東京駅の地下街、グランスタ東京。食堂車風のレストランはその一角にある。お店の名前は「STATION RESTAURANT THE CENTRAL(ステーションレストラン ザ セントラル)」。食堂車で食べられたメニューを提供する、JR東日本グループのJR東日本クロスステーションが運営するレストランだ。
客車が止まっているかのような店内。食堂車でもあり1等展望車のような車両、車両記号を付けるならマイテシ...だろうか。
旧型客車の色と食堂車の組み合わせは、特急つばめのマシ35などをイメージしてるのかな。東京駅なら東海道線、東海道線の名列車で食堂車となると「つばめ」が挙がるのは順当な流れか。全て推測に過ぎないのだけど笑。
メニューは食堂車で提供されていた品が並んでいる。エビフライやハンバーグ、オムライス、カレー、ハヤシライスなど、メニューは洋食がほとんど。そして少し値が張っていた。
オーダーしたのは、デミグラスソースのハヤシライス。食堂車の伝統的なメニューである。
これがとにかく美味い。少し香ばしいルーに牛肉やマッシュルームが馴染んでおり、大変美味で箸が止まらない。デミグラスにこだわっている料理は、街中のお店ではなかなかお目にかかれないもの。同じくデミソースを使ったハンバーグもオススメです。
ちなみに、同じ会社が運営する、鉄道博物館の食堂車風レストランでもハヤシライスをいただいている。僕のお気に入りの一品でイチオシの定番メニューなのであります笑。
レードルやシルバーなどがいちレストランにしては凝っているのは、食堂車の雰囲気を味わわせるために保たれているのだろう。こうしたサービスは人の手がかかるので、面倒だし高価格になりがち。それゆえか、こうしたサービス、洋食屋は街中で見かけなくなってきた。体験できるだけ貴重であり、この文化をぜひ継続して欲しいなと感じる。
食事を終えて、会計へ。会計カウンター周りでは、食堂車や寝台列車のグッズが飾られていた。写真は北斗星・カシオペアで使われていた食器類。グランシャリオやダイニングカーで夕食・朝食を楽しみながら北海道へ旅してみたかったな。
雰囲気や味は大変満足。料理長は実際に北斗星・カシオペアの厨房に立っていた方というのだから驚いた。東京駅というアクセスのしやすさ、内装がより鉄道車両らしいのも嬉しい。
ちなみに鉄博のレストランでは、店内の鉄道車両らしさは少ないものの、行き交う列車(川越線、高崎線)を見られたり、車両の生音(別の展示から聞こえてくる)などリアルな演出が楽しめる。どちらのお店も美味しく楽しく甲乙付け難い、そんな印象。良い。
JR東日本グループが運営する食堂車風レストランは鉄博と東京駅のこの2つだけ。食堂車80年の歴史を語り続けて欲しい。
―レストランHP―
・STATION RESTAURANT THE CENTRAL
―鉄道博物館のレストラン―
・トレインレストラン日本食堂
・鉄道博物館「トレインレストラン日本食堂」に行ってきた
今回はこの辺で。
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