそこそこ。特に日本食は高価で、高層ビル内に店がある。

 

 

・水
旅行先の国で、僕がまず気にするポイントが水。
水道水は、海水を淡水にしたものが提供される。軟水に近く、問題なく飲めるけど、日本の水と味が違うし、たまに茶色っぽかったりする。飲料水はミネラルウォーターを買うのが良い。

 

 

・お金
UAEディルハムという独自通貨。日本で両替はできないので、現地空港で。
でも、現金はいろいろメンドクサイから、国際クレカ・デビットカードを持って行くのがオススメ。自販機などもクレカに対応している。

 

 

・治安
悪くなかった。しつこい客引きとか乞食には会わなかった。
ちょっと困った時には現地の人が助けてくれるし、警備もちゃんとしている。アラブは安全な国ランキング上位の常連なのだ。

ただし深夜は、寝そべったり宴会開かれていたりとと雰囲気が良いとは言えない。
現地の人は縦にも横にも大きい人がほとんど。身長170ちょっと、薄顔で非力なアジア人は肩身が狭い。

 

 

 

 

交通

続いては交通機関について。

初めて訪れる国で、僕が重要視することの1つ。観光の足だし、治安や文化もわかる糸口だと思う。

 

交通機関はNOLカード
読み方はたぶん“ノルカード”。これでバスにも地下鉄にも乗れる。発売場所は、チケット売り場。空港バス停付近には券売機がなかったので、地下鉄駅で買った。
どちらもダイヤがあるし、概ね定刻で走る。

 

・地下鉄
日本製の地下鉄自「ドバイメトロ」が主要な場所を結んでいる。
自動運転かつダイヤがあり、列車は概ね定刻でやってくる。

全列車に、"女性専用車"と"ゴールドクラス"(日本でいうグリーン車)があった。男性が乗ると罰金。また、飲食やガムも禁止で、破ったら罰金とキビシイ。
ちなみに、筆者はそうと知らずに女性専用車に誤乗。現地の方が親切に教えてくれたのでギリギリセーフ。怖ぇ...(笑)。
5両中、一般車両が3両しかないので、車内は激混み。海外の方は、特有の香水を付けるのが一般的。香り合戦のような状態に出くわすと、かなり戸惑う。

 

 

・バス
移動手段の1つとなるバス。概ね時間通りに運転されていた。路線によっては深夜帯でも運転されている。アラビア語表記だから、降車場に注意が必要だった。

 

 

・クルマ事情
行き交うクルマは、トヨタ車が多い。カムリやレクサス、SUVまで日本車が多くて驚いた。また意外にも、スーパーカーはほぼ見かけなかった。もっとラグジュアリーでおもしろい車が行き交ってると思ったけど、そんなことはなかった。

道路は幅広で車線が多く、交差点なども大きくゆったり広く取られている。日本なら東北のような道の広さと信号間隔。歩いて渡るのが大変だった。

交通量は多く、行き交うクルマはクラクション鳴らしまくっている。短気な人が多いのかと思うほど、かなり喧しい。ちょっと怖い(笑)。

 

 

 

・ドバイ空港について
入国審査が厳しいのが特徴。
入国ゲートには、カンドゥーラ(白装束)を着た男性陣が目を光らせていた。念入りな手荷物検査と、靴まで脱いでしっかり身体検査がされる。出国ゲートでも同様の検査がされた。
また、世界でトップ10の旅客数を捌く大空港だから、とても広い。時間にかなりゆとりを持たせて利用したのは正解だった。

 

 

 

ドバイはとても巨大な観光都市だ。
暖かい気候、大きくて豪華なビル群。
世界一高いビル"ブルジュハリファ"やフォトフレームなどの観光スポットがあり、ドバイモールには有名ブランドが数多く入居。高級ホテルや世界一の○○など、多額の資金でできた様々なモノ・コトを、お金をかけた分だけ体験できるリゾートだった。

街の人も本当に様々。多人種国家で互いを尊重する風土が心地よく、過干渉はしないけどフレンドリー。そんな距離感がちょうど良かった。

 

僕は初めて上陸する国では、気疲れすることが多い。その土地の人との距離感や立ち居振る舞いなど、「空気感」や「生活・過ごし方の"感じ"」を掴むのに時間がかかるからだ。でもここでは、あまり気疲れすることなく、肩の力を入れすぎることなく過ごせた。

街には湖を望むカフェやレストランが多くあり、暖かい風とゆったりした音楽が流れる。時間の流れを忘れさせてくれる、まさにオアシスな都市だった。リゾートでのんびりするにはとても良いだろう。

 

 

 

2泊3日の滞在で、ドバイ中心地をサクッと観光して終わった今回の訪問。
今回はひとり旅だから、「贅を尽くしたリゾートおくつろぎ旅」ではなく、「文化や風土、歴史を感じる旅」が今旅のテーマにしていた。

 

よって、そのテーマには正直全くそぐわなかった(笑)のだけど、「初めてひとり旅で中東に降り立った」という実績、そして中東の気候と雰囲気を感じられたので、今回はこれでヨシとしたい。

 

今度は砂漠の観光、思いっきり贅沢なドバイツアーなど、振り切った観光しに訪れたいな。

 

 

 

 

 

 

 

 

九州新幹線 800系つばめに乗ってきた

JR九州 九州新幹線で活躍する800系に乗ってきた。

 

♢車内データ(2024年現在)
座席:2+2配置
シートピッチ:1160mm
快適装備:リクライニング
テーブル:ひじ掛けに収納
コンセント:有(最前列・最後列の座席のみ)
車内販売:
その他:オシャレ、普通車のみグリーン車なし

 

九州産の木材を用いて作られた暖かみのあるインテリア。既存の車両らしからぬ、インテリア性や遊び心に全振りのデザインは、JR九州らしさの1つだ。
車内の座席は3色ある。写真は3、5号車の「赤錆色」。漆を使用して発光を抑える技術が使われているそう。工芸品などとのコラボが多く、見た目や価値観を広げてくれるのも、JR九州車両の特徴だ。

 

座席は木材にクッションを敷き詰めた形で、程よい弾力で座り心地は悪くない。

座面裏は板1枚で、見栄えとデザイン性は良い。テーブルやドリンクホルダーは、肘掛け収納のテーブルにまとめられている。新幹線は大きく揺れないし、九州管内でしか動かない車両だから、これくらい簡素でも良いのかな。

コンセントは車両の端にあるのみ。よって、最前列、最後列の座席に座る者だけが使うことができる。2005年デビューなだけあって、現代のの新幹線サービスレベルより劣ってしまうのは仕方ないだろう。

800系のベースは、東海道・山陽新幹線で活躍した700系。が、内装の面影はほぼなく、窓とエアコンダクトくらいで少し700系らしさが感じられる程度。九州初の新幹線車両として、かなり気合を入れて作られたことが伺える。

 

 

 

どうしてもビジネスライクなインテリアの印象だった新幹線。乗って楽しめる要素と九州の色をMIXした合わせ技は本当にお見事。現代でできる限り遊びと、そこに盛り込んだ地域の特色バランス、これが僕好みでとてもイイ。

 

もうここまで手の込んだ新幹線車両は出ないだろうな。九州を訪れたら積極的乗りたい車両の1つであります。

そして、普通の営業車なのに車歴20年越えの彼ら。ドクターイエローのような10日に1度ペースの車両と違い、毎日運用に就く形式で20年越えだから驚きだ。いつまで乗れるかわからない、そして「つばめ号」でゆっくり九州を感じる旅も楽しいぞ、という2つの理由で800系をオススメして、乗車記おわり。

 

 

 

 

 

 

 

ロンドン地下鉄の第四軌条方式を見る

150年以上の長い歴史を持つロンドン地下鉄。世界で唯一見られる第四軌条方式の話。

 

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第四軌条方式とは、走行に必要な2本のレールの他に、列車の電源用に2本のレールを用いる方式だ。

集電で一般的なのは、架線とパンタグラフで行うもの。レールから集電する形態は多くない。3本目のレールを用いて集電する第三軌条方式は、日本の銀座線などでも見られるのだが、4本のレールを用いるのはほとんど採用例がないもの。現役なのはロンドン地下鉄だけになっている。

 

そんな第四軌条方式の地下鉄を見学に行ってみた。

 

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写真は、Hammersmith & City Line(ハマースミス&シティー線)。
1863年に開業した世界初の地下鉄を受け継ぐこの路線も、第四軌条方式を採用している。ロンドン地下鉄はこういった当時の形態を残す貴重な設備が多いのがおもしろい。

 


集電は台車横、走行用レールの外側にあるレールから行う。
これは日本でも見られる第三軌条方式、銀座線や丸の内線のそれと同じ。

そして、走行用レールの間にある4本目のレールに、得た電気を逃がしている。若干見えにくくて恐縮だが、床下にあるパットがレールと触れているのがわかる。銀座線など第三軌条方式では、電気を逃がすのは走行用レールで行われている。第四軌条では、レールをマイナス電位に設定し、電圧の調整を図っている。


給電用は+420V、走行レール間にあるのは-210V、ロンドン地下鉄はこの電圧差630Vを利用して走る。
ロンドンの地下鉄は、建設当時の技術的な影響により、路線のほとんどが地表から浅い区間を通っている。"漏電を少なくする"ことや、"対地電圧を下げられる"といった第四軌条方式のメリットが活きるので、合理的かもしれない。

 

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4本もレールがあるので、ポイントのあたりは配線が複雑でややこしく、通過の際には床下からバチバチ発光する。日本の鉄道に慣れてる目線で見れば、床下のスパークは驚きと新鮮なシーンとして映ったのでした笑。

 

 

ちなみに、他にも第四軌条の区間があるらしい。しかし、ロンドン地下鉄は配線や成り立ちがややこしく、乗り入れ、運用、車両区別などなどが複雑に絡み合って運用されている。第三軌条の車両と直通してたり、その時の電圧差や運用、車両の違いなど気になることがいろいろだが、聞きかじり程度の知識では概要は未だ掴めず。。。ま、奥が深い方が、調べ甲斐あっておもしろいということで。じっくり研究していく所存です(笑)。

 

今回はこの辺で。

 

 

 

ベルギー ブリュッセル空港のラウンジ「The LOFT」訪問記

ベルギー ブリュッセル空港のラウンジ「The LOFT」の訪問記。感動したスーパーラウンジの話。

 

ベルギー王国のブリュッセル空港。
ベルギー国内で最大の、巨大な空港ターミナルだ。
空港内にはいくつもラウンジがあるが、とりわけ有名なラウンジ"THE LOFT"を訪れた。

 

 

 

ショコラティエ 常駐のスーパーラウンジ

カウンターテーブルを正面に、高級感溢れるインテリアで仕立てられたラウンジ。
いろいろなタイプの座席が並び、ゆったりとくつろげる空間が用意されている。出発まで思い思いの時間を過ごせる。
まぁこれらはどのラウンジにも共通すること、と言えばそう。インテリアと自分が落ち着ける雰囲気・空気感は個人の好みによるだろう。

 

 

こちらはレクサス監修のゾーン。

海外用ブランドとしてスタートし、日本には逆輸入として入ってきたレクサス。単なるラグジュアリーなクルマメーカーではなく、クルマを中心としたライフスタイルブランドを目指すレクサスは、こうしたラウンジで顧客と接点を作っているようだ。

空間を贅沢に使ったインテリア、装飾品にはエンジン関連のパーツやスーパーカーLFAのモデルカーなどが置かれ、CMなども放映されている。筆者のようなクソガキには、レクサスブランドらしさが掴めなかったけど、落ち着きと高級感があり、くつろげる空間であることは間違いなかった。

 

 

国際線ラウンジなので、食事はバイキング式。アルコールも飲み放題。

中でもこのラウンジの特徴は、ショコラティエが常駐していることだ。ベルギー王室御用達のチョコレートメーカー「ノイハウス」が作る出来立てチョコを、満足いくまで食べられるのだ。

これは普通に生きててもなかなか出来ない体験だ。チョコレート大好物な方ならまだしも、そうではない筆者にとって、とびきり嬉しく感動できたサービスだった。

 

あと、ベルギー名物で定番なのが、ビールとワッフル。こちらももちろんメニューにあった。
どれも大変美味。飽きるまで楽しめる贅沢を噛みしめて過ごさせてもらった。

 

 

 

ビジネスクラスを使うと、どこに行ってもくつろげる空間と、自分の時間を過ごせる環境がある。そして、本当に食事に困らない。なんとも贅沢だ。

特に食事においては、各国の美味しいものをたらふく、それもハイクオリティのものが食べられる。お腹を満たし、お酒で気持ちをほぐし、ゆったりした時間を過ごしてフライトに向かったのでした。

 

今回はこの辺で。

 

 

 

 

TNカプラーの再販 SL銀河グレードアップ改造

TOMIXから再販されたTNカプラー。
先日入線させたSL銀河に取り付けた、という少しマニアックな話。

 

TOMIXからSL銀河のNゲージが発売されたのは、2023年12月。内外装とも細部にわたって実車を再現した客車と、新規金型で製作されたSLをセットにした素晴らしい製品だった。

 

そんなSL銀河にどうしても見逃せない欠点が1つだけ。それは、中間連結器がアーノルドカプラーだったことだ。

 

これはフックで簡単に連結できる反面、見栄えが劣り連結間隔にリアリティがなくなってしまう。交換用に指定されたTNカプラーはあるものの、希少な商品ゆえにSL銀河の発売直後に完売。

それを見てかTOMIXはすぐに再販を発表。24年6月に発売されたものを入手した。

 

 

・密自連TNカプラー(SP・グレー)|製品情報|製品検索|鉄道模型 トミックス 公式サイト|株式会社トミーテック

 

 


このTNカプラー、名鉄キハ8200系の製品化に合わせて作られたもの。初回発売が22年7月と新しく、公式に取り付け対応している車両が現状ほぼないという代物らしい。
1つ400円と少し値が張るけど、こればかりはまぁ仕方がない。連結面3つ×2の6つ入手し、サクッと交換。

 

 

交換前(左)と交換後(右)

明らかに連結間隔が短くなり、リアルな距離感になった。
カプラーにはジャンパ線が付いているけど、そちらは連結させたら目立たなくなる。他のTNカプラーでも良いんじゃないの...と思うんだけど、取り付け部分の形状などから互換性あるものはないようで...。設計上、どうしようもなかったのかな。

 

 

 

 

アーノルドカプラーの広い連結間隔で良いと思える愛好家は多くないだろう。これを同時に発売しておいて欲しかった。

模型店によると、SL銀河発売後は購入が殺到して即売状態だったそう。というか、最初から取り付けて売ってくれ。

 

 

ちょっとクレームを書いてしまった。ともかく、SL銀河の編成美を整えられたので、当区での入線整備は完了となったのでしたさ。

 


今回はこの辺で。

 

 

 

エアカナダ B787-9 シグネチャークラス搭乗記

エアカナダ B787-9のビジネスクラスシグネチャークラス」に乗ってきた。搭乗レビュー。

 

・搭乗便:AC855便 ロンドン(LHR)12:00→トロント(YYZ)14:45
・機材AIR CANADA Boing787-9 Dreamliner(C-FRSA)

 

♢機内データ(2024年現在)
座席:1-2-1配置
フルフラット:有
隣席との仕切り:有
荷物収納:有
コンセント:有(変換プラグ必須)
アメニティ:ハンドクリーム、歯ブラシ、リップバーム、耳栓等。枕、毛布、水
機内エンターテイメント:◎(日本語対応)
機内の言語:英語

 

2018年に始まった、エアカナダの「シグネチャークラス」。位置付けはビジネスクラスだが、エアカナダ機にはファーストクラスがない。つまり、事実上の最上位クラスとなっている。


座席は半個室タイプ、モニターや機窓に体が向くよう取られている。
椅子は、オットマンと合わせてとフルフラットにできる。少し幅狭に見えるが、休息を取るには充分。寝返りを打つには少し手狭と感じるくらい。
1席につき窓2枚が当てられ、椅子以外の部分はテーブルとして利用可能。機能性と快適性を重視してコンパクトにまとめた座席になっている。

 

モニターは18インチ。海外線ながら日本語対応で、エアカナダのロゴ入りヘッドフォンで楽しめる。また、ボーイング787の特徴でもある電子シェードを見ることができた。リモコン操作で調節でき、光の透過率を変えることで遮光している。
座席リクライニングなども含めて、すべて手元のリモコンで操作ができる。シンプルでわかりやすく、機能的な操作系が嬉しい。

 

 

コンパクトなスペースながら、小物を置く場所が随所にあって使いやすい。コンセントで充電中のものも安定して置いておくことができた。
また、アメニティはカナダのブランド「WANT Les Essentiels」とコラボしたポーチに、リップバームやハンドクリーム、歯ブラシ、耳栓、靴下などが納められている。


自分のものを周りに並べて、ちょっとした自分テリトリーを作れる感じ。サービスや便利な装備を持て余すことがない、手の届くサイズ感。シンプルなインテリアと機能的なレイアウト、の小さな個室は、大変落ち着く空間に仕上がっていた。

 

 


 

搭乗すると、まずはおつまみとウェルカムドリンクをいただける。CAさんによるご挨拶はないけど、常に何名かのスタッフが通路を行き来し、声掛けや気配りなどしてくださった。機内というよりは高級ホテルのレストランのような、そんな印象を受ける。


利用したロンドン〜トロント便では、機内食は2回。
離陸後すぐの1回目、5時間ほど経って2回目。時差を考慮した提供タイミングで、7時間のフライトには充分だった。

 

機内食(1回目)
機内食(2回目)

機内食のお味はどれも美味。骨付き肉の提供はまぁ驚きました笑。温かく柔らかく美味しい。喜んで躊躇なくかぶりつかせてもらった。

機内食についての悪い評判も聞いていたけど、海外のソレらしさ(パンが粗めとか味が薄いとか)多少あるくらいで、そこは国柄と好みの問題かなと。どれも丁寧でクオリティが高く、美味しくいただけました。

 

 


 


どのビジネスクラスにも共通することは、とにかく快適性が高いこと。飛行機における疲れ、手間を客が負わないようになっている。食と睡眠にこだわり、出発や到着時には時間や手間を煩うことないように工夫されている。
これらの煩わしさ、時間を省けるメリットは非常に大きい。これを求めて上位クラスを好む客がいる理由がわかる。

その上で、上位グレード座席に求めるものは、徹底したラグジュアリーか、不便を排除した究極の機能性か。後者を求める人には、シグネチャークラスはその理想形...そんなフライトに感じられた。

 

 

各所にあしらわれたメープルリーフのデザインと、シンプルかつ機能性を追求したシグネチャークラス、CAさんのサービスや人柄、料理のメニューや味などから、カナダらしさをあれこれ妄想しつつ、トロントへと向かったのでした。