阪急京都線で始まった座席指定車サービス「PRiVACE(プライベース)」の乗車レビュー。
2024年7月より、阪急で座席指定車のサービスが始まった。
その名がPRiVACE(プライベース)。
指定席の車両が連結されているというもので、JRの普通車グリーン車やAシートのようなサービスだ。
乗車体験してきたので、レビューを綴っていく。
グッドデザイン賞を受賞しているこの車両。
改造で生まれたのではなく、1両まるごと新車として製造、連結されている。
マルーンの外装、木目の車内に、アンゴラ羊で作った深緑のシートという阪急らしいインテリアは変わらない。
カーペット敷きで品良くグレードアップされている印象。


仕切りが付いた座席は、しっかりプライベート感がある。
座り心地はしっとり。
ホールド感は強くないけど生地が毛羽立っていて滑りにくく、クッション性も良い。
暖かみあるけど、夏場は暑いかもね笑。
足元は狭めに見えるけど、日本人の平均身長なら雄に足を伸ばせる程の広さ。
寛ぐには充分だ。
一般的な座席より腰あたりのクッションが多めな印象。
猫背になりにくく疲れにくいのがイイ。



ひじ掛け収納のテーブルやコンセント、座席裏のポケットなどの装備も、スタイリッシュなデザインかつ不自由がない。
荷物棚はしっかり高さがあるし、特大荷物置きもある。
乗客の多様な目的に合わせられるよう備えられているのが、今時の新しい車両っぽいね。
また、プライベースには、専属のアテンダントさんが同乗する。
品のある焦茶色のジャケットに身を包んだ方が暖かく出迎えてくださり、ホスピタリティも感じられた。
プライベースは現在、2300系または9300系に連結され、「特急」・「準特急」・「通勤特急」で運用されている。
早く快適に、かつ静かに移動したい方には良いのではないだろうか。
有料着席サービスが流行りだ。
並行路線も多い関西圏だが、阪急は洗練されたスタイリッシュさ、プライベート感、ホスピタリティで勝負してきた印象を受ける。
500円という値段設定も、わかりやすくていい。
総じてとても良い。
「乗って座れる」ことよりも、「ゆっくり一息付ける」ことが魅力にしようとしている、そんな風に思えた乗車でしたとさ。