れいるのおと

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【100円でグリーン車】札幌行きホームライナーに乗ってきた!

ホームライナーとは、特急型車両で通勤ラッシュ時間帯に運転される快速列車である。乗車券にちょっとした追加料金を払うことで着席でき、快速運転で快適に移動できるのが大きなメリットだ。

今回は、JR北海道手稲〜札幌間で運転されているホームライナーに乗ってきたので、そのレビューを綴っていく。




まずはホームライナーが発車する手稲駅へ向かった。

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手稲改札内にある券売機。
ホームライナーは平日限定で運転されており、切符は当日分のみ販売されている。

ホームライナーの運転本数は全部で3本。券売機ではそれぞれの列車用のチケットが売られていた。

価格は100円。
短い区間とはいえ、特急車にこのお値段で乗れてしまうのは破格だ。


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チケット。
日付と時刻が印刷された切符。いや、正確には"乗車整理券"だそう。座席の指定はなく、列車は全席自由席だ。
破格の値段といい切符でない点といい、税金やら制度の関係でこうなっている、といった感じがするなぁ。あくまで推測だけども。


ホームへ降りる。
ホームライナーの乗車口は2箇所のみ。案内表記もあってわかりやすかった。
乗車待ちレーンに並んでいると、いよいよ列車が入線して来た。

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ホームライナー担当のキハ261系1000番台。シンプルなヘッドマークを掲げて入線。


手稲から札幌へ、特急の送り込み回送を兼ねているホームライナー。必然的に車両は手稲に所属・停泊する車両になる。よって、ライナー3本ともキハ261系1000番台で運転されている。
宗谷特急のキハ261系0番台や石北特急のキハ183系は苗穂から入出庫なので充当されないのだ。



切符、いや整理券を回収されて車内へ。ちなみにドアは開閉場所が2箇所のみだからか、ドアコックで開閉しておりました笑。


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雑な画像で失礼。これはグリーン車で撮影したもの。


"100円で乗れる"はグリーン車も対象外ではない。乗車待機列の先頭組は、大体みなグリーン車狙いの人たち。この日は僕もその1人である笑。
たった15分ちょっとの乗車でもグリーン車に乗れるのは大きな魅力。お試しとして乗るのもありだろう。
乗車15分前くらいに並び始めてもグリーン座席を確保できたので、グリーン席利用はハードルがそうは高くなかった。




着席、そして列車が発車。

ホームライナーは、普通列車の間に運転されている。追い越しもしないため、札幌まで時速40km程度のノロノロ走行だ。
そのため列車はほとんど揺れない。グリーン車の快適な座席で低速走行、乗客はスーツを来た人の利用が多く、車内は静まり返っている。朝の日差しが気持ちよく、乗車して早々に眠気が襲ってきた笑。列車はゆったりと駅を通過していく。途中停車駅はなく、終点までノンストップだ。


車内にはいつもの大橋俊夫さんの声でアナウンスが流れている。
「札幌までごゆっくりお過ごしください」
「特急となりますが、車内清掃を行いません。お手数ですがリクライニングとカーテンを元の位置にお戻しいただき、ゴミは備え付けのゴミ箱にお願いいたします」
「"今朝も"ホームライナーをご利用いただきありがとうございました」
などなど、聞き慣れない放送がたくさん。100円で乗れちゃうのに専用に自動放送を作っているというのには驚いた。


乗車して17分、列車は定刻通り札幌駅に到着した。


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僕が乗車した手稲8時22分発のホームライナーは、札幌到着後は特急おおぞら3号となった。
おおぞら号の利用者と入れ替わり。ホームライナー乗車が終了した。

 

www.railnoote.net

 




ホームライナーの起源は、都心へ到着後に郊外へ回送する列車に人を乗せようと思ったところにある。上野-大宮間で運転が始まり、格安で乗車できるのがウリだった。
特にJR東日本で多かったホームライナーだが、現在は特急への格上げ、または廃止が続いている。特急格上げ後は、その列車のための送り込み回送が走っていて、本来のホームライナーの意義が失われていたりする。本末転倒である。

その反面、JR北海道ホームライナーは、その存在意義を貫いていると言える。格安過ぎる価格でグリーン車も乗れちゃうのはお得以外の何者でもない。運転終了の噂も気配もないのは、利用者のマナーの良さとJR側の割り切った考え方があるのだと思う。

首都圏住みの旅行者が乗る列車ではないし乗る理由も特になかったけど、おもしろい体験ができたなぁと。今回はこんな感じで終わり笑。