れいるのおと

旅、鉄道、飛行機、ひとり言。あれこれかじって語りたいだけのブログ。

寝台特急サンライズ出雲・瀬戸 シングルデラックスに乗る

東京と出雲市・高松を結ぶ寝台特急サンライズ出雲・瀬戸
A寝台個室シングルデラックスに乗ってきた。

 

 

♢車内データ(2024年現在)
座席名:シングルデラックス
広さ:約2.5畳(4.6㎡)
高さ:約1.8m
ベッドサイズ:1960mm×850mm
コンセント:有(100V 1500W)
車内販売:無
洗面台:有(温水も利用可能)
コート掛け:有
アメニティ:有(下記参照)
シャワーカード:付属(専用シャワールームを使用)
アラーム付時計:有
喫煙:個室により可能

 

 

サンライズエクスプレスの最上位の客室「シングルデラックス(以下DX)」。
1編成に3室、連結時でも6室しかない客室は、どの個室よりも広く豪華。ゆえに人気高い客室だ。
入手の難易度が高く、即売状態も多いほど。まさにプレミアでプレミアムな客室であります。

 

室内は、1辺2mちょっとの正方形に近い形で約2.5畳。
サンライズExpで最も幅広のベッドに、椅子とテーブル、洗面台、ハンガーとコート掛け。
ベッド上には、枕と布団、そしてナイトウェアとスリッパ。列車で1泊過ごすのには充分な装備が整う。

 

こちらはオリジナルアメニティ。
これは、シングルDXの利用者にのみ、配られるもの。検札を受けた時に車掌さんから受け取ることができる。


中身は以下の通り。

・入浴用品(シャンプー、リンス、ボディソープ、石鹸、シャワーキャップ)
・歯ブラシセット
・髭剃り用品(T字シェーバー、シェービングフォーム)
洗顔フォーム
・化粧水
・整髪料
・櫛
・タオル
・綿棒
・ヘアバンド
・サニタリーバッグ
ティッシュ
・シューポリッシャー(靴磨きシート)
・シャワーカード

 

ビジネスホテル同様のアメニティが一式揃っている。手ぶらで利用しても困ることがないのがイイ。

また、アメニティにはシャワーカードが付属。シングルDX利用者限定の専用シャワールームで使用可能だ。
購入の争奪戦に臨むストレスがないのが嬉しいですね(笑)。
シャワールームにはドライヤー完備なので、着替えだけ持ってお気楽に。そして空いているのでお気軽に利用できる。

 

 

シングルDXには、禁煙車と喫煙車がある。
この喫煙車、新幹線の喫煙ルームが無くなった今では日本で最後の"タバコが吸える車両"だったりする。
灰皿はテーブルに備え付け。これと寝たばこNGの注意書きが喫煙車ならではの装備だろうか。

車内はタバコの残り香は少し感じるものの、困るものではなかった。非喫煙車の自分でも、特に気にすることなく一晩過ごせた。
ここしか空いてなかったから乗ることに決めたけど、今や最後の喫煙車に乗ったこと、そして切符に印字されるタバコマークなどが記念になるので、これはこれで(笑)。
タバコを吸わない自分でも過ごせるくらい脱臭されていたのが良かった。

 

 

 

 


 

シングルDXは、サンライズExp唯一のA寝台。
A寝台とは国鉄から続く座席区分で、昔の慣わしで言えば一等寝台車にあたる。
B寝台よりは上位クラスの贅沢な仕様、というのがA寝台だ。

ブルートレインなどの定期夜行列車では、A寝台・B寝台とも進化と変遷を辿ってきた。
2段、3段ベッドから個室化が進み、洗面台やトイレなどの設備も付けてと、より豪華に、快適にと変わっていった。

言わばそれらの歴史を辿って行きついた答えが、このシングルDXだ。
すべてA寝台個室のカシオペアの客室も、それに当たるだろうか。

定期夜行列車としてこの上ない機能性と、快適さ。
走るビジネスホテルとして、乗車旅を楽しむ個室として、オススメしたい。

 

 

 


 

 

 

ちなみに、、、

 

乗るなら上り列車がオススメ。なぜなら東京発より比較的取りやすいからだ。

経験的に、東京発は本当にプレミアチケットのように感じる。1ヶ月前の窓口10時打ちでも何度も弾かれた。
しかし、利用した高松発はネット購入でまさかの1発ゲット(笑)。噂通り、上り列車の方が難易度が低いようです。確実に乗るには上りを選ぶ方が賢いかも。

とは言ってもやはり東京発に乗りたい。
こっち方が夜景はキレイだし旅程も組みやすいし、夜の東京を発つという雰囲気にそそられる(笑)。

今回はこのプレミアチケットを入手するラッキーは得られなかったけども、
「旅の最後に楽しみを取っておく」
そんな気持ちで乗るのも良いものだなと感じたのでした。