東北旅行の時に利用したリゾートみのりの乗車レビューを綴っていきたい。
リゾートみのりはキハ48を改造したジョイフルトレインで、2008年に運行を開始。主に週末や休日に陸羽東線仙台~新庄間を快速リゾートみのりとして走っていた。
先頭車はキラキラみちのく(のちにリゾートうみねこ)を始めとするリゾートしらかみくまげら編成やブナ編成と似た顔立ち。リゾートみのりはそれら"改造顔"のキハ40系ジョイフルトレインシリーズの中でも最後に登場した車両である。列車は大変人気らしく、2019年に乗客20万人を突破したとお祝いムードだったのだけど、2020年に引退。後継としてキハ110系による"快速ゆけむり"が運転されている。
模型ではマイクロエースが製品化しているが、もはやプレミア状態。引退に際しての再販もなく、レンタルレイアウトなどで見かけることすらレア(笑)。再販が待たれる...。
さて、本題。この日乗車したのは新庄発仙台行きのリゾートみのり号。
旅程行路の関係から、新庄から古川まで乗車した。
最初に乗車口付近をパシャリ。
E655系にも似たカラーリング、シンプルなみのりのロゴが良い。
通常、2両編成となると改造顔を持つ1号車と3号車がペアになる。が、この日は中間車の2号車が片方の先頭を担当。
どうやら3号車が故障したらしく...非改造フェイスを見られてラッキーだった(笑)。
車内。
大きな窓のおかげか、落ち着いていながらも明るく解放感がある。座席は秋らしい色味で、沿線の景色と車体カラーに合っている。枕カバーにはみのりのロゴ入り。
こんなにゆとりがある座席は初めてだった。足元空間は1200mm、なんとグリーン車以上の広さである。足元に荷物があっても狭くなく、荷物を退けるとそれはそれは十分に足を伸ばすことができたのだった。
座席はリクライニングと、今は珍しい座面スライドが可能。座面裏は一般的装備だけど、どこか新幹線らしい雰囲気が漂っている(気がする)。
シートピッチが広すぎる座席あるある、ひじ掛け収納のミニテーブルが装備。
網棚が見やすく使い勝手が良いもの。
シートピッチが広い上、1列につき窓1枚ずつが当てられているため、観光列車として申し分ない。
これを乗車券+510円の指定席券だけで乗れちゃうのは大変素晴らしい。お安いのにとても贅沢な移動手段、最高(笑)。
ちなみに車内販売もあり、東北新幹線では販売がなくなったシンカンセンスゴクカタイアイスも売っていた。この車内販売名物アイス、乗って楽しい列車では販売を継続しているようだが、みのりで頂いたものはかなり溶けている状態だった。ちょっと残念。
その他、みのりのグッズとしてクリアファイルの販売も行われていた。
停車時間で他の車内装備も見学してみた。
こちらは先頭車の展望ラウンジに1番近い座席。
足は伸ばせるけど、張り出しのせいか他の座席より少し狭く感じられる。
前面はラウンジとの仕切りのガラスで、プライバシー性はあまりない。
こちらはその先頭車展望ラウンジ。
1、3号車に設置されていたもので、乗客は自由に利用出来た。
こちらは2号車運転台後ろにあったイベントスペース。ここで楽器演奏などが行われていた。
オトナ旅利用向けの観光列車が多いのに対し、親子向けへの配慮がしっかりある列車は珍しいような。リゾートみのりクッションが欲しい...(笑)。
この日の乗車率はほぼ満席。陸羽東線唯一の快速列車だったため、そういった利用も少なからずあった様子だった。
気動車独特の振動、陸羽東線の単尺レールのジョイント音と揺れを感じながら、車窓を眺めてゆったり。コンセプトやデザインなど諸々含めて、個人的にはかなり満足度が高めな列車だった。改造されてから比較的日が浅かったため、引退したことが惜しい...。
冒頭でも述べた通り、現在陸羽東線にはみのり後継として"快速ゆけむり"走っている。運転が始まって2年程度だからか、知名度も低めな気がするが、サービスや利用率はいかほどなのだろう?乗車したらまたレビューしていきたい。
改めて思うに...リゾートみのり、良い列車でしたね。
今回はこの辺で。
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