れいるのおと

旅、鉄道、飛行機、ひとり言。あれこれかじって語りたいだけのブログ。

なぜ東海道新幹線から自販機が消えたのか

新幹線の車内にある自動販売機の話。

 

九州新幹線乗り入れ車両のN700系などで、今も見ることができる車内自販機。個人的に思い出深いのが、東海道新幹線700系にあった自動販売機。700系の自販機ではドリンクのほかに、グッズ販売用のものが設置されていた。

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なかなか見かけない形の自販機が通路に並ぶ。上部には700系のロゴマーク

自販機にはキーホルダーやライトなど、新幹線グッズが並んでいた。ただのグッズなんだけど、自販機で売っているという物珍しさ、たまに乗ると何が売っているか気になるワクワク感。売店や車内販売で買うグッズとは違う楽しさがあった。

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飲み物買うついでで誘惑に負けてついつい買ってしまう。これが楽しかった(笑)。これが700系の魅力の1つにもなっていたと思う。

この自販機が好評を博していたのかは不明だ。自販機設置は、初期に製造されたN700系には引き継がれたものの、2014年までに東海道新幹線と、東海道新幹線に乗り入れる山陽新幹線のすべての列車から撤去されている。

 

そもそも、現役の営業列車で自販機がある列車が多くはない。車両の引退によりサービスが終了したケース、設置されてたけど撤去されたケースなど様々。背景には駅売店やコンビニの充実があるのだろう。
そして似たサービスである車内販売についても、全国的に終了する傾向にある。自販機以上にコスパよろしくないだろうことは想像がつく。車販→自販機→完全終了の流れが多いように思われるが、その辺りの変遷は各社様々。だが基本的には人件費がかからない方へと進んでいる。

 

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それに歯向かっていたのが東海道新幹線の車内販売だ。多くの列車で廃止されるのに対し、シンカンセンスゴイカタイアイスをはじめお弁当やコーヒー、お酒やスナックなどが継続して販売されている。JR西日本管内である山陽新幹線はのぞみだけで行われているのに対し、東海道新幹線ではのぞみ・ひかり全列車で営業。旅行に、ビジネスに、嬉しいサービスだ。

よって自販機撤去は、サービスの二重化をやめ車内販売にシフトすることが目的だったと考えられる。需要が大きい路線だからこそサービスは提供し続ける、その姿勢が素晴らしい。

 

筆者もずっと応援していた車内販売だけど、2023年をもって、ついにこちらも終了することに。利用者数の低下とか、社会保険料の値上げとか、難しい事情があるらしい。やっぱり人件費がかからない方へ進まないといけないんでしょうね。あぁイヤな世の中。

 

車内自販機から派生して、車内サービスのお話でしたとさ。

 

 

今回はこの辺で。