れいるのおと

旅、鉄道、飛行機、ひとり言。あれこれかじって語りたいだけのブログ。

KATO 700系新幹線のぞみ入線!

東海道新幹線から700系が引退する頃、KATO、TOMIX両社から700系新幹線の発売が発表された。
700系引退から約6か月、先に出したのはKATO、TOMIXは9月に発売予定らしい。
発売日を過ぎて数日、やっと手に入れることができたので軽くご紹介。

IMG_9284
今回入線したのは、

・KATO 10-1645&10-1646 700系新幹線のぞみ

700系の再販は2012年6月以来だろうか、かなり久しぶりの再販となった。ここ最近は新幹線の再販率が低いような?需要と供給の面で仕方ないのかもしれないが、かつて主力で現役の新幹線(E2系とかE3-0あたり)もぜひ...

過去に製品化しているから再販っぽいが、今回製品ではさよなら運転時の装飾がシールで付属されていて品番も新規設定となっている。発売時期的にも実質さよならセットになっている。
KATOはTOMIXみたいにさよならセット売りを行わない傾向にあるが、車両の引退時に合わせて製品化してくれることが多い。これを期待して待っていたらビンゴ、ということで入線に至った。

FullSizeRender
2セットでフル編成が完成する、8+8両構成。以前は4+4+8の構成だったため変更になっている。当時はベストセレクションの1つだったしスターターセットも売られていたのだが、N700系の登場でフェードアウトしていった感じだ。

さて、ここからは細部をご紹介。

IMG_9289
IMG_9284
IMG_9285
まずは先頭車。塗装の感じや艶、顔の印象も良い。先頭車のエアロストリーム形と呼ばれる形状を上手く再現できていると思う。KATOに限らず、新幹線の複雑な形状をよく模型で再現できるなといつも感じる。
ヘッドライトの色は、白とオレンジの中間のような色味。旧製品では白色だったそうなので、改善がなされているよう。
プロトタイプのC8編成の編成番号がフロントガラスに印刷されている。

IMG_9301
ホームでよく見る角度から(視点がちょっと上すぎるが)。
JR東海車がモデルなので、「JR700」表記がない。ここに付属のシールを貼ることでさよなら装飾を再現できる。

あと少し気になったのが、帯の下から先頭車に伸びる線。これは模型整形の時の線だと思うのだが...よく見るとわかる程度で許容範囲内だが、気になると言えば気になるかなと。

IMG_9288
KATOの700系で目立つのが、屋根上の滑り止め。グレーで塗装されている。
実車の屋根上は大体汚れていて見えないし、全般検査を受けたばかりの車両でもここまでグレー濃いか?と感じるのだが、アクセントとして悪くないし違和感がないので個人的にはオーケー。

IMG_9308
パンダグラフ
かなり細かい作りになっていて、取説によれば"扱う際には細い棒等を用いて"とのこと。実際かなり小さくて細いので、手で扱うには注意が必要。

IMG_9307
車体を側面から。雰囲気ばっちりで大きい窓の配置や窓の丸い感じも良い。
実車では窓がぴっちりハマって車体との凹凸差がないのだが、模型ではちょっと奥まってる感じがする。ぴっちりハマった窓はE231系とかE531系のダブルデッカーグリーンで再現できてたと思うので、こちらでも再現して欲しかったかな...と言ってもこの点は模型の限界なのかもしれない。

IMG_9309
700系ロゴ。うーん...オレンジ楕円形の掠れとグラデーションが無いのが気になってしまう。旧製品ではなんとロゴもシールで張り付けるタイプだったらしいので、一応ここは改善点になっている。

IMG_9306
グリーン車表記と車番も。
グリーン車や号車番号などは綺麗に印刷されている。が、JR東海のロゴの色は赤が強めで若干九州よりかも。

IMG_9305
続いて連結器。KATO新幹線の伝統、ダイヤフラムカプラーが採用されている。
ボディマウントで伸縮性もあり使いやすい。室内灯のことを考えると、通電カプラーだったら良いのになと思うが...今のところKATOでは通電カプラーはないので仕方がない。

IMG_9302
連結面。ダイヤフラムカプラーは連結面のリアル感が素晴らしい。実車の700系は全周幌ではないので、よりリアル感がある。
カーブを通過すると幌だけ見えて不自然なのはどうしようもなく...オールフレキシブルレールで広大なレイアウトで走らせたいですね笑

IMG_9315
カプラーの関係上、車端部にあるドア窓がパーツで埋まってしまうことがある。これも模型の細かさでは限界だろう。

IMG_9345
模型としては珍しく(?)、グリーン車にM車が設定されている。号車でいえば10号車にあたる。

IMG_9316
取り付けパーツは遮音版と碍子。
パンタグラフは編成中に2つ、基本セット増結セットにそれぞれ1両ずつパンタ搭載車があるため、基本・増結セットに1つずつこのパーツセットが入っている。

IMG_9319
IMG_9318
取り付けるとこんな感じ。なぜ取り付けパーツなのかわからないが、あるとないとでは大違い。
プラスチック感もなくうまく表現できていると思う。

IMG_9317
さよなら装飾と、品川駅開業記念キャンペーンのAMBISIOUS JAPANロゴが同封されている。
行き先表示は、以下の通り。
・「のぞみ」東京/新大阪/博多
・「ひかり」東京/岡山/広島
・「こだま」東京/名古屋
・「団体」
・「修学旅行」

このほかに、「自由席」「指定席」とAMBISIOUS JAPANの丸いロゴが用意されている。

AMBISIOUS JAPANはJR東海の700系全編成に装飾されているので、取り付ければ実車の再現ができたということになる。
さよなら装飾はC53、C54編成に施された装飾。C53、C54編成の車番変更シール等が付属しているわけではないので、厳密には編成違いが生じている。まぁ模型なんだし、気にせずにさよなら装飾時を楽しんでも良いだろう。


さて、レビューはこんな感じで。
新幹線模型のレビューと言えばパイオニア的存在の方がいるので、詳細はそちらをご覧いただいたほうが詳しいかと笑

最後に、収納方法について思いついたことを。


IMG_9314
IMG_9313
基本セット(上)と増結セット(下)。

基本セットは1、3、10と12~16号車、増結セットは2、4~9と11号車。出すたびに号車を見て並べていくのは面倒だ。

しかし、700系のパンタ搭載車は5号車と12号車、それぞれ位置が異なっていて、編成中心に向かって寄るように位置している。
ウレタンはそれに合わせて切込みが入っているし、先頭車は基本セットに入っているから、基本セットに1~8号車、増結セットに9~16号車を入れようと思っても上手くいかない。ウレタンを切り貼りするのも気が引ける。

そこで当区では、基本セットの3、10号車と増結セットの2、11号車を交換。
すると、基本セットに1~2号車と11~16号車、増結セットに3~10号車が収納でき、ある程度は号車番号順に整う。入れ替えた4両がウレタンに引っかかることもないのでちょうど良い。
....まぁ参考程度にしていただければ笑。





個人的な感想としては、印象把握も造形も素晴らしく買ってよかったの一言。ずっと手に入れたかった車両ということもあり、筆者の喜びはかなり大きい...笑。

しかし、KATOの旧製品リメイク版では、コストカットのためか旧製品仕様のままであることが多く、今回の製品でも何となくそれを感じられた。
数年後か数十年後か、かつての新幹線を再現!みたいな製品が出ない限り、新規製作することもないのだろう。つまりこれが2020年KATOの決定版。

悪いように言ってるが元々のクオリティがハイレベルなため、このままでも充分完成されていると思う。新幹線をストレスなく走らせられるレンタルレイアウトも増えてきたので、財布が許せば買って後悔はない車両かなと。

ところで同社の923形ドクターイエローはどうなんでしょう?機会があれば購入して比較したいと思う。







クリックしていただけると励みになります<(_ _)>


にほんブログ村 鉄道ブログへ


にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道模型 Nゲージへ

鉄道コム


◎◎れいるのおと管理人のTwitterはこちら◎◎