グリーン車並みの快適さ、新幹線のようなフォルム、豊富なカラーバリエーション...東武鉄道の傑作であり代名詞的な列車だ。浅草、JR新宿駅から2時間程度で日光・鬼怒川温泉までを結んでいる。
そんなスペーシア号には、コンパートメントルーム(個室)の設定がある。6両しかないスペーシア号のまるまる1両が個室で占めらており、全国的に見てもそんな特急車両は他にはない。今回は個室を利用してちょっと贅沢な旅を味わってきたレビューを綴っていく。
個室があるのは、浅草寄りの先頭1号車。寝台列車のような雰囲気すらある通路を抜けて個室へたどり着く。床はすべて絨毯敷で、まるでホテルのようだ。個室番号は「個室-○○(数字)」とちょっと変わった表記をしている。
室内を見ると、その豪華さに驚かされる。
2人掛け席が対面で並んでいるが、大人3人は余裕で座れるサイズ。座り心地は座席ではなく重厚なソファそのものだ。ブラウンの座席カラーに天然大理石のテーブル、差し色のゴールドが随所に用いられ、それぞれが一体となり重厚感を醸し出される。扉を閉めればプライベート感もあり、家族・友人とともに2時間ちょっとの乗車旅を楽しむには贅沢すぎる設備が整っている。
室内の明かりは間接照明だが、おそらくLED式ではない。大きな窓からの採光により明るさと解放感は充分だったけど、夜の利用では物足りないかもしれない。
申し訳程度の荷物棚、壁には照明などを操る操作パネルが用意。僕の陳腐な撮影技術とカメラの画角の都合上、この広さ・快適さ・解放感が伝わりにくいのが心苦しい...。スペーシア号1番のウリであり、豪華な旅を楽しめる逸品だった。
この個室は1人からでも利用でき、平日3150円/休日3770円の追加料金で利用できる。
JRではグリーン個室として案内される豪華車両を、この価格で利用できるのはお得と言えるだろう。
この個室サービスは、後継車のスペーシアXにも採用される予定で、最新特急車両の個室に注目が集まっている。でもおそらくお値段は上がるだろうし、現行スペーシアの"平成の豪華さ"もなかなか良いもの。バブル期の産物ともいえるスペーシア個室、かなり良かったです!
今回はこの辺で。
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