れいるのおと

旅、鉄道、飛行機、ひとり言。あれこれかじって語りたいだけのブログ。

キハ185系 九州横断特急に乗る

JR九州 豊肥本線を走る特急"九州横断特急"の乗車記。

 

肥後国(ひごのくに)熊本と豊後国(ぶんごのくに)大分を結び、九州のど真ん中を突っ切って走る豊肥本線
この路線で運転されるのが九州横断特急だ。

 

この列車の運転開始は2004年。
熊本~大分・別府間を3時間強で結ぶ、ロングラン列車となっている。

担当車両はキハ185系。
JR四国より購入・改装して、1992年にデビューした。
赤と黒の外観は、"特急ゆふ"とデザインの共通化を図ったもの。2018年より改められ、「AROUND THE KYUSHU」と呼ばれる仕様となった。

 

♢車内データ(2025年現在)
座席:2+2配置
シートピッチ:940mm
快適装備:リクライニング
テーブル:座面裏
コンセント:無
車内販売:無

 

木目のインテリアにグリーンの座席が並ぶ車内。九州山地をイメージさせる暖かい雰囲気に仕立てられている。
2004年のリニューアルされた仕様であるが、座席や照明など国鉄生まれの種車オリジナルのものも多い。それなりに年季を感じさせられるけど、明るくてオシャレな印象を受けた。

 

座席。
座った感じは柔らかい。ホールド感よりも座り心地を重視しているような、そんな印象。くたびれ感もあるけど、そこは仕方ないだろう。

シートピッチは940mmと広くはない。
前の座席下に空間があるけど、座席によっては機器が置かれていたりする。必ず足を伸ばせるとは限らない。

テーブルやひじ掛け、荷物棚など、様々な場所に木材が用いられている。オシャレでカッコイイけどちょっと古めかしい...。そこが魅力かなと個人的には思う(笑)。

 

 

 

乗車中は、エンジンの唸る音、停車時のブレーキ音など、気動車の息遣いを感じられる。すなわち静かではないし、そこそこ揺れる。
でも、ローカル線ながら線路状態は悪くなく(失礼)、走行中にジョイントごとに車両が上下に大きく揺れたりはしなかった。さすが本線。

 

びっくりしたのは、停車中の揺れ。
マッサージチェアか!!ってくらいに微振動が身体に伝わってくる。
僕の使った座席がたまたまエンジン直上だった...のかもしれないけど、停車中はとにかくずっと小刻みに震えさせられていた。

 

 

また、車内アナウンスは、JR九州の一般気動車と同じタイプを用いていた。
実はこの列車、特急にしては珍しくワンマン運転。ゆえに、一般気動車と同じワンマン列車向けアナウンスを使っているよう。

バスのようなアナウンス音声が、音割れしたスピーカーより流れる。特急列車らしいゆったりした案内放送ではないので、"特急に乗ってる感"がちょっと薄い。
特急というより、有料快速列車に乗っているような印象が強いかな。

 


 

 

今回乗車したのは、大分~熊本間。
2両編成のこの列車、窓側がほとんど埋まっており、乗車率は5、6割ほどだった。
大きなスーツケースを持った方も多く、自由席より指定席の方が混雑。
このロングランを乗り通す人いるのかなと思ってたけど、それなりにいるのね。需要あるのがちょっと意外に感じられたのでした(笑)。

 

 

今回はこの辺で。