大阪で御堂筋線に乗った時、やってきた10系電車に驚いたことがあった。これJR東日本203系にそっくりじゃんと。
10系の側面。
203系。
似ているというのは顔ではなく、もちろん側面のお話。画像じゃわかりにくいかもしれないが...。
完全なる一致というわけではなく、ボディ色や汚れ方、2段窓の雰囲気等が似ているように思う。
両形式の共通点は、アルミニウム合金で作られた車両である点。両者は、アルミ加工の技術の進歩で世代分けをすると同世代に製造された車両に当たる。構体にアルミの押出材を用いて、コスト削減と見栄えの良さを向上させている。
国鉄時代は多くの私鉄と貨物の直通運転を行っていたため、当時は国鉄の仕様が標準的な位置づけにあったらしい。共通仕様にすればコストも削減できる。
現代では相鉄や東急の車両がE231系等と共通仕様であるのが有名な話だろう。また、JRと直通する私鉄で「○○系をベースにした」と謳って外観が全く同様な車両が投入されるのも共通化の1つだと思う。
だが10系の登場は1970年代、203系は1980年代。国鉄の共通化とは違うし、直通もしていない。製造メーカーが1社単独ということもなく...製造法によって似通っているだけなのだろうか?
鋼製車体が多い国鉄車の中で203系のようなアルミ製車体は珍しい。設計側で共通化か何かが図られたのかもしれない。結論は謎のまま...。
今回はこの辺で。
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