れいるのおと

旅、鉄道、飛行機、ひとり言。あれこれかじって語りたいだけのブログ。

【品川~仙台】E657系 仙台行きひたちを乗り通す! 後編

品川~仙台間を結ぶロングラン特急ひたち13号に乗車してきた。
前編の続きで、乗車レポートを綴っていく。


ひたち13号はいわき駅を定刻通り15時15分に出発。次の停車駅は広野駅だ。

ここから先は最高速度は100km/hの区間になる。海も見える箇所があるため、高速走行というよりは車窓を楽しむべきだろう。
また、いわき以北は車内販売行っておらず、ここから終点までの2時間近くは食べ物飲み物を買うことは難しい。


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いわきを出発して5分10分すると四ツ倉駅を通過。四ツ倉駅から先はしばらく単線区間に入る。
また、ここから先は常磐線は海に近い場所を走行する。いわきの手前、大津港駅勿来駅あたりでも海は見えるけど、四ツ倉~久ノ浜~末続付近の車窓の方が時間も長くより近くで海を眺めることが可能だ。

E657系と海。海をバックに走るE657系の写真が撮れるようになったということだが...おおよそ想像がつかないというか実感が湧かないというか笑。つまり、651系415系から見る海とは違った印象を受けるわけです、なんとなくだけど。


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広野駅に到着。
震災から10年が経過し、徐々に整備や町開発が進んでいる。前回来たときから約1年半しか経っていないが、復興のスピードが早いようなと感じた。帰宅困難区域の解除がされたのが最近という場所もあるので、そう感じたのかもしれない。


広野駅を出発すると、次はJヴィレッジ駅を通過。Jヴィレッジ駅は2019年に開業した常磐線の新駅で、平成開業した駅はこれが最後らしい。名前の通りJヴィレッジ(サッカーの競技者用トレーニング施設)の最寄りになる。

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駅全景を撮影できていないけど、実は凝った造りの新駅。駅の仙台寄りはトンネルで、トンネルの上に駅舎が立っているような配置になっている。
臨時駅として開業したが、現在は常設駅へ格上げされて普通列車は停車する。ホームは10両編成対応で、特急も停車可能だ。


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列車は富岡駅へ到着。
651系普通列車(乗車記はこちら)の終点だった富岡駅。ここから先、浪江駅までは最後までバス代行が行われていた区間だ。筆者が鉄路で通過するのは初めてだった。


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15時55分、大野駅を発車。ここから少し北に行ったところに、福島第一原発がある。
津波の影響で断線した部分であり、富岡~浪江間の復活に伴い駅舎が新しくなったが、この辺りは未だに放射線量が高く除染も済んでおらず、帰宅困難区域に該当する。

大野駅は仙台発着の特急しかやってこないのだが、その仙台発着の特急ひたちは全列車が大野駅に停車する。敢えて止めるのは東京電力関係者の需要を見込んでだろうか。


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複線だった大野~双葉間は運転再開後は単線化されており、アスファルトの道路が並走している。
車内から見たところでは線路を剥がしただけのようなので、復興が進んだり貨物列車の運行が復活するとなれば、再び複線化される可能性が高そうだ。


大野駅を過ぎると右手に福島第一原発の煙突が見える。10年経って原発の近くに来ることができた。
10年前にテレビで見た惨憺たる光景が脳内にプレイバックされながら、未だに放射能の量が高い地区を通って良いのかという若干の不安。そんなことをぼんやり考えながら、よく再開までこぎ着けたなと感じた。


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16時ちょうど、双葉駅にやってきた。ホームが残されている。
これも複線復活を考えてのことだろうか。


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3分ほどで、隣の浪江駅に到着。
2020年までしばらくの間、鉄路とバス代行の起点となっていた駅。ここでバス代行を降りて列車に乗ったことが思い出される。

・常磐線不通区間の列車代行バスに乗る

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16時20分頃、原ノ町駅に到着。普通列車と離合した。
この駅を境に運転形態が分けられており、E531系の入線はここまでとなっている。

原ノ町は震災で分断されて車両基地に帰れなくなった651系415系が留置されていた駅。かつてはスーパーひたちの原ノ町行きも設定されていた。それもこれも10年前のお話。


原ノ町まで来たら長い乗車も終わりに近いなぁ感じられると思っていたけど、そんなことはない。ここからまだあと1時間乗らないと仙台にはつかない。西を走る東北本線でいうと、東京からは福島手前くらいの距離なので仕方ないんだけど、遠いなぁと笑。そろそろ長い乗車に疲れてきた。


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列車は鹿島、日立木を通過して相馬駅へ。交換で701系普通列車がやってきた。
定刻通り16時36分に相馬を発車し、次の停車駅は終点仙台。終点まで約50分間ノンストップで走行する。

次に通過する駅は駒ケ嶺駅駒ケ嶺~浜吉田間は、震災の被害が大きいため旧線より西側に新たに敷設された線路を走る。うち半分近くが単線高架で建設されており、見晴らしも良かった。
旧線は福島・宮城県道38号線「相馬亘理線」で新たに活用されており、地図からも常磐線の旧線と新線の線形を比べることができる。





途中、新地駅運転停車

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列車交換でやってきたのは仙台発のひたち26号品川行き。ロングラン特急同士の交換にちょっとばかり興奮する笑。

単線の高架線を走りながら田んぼ眺め、浜吉田駅付近で旧線と合流。工場、住宅街と宇都宮線沿線のような車窓を眺めながら、あっという間に岩沼へ。

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17時9分、岩沼通過。岩沼は東北本線との乗り換え・合流駅だ。
常磐線は岩沼までとなっているため、ここから終点までは東北本線を走る。


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岩沼から10分ほどで景色がかなりにぎやかになってくる。東北の中心都市、仙台市にやってきた。


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定刻通り17時25分、仙台に到着。ほんとにE657が仙台まで来てるんだなぁ...実感わかないけど。


4時間半の長旅だったが過ぎてみればあっという間。おしりの痛みもあまりなく、楽しい乗車となった。やっぱり快適な座席に座っていたのが大きいんでしょうね...映画を見たり読書をしたり、思った以上にのんびりできたので、長距離列車の良さと特急の快適さを改めて実感(笑)。長距離片道切符で旅する時には重宝しそうです。




今回はこの辺で。


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