れいるのおと

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ヒサシ付き北斗星色 EF81-133の変遷

2022年4月から、田端運転所から尾久車両センター所属となったJR東日本のEF81。そのうち初めての廃車となったゲサンサンこと133号機について触れてみたい。

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EF81-133号機は、1976年に日立製作所で製造された車両である。新製配置は、山形県にあった酒田運転所。酒田運転所は1985年に廃止にされたため、133号機は長岡運転所へ転属。そして1993年、長岡所属のEF81が特急鳥海(上野-青森)を全区間牽引することになった。
その際、上越線対策の一環として耐寒耐雪改造を実施。ヒサシや大型化したスノープラウを装備、ATS-Pにも対応。ここまで同じ経路を辿ってきた134-136号機も同じ改造がされている。


このヒサシは、133号機の外見上の大きな特徴だ。ヒサシとは運転席窓上に設置された氷柱(ツララ)切りで、寒さが厳しく積雪が多い路線を走るを機関車にしばしばみられる。EF81では137号機以降の車両が設置した状態で落成、133-136号機は後から追加設置されたグループだった。


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同じグループで製造された136号機。こちらも改造されたうえで寝台列車牽引、配給輸送などで活躍。

1994年改正で、寝台特急はくつるが24系客車での運転に。運用増加に対応すべく、133号機のみが田端機関区に転属した。転属後には北斗星カラーに塗り替えられたため、ヒサシ付きの星釜という唯一仕様となり、人気度が高い車両となったのだった。


最後の全般検査となったのは2019年9月。ピカピカになって戻ってきたゲサンサンの活躍に期待できるかなと思っていたのだけど、本線上で活躍する機会はあまり多くなかった。本線上での運転は2021年3月の工臨牽引が最後(?)だろうか、調子が悪かったのかわからないけど、以降は撮影会などでの展示でしか目にすることができなくなっていた。

検査期限をかなり残したままだったが、、、EF81-139号機のエスコートにより2022年3月23日に秋田へ廃車回送、3月25日付けで除籍。1976年9月の落成から45年と6ヶ月、走行距離は約440万kmだった。


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その特徴的な車体ゆえに模型でも車番指定で製品化されるほど人気車両だった133号機。僕個人としては撮影機会も多かったために寂しい気持ちがする。JRは機関車全廃をアナウンスしているから廃車は覚悟していたとはいえ、ねぇ...。

この釜の愛称はゲサンサン。なぜか1をゲと読む風習があるのだけど、ゲを付けて呼ぶ車両で僕が馴染みがあるのは他にEF65-1118(ゲッパ)、2119(ニゲック)、2121(ニゲニゲ)くらい。これら全部引退済み(笑。ゲの呼び方するのももう終わりかなーなんて思うと、僕の知る時代が終わるような気がしてちょっと寂しかったり。


でもまぁとりあえず、お疲れ様でした。



今回はこの辺で。


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