JR東日本が誇るオール2階建て(先頭車を除く)車両、215系。1編成で1000席以上の座席数を確保し、両端先頭車に動力を集中させたプッシュプル運転のような方式を採用。朝晩のライナーに充当されるために開発された形式だ。
10両1編成、4編成でデビュー。5両増結を製造する案もあったそうだが、座席数確保の反面ドアが少なく乗降に時間がかかったとかで、これ以上の増備はされずに終わっている。実験的意味合いが強い車両だったように思う。
朝晩のライナーと行楽シーズンの臨時快速"ホリデー快速ビューやまなし"に専属で入っていたマイナーな車両ゆえ、模型ではマイクロエース1社からしか製品化されていなかった215系。2021年春の引退を機にTOMIXが製品化発表。これにはびっくりしたよ、、、そんな車両がめでたく入線であります。
開封した図。
セットは4両基本+6両増結の構成。例によって1つのケースにまとめることができる。
開封して感じた圧。2階建て車両というのは普通の電車とはやはり一味違う。
211系と基本構造は一緒という形式とはいえ、オール2階建てとなると大変だろう。よくまぁ新規作成で模型化してくれた...!
まずは先頭車から。
ノッポなお顔が上手く再現されている。諸氏のブログの写真と比べると、紫の色味はマイクロ製より暗めな印象。顔の造形や色味など総合的にTOMIX製に軍配が挙がるかなと思う。
ライトはLEDを搭載し明るく点灯。実車は電球ライトなので、マッキーなどで塗ってあげるとより"らしく"なるだろう。
連結器は電連付きのダミーカプラー。首振りも不可。
妻面。
TOMIXらしいしっかりしたパンタグラフ、配管の表現もされている。カプラーはいつものアーノルドカプラー。
塗装については、ロゴマークの文字は読み取れないけど、Nスケールでは充分。
塗装ブレもなくきれいに仕上がっている。
付属品。
インレタと前面のLED幕がセット。おはようライナーや湘南ライナー、ホリデー快速ビューやまなしなど、215系で見られた運用が一通り網羅されている。
せっかくなので全車両を1枚ずつ載せていく。
1号車 クモハ215。
実車に倣って、模型でも1号車にM車をセット。実車通りクモハとなっている。
2号車 モハ214。
3号車 サハ215。
4号車 サロ214。
グリーン車ですね。他の車両と座席パーツの色が変わっているなどの違いはなし。
5号車 サロ215。
6号車 サハ214。
7号車 サハ214。
8号車 サハ215。
9号車 モハ214。
10号車 クモハ215。
1両1両、良く作ってくれた!これに限ります(笑)。
造形も塗装も問題なし。まさかTOMIXから215系が出るとはねぇ...最近のTOMIXには驚かされる。
最後に、構造が気になったので分解してみた図を貼ってみる。
先頭車。左がM車、右がT車。
通常の基盤の上にハイデッカーパーツを作って乗せたような造り。パーツはM車もT車も共通化しているようで、平屋部分の座席がつぶれているのはどちらも同じ。
中間車。
全車両、座席パーツはグレーで統一。造りは2階建てG車と基本は同じようす。
製品化してくれたことにまず感謝...
そして文句ない造形に仕上がっていて非常に満足!!とにかく走らせるのが楽しみな車両です。
今回はこの辺で。
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