比較するのは、
・マイクロエース A7654 209系MUE-Trainタイプ
・TOMIX 98432&98433 209系0番台後期型 京浜東北線
mue-trainの方は室内灯とカーテン付き。京浜東北線の方は購入直後の全くの手つかず状態であるため、アンテナ取り付けやカプラー交換なども未施工。
名前が長いので以下「mue」と「ケト」呼びで記述する。
さてまずは顔の造形から。
顔の造形はどちらも良い出来。mueの造形については、同時発売となった房総色、八高線タイプともに大変造形が良く、今までのマイクロエース製209系とは比べ物にならないと話題になった記憶がある。うまく特徴を捉えていて大変素晴らしい。
ケトについては、古い設計ながら最高の出来といわれているもので、こちらも全く問題がない。
ホーム検知器がmueにないのはプロトタイプにしている車両の違い。屋根のRもきつくなくgood。だが、気持ち若干mueの方が横長顔にも見える。
連結器回りの切り欠きは、直線切り落とし、角切り、斜め切りなどなどいくつかタイプがあり、mueの実車は直線切り、ケトは直線または斜め切りであるため正しい。
前面FRPの車両前面の角の部分は、mueは丸っこく、ケトは角が強調された造り。乗務員扉の位置や寸法などもほぼ等しい。
ライト点灯時。白色LEDらしさが目立つケト。テールの色味はほぼ同じ。
ライト非点灯時はmueのライトケースサイズが少し大きいように思えるのだが、点灯させるとそんな風には見えない不思議。
続いて車両側面。
ケトの窓・ドア窓の角のRがきついのは、これもプロトタイプにした実車そのものの違い。開閉可能窓は両製品とも印刷で表現されている。
先ほどの車両前面の時もそうだが、ATS表記や車番等、マイクロエース製はすべて印刷済みなのは嬉しいポイント。
また、マイクロエース製品では波打ち車輪を採用しており、これは小さいパーツながら意外にも目を引きます。台車表現のデティールの深さではTOMIXに軍配が挙がるかな。
妻面。製造メーカーによってビート有無の違いがあり、これは209系ファンに限らずよく知られた話。
川重製の車両は妻面に補強用のビート有、窓の四隅が丸みを帯びているのに対し、
東急・新津製はのっぺりした妻面、角っぽい窓が特徴的。メーカーごとの設計の差や工法の違いが模型でも楽しめるのは良いことです。
屋根上。若干色味が異なるが、どちらも違和感あるレベルではなかった(当たり前か)。
mueのパンタグラフはTOMIX製のものに載せ替えているうえ、シングルアームパンタグラフなので比較はできず。配管の細かさは一長一短といった感じだけど、どちらも細かく表現されている印象。エアコンの位置が少し異なるのは、実車の違いだろうか?
さて、まとめ。
製品だけを見るとどちらもクオリティが高く甲乙つけがたい。屋根上やライトの色味は両社それぞれの解釈の違いの現れであるし、プロトタイプも異なるし...比較するなら同じ製品同士で行うことが正しいので、甲乙つけられるものではないのかなと。どっちもかっこいいね!!!で今回の比較は終わりたい。
最後に一応、価格の面にも触れてみよう。定価で見ると、mueは7両で27405円(1両あたり3915円)、ケトは10両で32780円(1両あたり3278円)。この頃のマイクロ製品は今ほど価格が跳ね上がっていなかった点と、mueというマニアック車両を製品化してくれた点でプラス査定は大きいのでこれくらいの価格差は良しとしてきた。
だが数年前にTOMIXが限定品で出したmue trainが定価18500円だったので...うーんやっぱりマイクロ製品は高いかなぁと。超限定品で入手困難すぎたTOMIXのmueが再版されてから改めて甲乙つけたいと思う。
とりあえず、mue再販してくださいTOMIXさん(ニッコリ)
今回はこの辺で。
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