本日運転された甲府常駐返却回送を持って、EF64-37が運転を終えたとの報道が出た。
(2021/2/9追記:報道元の記事が削除されていたり、報道後にEF64-37が交番検査を受けるなどしており、引退は誤報ではないかとの憶測が立っています。)
(2021/2/10追記:運用離脱ではないとの報道が出ましたが記事の公開を続けます)
民営化後、高崎車両センターに4機配置されたEF64の0番台。36-39号機の4両のうち37号機は唯一ぶどう色2号の塗装を纏い、茶釜またはザンナナの愛称で知られていた。
長岡車両センターに一時転属していたことがあり、寝台特急あけぼのを牽引していたことは有名な話だと思う。2011年に36号機、2015年に38号機、39号機が相次いで引退したため、37号機は現役最後のEF64 0番台になる。
2019年2月には国鉄色に戻されてより一層人気車両に。その際同時に、窓枠抑えの白Hゴムが復活し、オリジナルの姿により近づけられた。
同じ高崎車両センターの機関車の中でもここ最近はカシオペア信州や工臨への充当率が高く、本線上で目にする機会が多い機関車だった。
GV-E197系・E493系の投入発表で、JR東日本が所有する機関車の去就が注目されている中、37号機が一足先に引退することになったよう。高崎のEF64の運用の1つである甲府常駐に就いていたが、今日高崎へ帰還する行路がラストランとなった。
茶釜時代のEF64-37。
報道によれば、今後は高崎車両センターに保管されるとのこと。同じく高崎車両センターで長期間保管され後に鉄道博物館へ収蔵されたEF55-1と同じようになるのかもしれない。もしそうするならEF60-19もそうして欲しかったと思うが...。
保存車両が増えて、博物館もいっぱいいっぱいになりつつあるようにも思える。模型の姿でかつての雄姿を楽しむくらいがちょうど良いのかもしれないと思ったりもする。
個人的に思い入れも深く、何度も撮影する機会に恵まれた車両だった。このご時世だからか、最後の花道らしい花道もなくひっそりと引退となったのが残念。また1両、機関車が減っていくのは仕方ないにしろなんとも寂しい。。。
本当にお疲れさまでした。
今回はこの辺で。