かつて存在した荷物車や専用の荷物列車。配送業者が増えたことにより荷物車は廃止となった一方で、新聞輸送は引き続き行われることになっていた。そしてそれは現在も行われており、数は少ないが様々なところで新聞輸送列車を見ることが可能だ。首都圏では宇都宮線・高崎線で行われていることが知られている。
向かったのは上野駅。新聞輸送は日中に上野駅地上ホームから発車する一部列車で行われ、上野駅では新聞を積み込むシーンから見学ができる。
写真の列車は上野駅地上ホームに止まる541M宇都宮線普通列車宇都宮行き。
夕刊を山積みにし、上野寄り1号車の一部を仕切り荷物室としている。
車内にも横断幕を掲げて乗客スペースと区別している。
新聞は途中駅で降ろす束ごとに区別されている。停車駅では駅売店や販売店の方が回収される。
10年ほど前までは、総武本線で専用の貸し切り列車が運転されていた。貸し切り列車というのはあまり例がないため珍しく、そこそこ知られていた列車だったが現在は運転されていない。宇都宮線・高崎線のように一部貸切もなくなっている。これと似たようなものに近鉄の鮮魚列車があったが、あれも貸切運転を取りやめ、こちらは一部貸切で運転を行っているようだ。
新聞輸送は他にもJR東海の一部路線や名鉄等の私鉄でも見ることができるそう。
インターネットや電子版の需要増加で紙媒体での需要が減少傾向にあるという話も聞く。輸送列車はいつまで残るだろうか...。
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