通常、室内灯というものは車両天井部に取り付ける。車両には、2階パーツの隙間から1階を照らすための穴が空いていたりして工夫はされているけど、1階部分はどうしても暗くなってしまうもの。
メーカー正規品の室内灯を組み込んだE531系の2階建て普通車グリーン車。
KATOの純正品は車端部にLEDが1つだけ。導光板のプリズムで車内を照らす仕組み。
普通の車両ならこれでも充分なのだが、2階建て車両はやはりこれでは不十分に思える。
ということで今回は、1階部分も明るくするべく、庄龍鉄道の室内灯"グランライト"を加工して組み込みを試みた。
まずは長さの確認から。
2階部分はそのままの状態で、1階部分は半分に切ると長さがぴったり。よって今回は、2階建て車両2両で白色のグランライトを3本(3両分)使用することにした。
では早速半田ごてで作業。まずは1両目の1階部分から。
とりあえず強引に、集電シューを半田付け。
1階席にはもともと通電用の板がむき出しになっているので、そこに差し込んでみる。
これで完了。
しっかりと接触しているため点灯不良もなく、上手くいった。
さて2両目。ここで1つ注意すべきことがある。
グランライトはテープLEDを用いた室内灯。点灯にはブリッジダイオード(右端の黒いチップ)が必要で、これがないと点灯しない。テープ1本につきブリッジダイオードは1つ付いた状態の製品となっている。
つまり、半分に切ったもう片方にはダイオードが付いていないことになるので、繋ぎを考える必要がある。
ダイオードなしテープは捨てて新しいテープを...と思ったけどもったいないので。ここは並列繋ぎで対応することに。
とりあえず同じく強引に集電シューを半田付け。
2階用のLED基盤に、グランライト製品に同封されている銅板を2つ半田付け。床下から集電する用(右端)と、1階席部分へ電気を引っ張る用だ。この銅板に1階LEDの集電シューを接触させたい。
2階席パーツに隙間がないため、エナメル線などで配線することは難しかった。いろいろ考えたけど、集電シューをぴったりとパーツに這わせて配線することにした。
これを取り付けて完成。
切り落とした残り半分を有効に使えないかと思いついたものだったが、うまくいって一安心。
最後に純正品と比較してみる。
1階席LED搭載(左)と純正品のLED搭載(右)の比較。
ここまで明るさに違いが出るとは...ちょっと明るすぎたかも?雰囲気も充分なので、これで完成としました。
そこまで手間でもないので、今後2階建て車両を投入したら継続してやっていきたいと
思う。あとは寝台車か...。当区のカシオペアはグランライトを組み込んだものの、今回のような工夫はしていないため1階席は少し暗めだ。車内が作りこまれているため隙間がほぼないので、別の方法を検討しなくてはならない。カーテンつけて"寝台車らしく"表現してる方とかいたりして、なるほどなと思いました。
組み込めるかどうかいろいろ試してみて、上手く行ったらUPしますね。
今回はこの辺で。
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