れいるのおと

旅、鉄道、飛行機、ひとり言。あれこれかじって語りたいだけのブログ。

KATO 283系 オーシャンアロー入線!

KATOから発売された283系 オーシャンアローが入線。

 

空と海が大好きな車両のキャッチコピーで、1997年にデビューした283系
模型界の283系は、長らくマイクロエースの独壇場だったところにKATOが殴り込み。2023年冬の製品化は「なぜ今?」と尋ねたくなる不思議なタイミングだが、広告や製品仕様等から力の籠りようが感じられ、塗装・造形とも大変美しい製品がリリースされたのでした。


3編成、たった18両しかいない283系の全車両を模型化。好みの編成を楽しめる仕様だ。
当区では6両基本と3両増結が入線。連結されると、両端がイルカヘッド、1編成にグリーン車2両を持つ、繁忙期限定の豪華編成を再現できる。

 

 

複雑な形状を美しく再現した先頭車。心配していた車両の色味もとてもよく、実車イメージそのまんま。さすが、印象を落とし込むのがほんとうに上手い。

車両は、振り子機能が装備されている。これはKATO独自の技術で、この機構をしっかり盛り込んでリリースされたのが良かった。カーブ走行では抜群のカッコ良さを発揮する。
実車ではすでに振り子停止済み。それにより仕様が若干変化しているのだが、今製品はその前、振り子活用していた時代の姿となっている。

パーツ取付はなく、付属品はパンフレットのみ。最近のKATO製品はユーザー取付が少ない傾向にあるようです。
屋根周りの造形、ロゴマークなどの印刷もくっきりはっきりと再現。これ模型とは関係ないけど、オーシャンアローのロゴはもうちょっと遊び心が欲しいな...笑。

 

車内の座席は2色のパーツで表現。実車でも水色、パープルの座席が1両ごとに交互に並んでいるので、これは正しい。先頭グリーン車の座席はオレンジ。特徴的な互い違いの座席配置やラウンジ部分など、細かく丁寧に再現されている。

当区ではグリーン車には暖色、普通車には白色LEDを搭載。室内灯を入れるとやはり見栄えがしてイイ。
全体的な印象は、とにかくかっこいい笑。流線型の顔つきと爽やかな色味、醸し出される軽快感が実車さながら。リゾート特急の要素が見事に模型化されていると感じる。はぁかっこいい。製品化してくれたことに感謝感謝であります。

 

 

発売から半年経って入線したのは、ずっと迷っていたから笑。
9両 定価4.5万円の価格はなかなか思い切れずにいたのだが、3万円を切ったセール品を見つけたため、めでたく入線となりました。

一般に、単独形式は製品化ハードルが高めという(部品共通化とか金型流用できないとか)。おそらくそれもあっての価格設定だろう。
強気な価格に加え、そこそこ気合入った宣伝だったけど、それにガッカリさせられない出来栄え。満足度が高く、手持ち車両に彩が増えたことが嬉しい。レイアウトデビューが非常に楽しみです(笑)。

 

 

 

ロンドン地下で眠る"郵便専用鉄道"に乗ってきた

イギリス ロンドンでかつて使われていた郵便専用鉄道「Mail Rail」を見学してきた。

 

IMG_9385

♢訪問データ
訪問場所:Mail Museum
アクセス:ピカデリー線(Piccadilly Line)ラッセルスクエア駅(Russell Square)より徒歩10分
乗車料金:16£
予約方法:公式HP(https://www.postalmuseum.org/)より。

 

世界初の地下鉄が1863年に開業し、最も地下鉄が発達していると言われるイギリス ロンドン。Mail Rail(メールレール)は、混雑するロンドンの地上を避けるべく地下に建設された、郵便用の地下鉄だ。

メールレールは2003年に役目を終えている。長らく放置されていたものを2017年の郵便博物館(Mail Museum)の設立により一般公開がスタート。ぜひ一度この目で見てみたく、ロンドン郊外にある博物館に向かった。

 


 
IMG_9361

メールレールの開業は1927年。日本最初の地下鉄、銀座線と同じ年に開業という長い歴史を持つ。
ロンドン地下に張り巡らされたメールレール、総距離は10kmにも及ぶ。体験乗車できるのは1kmほどだ。

地下鉄はナローゲージで敷設されており、レール幅は610mmしかない。日本では立山ロッコなどが採用する軌間だ。一般旅客が乗ることを全く想定されていないことがわかる。


郵便博物館の別館地下にある乗り場から、乗車体験は始まる。
ここ、元は郵便仕分けの作業場だった場所。石や砂の匂い、肌寒さといった地下独特の空気感が漂う。こういう雑多で作業場らしい雰囲気が、トロッコ列車のそそられるポイント(笑)。

 

FullSizeRender
FullSizeRender
FullSizeRender
FullSizeRender
FullSizeRender

予約した切符を見せて、列車に乗り込む。自由席でほぼ先着順に座ることができた。
小さな車両に身を押し込む。小さい上に屋根があるため、より窮屈に感じられたが、まぁこればかりは仕方ない。

車両は一般公開開始に合わせて作成されたもので、機関車+客車の方式。
路線には信号や電動ポイントが備わり、運転席にはiPadや電子機器が並ぶ。それなりにしっかりした鉄道として開業したようだ。


先頭に運転士が着席。いよいよ体験乗車がスタート。

IMG_9341
IMG_9349
IMG_9351

天井がスケルトンな列車でトンネルを進むのは初体験(笑)。普通の地下鉄に乗る感覚とは全く異なっている。細長い管を進んでる感覚で、地下鉄をTubeと言い表した英国人に納得(笑)。スピードは20~30km/hほどだ。

途中、いくつか分岐路がある。
その先は真っ暗だったり閉ざされていたりと様々。廃線跡が残っていると思われる。
ロンドンはこれ以外にも地下鉄廃線がちょこちょこあるらしいですね。ワクワクします(笑)。


IMG_9357

いくつか停車箇所があった。
積み下ろし場は駅プラットホームのようになっており、プロジェクションマッピングで当時の模様が描かれる演出がされていた。体験アトラクションとして仕掛けが楽しい。

 

20分ほどで乗車は終了し、元の駅へ帰還。ループ線なので、折り返すことなく帰還した。

感想は、まず良く遺ってたなと。そして、当時の発想と、それを実現する高い技術力を目の当たりにし、少し感動を覚えたのでした。

 

 
FullSizeRender
IMG_9320
IMG_9380
タイトルなし

 

つづく展示室、博物館では、資料や使われた備品などが見られる。
当時は秘密裡に建設されたメールレールの歴史は長く深く、それなりに重みもあった。

また、車両整備場の紹介やトンネル、レール保守整備用車両などもあった。銀座線が開業した時に、ロンドンでは秘密の非営業かつ無人運転の地下鉄があったと思うと、技術の進歩度合いに驚かされる。鉄オタ的な目線からも非常にそそられる展示内容で大変興味深かった。

60ポンドと高いけどトンネルウォークもあるらしい。再訪時にはぜひそちらを体験したいところだ。ロンドンのメインから少し離れていて閑静な場所にあったが、かえって観光地らしくなくて街の空気を感じやすい。少し散歩して、この日の探検を終えたのだった。

 


(c) The Postal Museum - Miles Willis



 

SL排雪列車"キマロキ編成"を訪ねる

名寄本線 名寄駅近くに保存されている、キマロキ編成を訪ねた。

 

IMGP7482

キマロキ編成とは、

・キ:機関車
・マ:マックレー車
・ロ:ロータリー車
・キ:機関車

それぞれの頭文字を取った呼び名。
豪雪の時のみ出動する、除雪隊の列車編成だった。

 

通常、線路上の除雪はラッセル車が行う。
そのためキマロキ編成は「ラッセルが跳ね除けてできた高い雪壁を壊して雪を飛ばすこと」や、「ラッセルでは対処しきれないほど積雪した時の除雪」といった、超豪雪な場合に運転されていた。いわば、豪雪地帯に置かれた特殊車両だった。
今は亡きそんな特殊車両たちが、JR宗谷本線の名寄駅の近くに保存されている。
駅南にある名寄公園に40年以上保存されている、キマロキ編成を見に訪れた。
 

 
保存車はキマロキ4両に車掌車を繋いだ5両。前から取り上げていく。
 
IMGP7471
先頭を飾るのは、9600形蒸気機関車。有名な蒸気機関車の通称"キューロク"である。
前面には、準鉄道記念物に指定されたことを記念したヘッドマークを掲げる。階段が設置されているため、運転席や炭水車の見学もできた。

SLが先頭の場合、あらかじめ線路上の雪がある程度取り除かれていることが条件。SL先頭の運転は、ラッセル車が作った雪壁を壊して、雪を遠くに散らす任務に限られる。
よって、スノープロウ程度の雪対策で問題ないようだ。



IMGP7466
IMGP7549
2両目は、マックレー車"キ911"号機。
マックレー車は"かき寄せ式雪かき車"と呼ばれる。雪壁を崩してかき集める仕事をする。両サイドに展開する大きな羽で雪を集めて、3両目 ロータリー車にある回転刃に送って取り込ませるのだ。
 


IMGP7465
IMGP7542
3両目 ロータリー車"キ604"号機。
"回転式雪かき車"という車両で、2両目 マックレー車が集めた雪を取り込み、巨大な羽根で遠くへ飛ばす。これで線路近くの雪を排除する、という仕組みだ。

ラッセルでは対処しきれないほど積雪した時の除雪」の任務の際、このロータリー車+機関車のみで出動。宗谷本線・名寄本線はともに積雪量が多く、距離が長い。夜通し作業でやっと開通させることもしばしばあったよう。


IMGP7512
3両目 ロータリー車の動力は蒸気機関。よって、後ろには石炭を積んでおくためのテンダー車が連結されている。
車内は見学でき、蒸気機関のエンジンがそのまま残されている。腐食・劣化はあるものの綺麗な状態だった。
 



IMGP7464
4両目 D51蒸気機関車398号機。3両目 ロータリー車を推進する機関車にデゴイチが保管されている。運転台見学が可能だ。
塗装ムラはあるものの綺麗な状態なのが嬉しい。このキマロキ編成は、定期的な塗り替えと冬季の保管が行われている。屋外保存で40年経っていながらこの綺麗さは恐れ入る。



IMGP7461
5両目 車掌車ヨ4456号車。
車掌車はもちろん、除雪に当たる作業員が乗車する車両。この車両に乗車して数人、数十人体制で作業を行っていた。

2号車 マックレー車の羽の故障防止や雪かき能力から、作業は低速で行われており、除雪には数日を要していたそう。長い時間をかけての除雪作業は相当な労力であることは間違いない。そうした任務に就く方、今も昔も鉄道を走らせるために尽くされている方々には頭が上がりません。
 
 
 

 
おまけ
 
キマロキ編成、4両1セットで連結して動いていたわけではない。
1両目 機関車+2両目 マックレー車のペアが先行して雪を集め、後からやってくる3両目 ロータリー車+4両目 機関車ペアが雪を跳ね飛ばす、という連携で除雪を行われていた。
よって、キマロキ4両1編成で見られたのは、回送時のみに限られたよう。その4両運転時、2両目 マックレー車と3両目 ロータリー車の連結器が、なかなかおもしろかったので紹介したい。

IMGP7543
IMGP7546
3両目 ロータリー車の構造上、2両目 マックレー車との通常の連結が難しい。よって、特別な連結棒を用いてマックレー車ロータリー車を繋いでいた(写真左)。
見たところ、赤く塗られた(当時赤かったのかは不明)ロータリー車の回転翼付近に連結棒が噛み合わさる仕組みらしい。これとは別に通常の連結器もある(写真右)。床下も覗いて見学できるのが保存車の良いところ(笑)。
 
 

 
キマロキは、豪雪地帯ゆえに開発された特殊車両。過去に走っていたのは北海道だけだし、現在保存されているのもこの名寄にあるものだけ。
その土地ならではの車両に出会うのも、旅の醍醐味。歴史や仕組みを学ぶと、驚かされることが多いですね。
 
これをマイクロエースが模型化しているということにもびっくり(笑)。ロータリー車の羽根が回転する仕組みも備えているらしい...。興味ある方はぜひ(笑)。
 
 
今回はこの辺で。
 

 

オーストリア ウィーンのオペラ座で観劇してきた話

オペラ座こと「ウィーン国立歌劇場」でオペラ観劇した話。

 

ウィーンはオーストリアの首都。オーストリアはヨーロッパはドイツの南にあり、面積は北海道程度、人口1000万人に満たない小さな国だ。

ウィーンといえば歴史と音楽の街。
街を歩けば音楽が聞こえるし、舞台や演奏会といった劇場公演の勧誘の声がかかる。小さな街にいくつも劇場があり、どこかで毎日何かしらの演目が公演されている。つまり、それほど芸術がフレンドリー。日本の感覚で訪れた僕には、新鮮かつ衝撃的だった。


ウィーンの街を体験するのに、オペラ座を外すわけにはいかない。
演目は「若きウェルテルの悩み」。“ウェルテル効果”の元になった悲劇のストーリーを観劇した。

 

 

♢訪問データ
予約:https://www.wiener-staatsoper.at/ よりインターネット決済(渡航前に購入)
価格:17~242€
座席:指定席
決済:クレジットカード
ドレスコード:なし(フォーマルめが◎)
アクセス:U Bahn(ウーバーン(=ウィーン地下鉄))Oper, Karlsplatz(オペラ, カールスプラッツ)駅

 


オペラ座外観。荘厳で気品ある外観を眺めて楽しむ。1869年オープンのオペラ座こと「ウィーン国立歌劇場」。
ルネサンスの思想、すなわち古代ローマ等の文化に倣ったネオルネサンス様式で建てられ、内外とも美しく見応えある建築物。日本ではなかなか味わえない、芸術品として建物を見る楽しみがある。

 

 

入館に当たり、ドレスコードは特にない。
でも一応、ジャケットを羽織ったフォーマルめな服装で入館。ラフな格好の方は見られなかったので、これは正解かもしれない。

オペラ座内部も、とても美しく、それはまた見応えがある。西洋貴族の洋館的なインテリア(語彙力)は、まさに紳士淑女の社交場といった雰囲気。ジャケット来て背伸びしただけのクソガキは、全く馴染めていなかったに違いない(笑。

 

 

舞台に降りる幕に描かれているのは、おそらくウェルテルの恋人シャルロッテ。作品ごとに、描かれるものが違うらしい。

劇場内。
舞台にはメインの場とオーケストラピットがあり、公演は全て専属のオーケストラによって生演奏される。

そして、その舞台を囲うように座席が、1階から6階までずらりと配置。総席数は2000席ちょっとだ。
座席グレードは様々あり、値段もピンキリだ。
ちなみに1番お安いのは立ち席。ふらっと観劇出来ちゃう、気軽な席があるのもイイ。

 

今回利用したのは5階席。値段は89€、当時のレートで12000円程度だ。そこそこ良いお値段を払った。
下の階の席を選ばなかったのは、単純に空席がなかったから。1ヶ月前予約にも関わらず、1、2階はほぼ満席。ちなみにこの翌日の公演「ハムレット」は、すでに満席という人気ぶり。
世界中から紳士淑女が集う場ということだ。そこに訪れられたことを改めて実感する。

 

 

 

座席は少し小さめ。幅は広くなく、肘掛けも細く、荷物を置く場に困る。
小柄な日本人がそう感じるんだから、ガタイのいい海外の方々には窮屈に感じるだろう。
また、階段が急で、柵も低い。つまり、それだけ舞台が見やすいということ。オペラに集中できる環境が整えられていた。

また、全席に小さなモニターが完備。
公演はドイツ語だが、ここではリアルタイムで字幕を表示してくれる。日本語の用意もあるのは嬉しい。
がしかし、日本語文法に難ありでわかりにくい箇所もちらほら...。作品を予習してから観劇するのがオススメだ。

 

 

 

 

オペラ公演は、前後2部構成。
幕間の中休みには、館内にある小さなホールへ移動し、軽食ビュッフェを楽しむのが一般的だ。ここではオードブルやワインなど、立食ビュッフェが供される。支払いはその場でクレジット支払いだ。
休憩時間は30分。ビュッフェは大変人気で行列ができる。楽しみたい方は事前に動線を確認しておくと良いだろう。


ビュッフェの行列に並ぶ気が起きなかったボクは、せっかくなので館内探検(笑。他の階の席やエントランスなど、どこを取ってもアーティスティックなオペラ座を見て回る。

実はここ、映画ミッションインポッシブル-ローグネイション-のロケ地でもある。イーサン・ハントがこじ開けた扉や、ベンジー・ダンの「タキシード似合うぞ」の撮影場所を特定したりして、聖地巡礼を楽しみ(笑)、幕間休みを終えた。

 

 

 

初めてのオペラ観劇を終えて、オペラの良さ何となく知った気持ちになる。
だが、歌唱を聴きながら字幕を追い、予習したストーリーを辿って重ねるのはエネルギー消費が激しく、体が追いつかなかった。
でも、彼らの美しき歌声と生オーケストラのセッションは素晴らしく、とても魅了された。
芸術に触れてみるのは良いもんだ、としみじみ感じられたのでした。

 

 


 

体験できなかったこと、し損ねたことも多くあったけど、僕にとっては初ウィーン、初オペラ座。“感じ”がわかっただけでも収穫は大きい。
モットーは同じ旅先に2度行け。初めて行く地こそゆったりと、余白があるから楽しめる。これがひとり旅の醍醐味。
初めて旅しようと思案する方に、ほんの少しでも“感じ”をお届けすることができたら嬉しい。

 

 

今回はこの辺で。

 

 

 

 

700系レールスターのサルーンシートに乗る!

700系"レールスター"の普通車(サルーンシート)に乗ってきた。

 

IMGP8636

2000年に運行を開始した、JR西日本の700系7000番台"レールスター"。JR西日本管内で運転される車両で、山陽新幹線でしか出会えない車両の1つだ。

車両愛称、列車名でもある"レールスター"は、先代の0系"ウエストひかり"を継いだ新しいブランド。山陽新幹線の個性派として、現在も細々と運転され続ける車両であります。

 

 

IMGP8659

♢車内データ(2024年現在)
座席:2+2配置
シートピッチ:1060mm
快適装備:リクライニング
テーブル:座面裏にあり
コンセント:無
車内販売:無

 

8両編成のレールスター、4~8号車は2+2配置で椅子が並ぶ。グリーン車並みの幅でゆとりある座席は、「サルーンシート」と呼ばれている。

これも先代0系"ウエストひかり"の思想を継いだもの。航空機に対抗すべく、ゆったりくつろげるシートが提案、採用されたのだ。


IMGP8660
IMGP8661
IMGP8663

肉厚で幅広なシート、太いひじ掛け、モケットの質感。ちょっとリッチな座席を印象付けるシート。シートピッチは一般的な広さにも関わらず、ゆとりあるように感じられる。暖色系の照明のおかげもありそうだ。

ひじ掛けには、折り畳み式のドリンクホルダーを用意。変わった装備はこれくらいで、奇抜なものは他にない。読書灯とかレッグレストとか、あっても良かったんじゃないかな。

 

 

IMGP8670

かつては"ひかりレールスター"として第一線で速達列車を担っていたこの車両。その役目をN700系「さくら」に譲った現在は、「こだま」が主な運用に。つまり、お古扱いになっている。

そのため、自由席/指定席で分けていたサルーンシートだが、今や区別がない。
つまり、指定席料金なく乗れちゃう乗り得車両。ぜひオススメしたい車両の1つであります。

 

 

一応、1日1本だけ"ひかりレールスター"として運転が継続されている。といっても停車駅は多く、かつての速達列車の面影は名前だけの列車である。

1日1本走らせる、これはもはやJR西日本の意地だろう(笑)。新幹線にも個性を持たせ維持するその姿勢、とても応援したい。


今回はこの辺で。

 

 

 

ターキッシュエアラインズ A330-300のビジネスクラス搭乗記

ターキッシュエアラインズ(トルコ航空) A330-300の新ビジネスクラスに搭乗した。

 

♢機内データ(2024年現在)
座席:2-2-2配置
フルフラット:〇
隣席との仕切り:△
荷物収納:◯
コンセント:〇(変換プラグ必須)
アメニティ:ブランド不明の化粧ポーチ、枕、毛布
機内エンターテイメント:〇(日本語対応)
CAさん、機内の言語:英語、トルコ語(?)
その他:アメニティに靴下
 

座席は、レッグレスト付きのリクライニングチェアのような見た目の椅子。フルフラット対応で、隣席との仕切りはない。
ビジネスクラスの座席は2-2-2配置。ちなみにA330はエコノミークラスなら2-4-2配置。ワイドボディのA330に1列6席、とても幅広く取られていることがわかる。全く窮屈さは感じなかった。

 

ワイドな肘掛けはミニテーブルも兼ねている。食事用テーブルは肘掛けから引き出すタイプ。
全席にモニターがあり、日本語にも対応。充電やイヤホンジャックは座席内側、お尻のあたりにある。
全ての配置や操作が直感的でわかりやすく、簡潔でスタイリッシュ。センスが良いというか、利用する上でのストレスがないのがとてもイイ。

 

アメニティはポーチに入っている。持ち帰り可能で、トルコらしいデザインがあしらわれているものだった。
珍しいのは靴下が入っていること。ちょっとした気遣いが嬉しい。

機内の言語は英語。トルコ語も通じそうだけど、耳にすることはなかった。
CAさんとの会話や食事メニューは英語、機内アメニティは日本語。ここまでは薄めな“トルコらしさ”は、食事に強く現れていた。

 

以下、旅のレビュー。

 


搭乗便:TK759便 ドバイ(DXB)→イスタンブール(IST)

機材:Turkish Airlines(ターキッシュエアラインズ/トルコ航空) Airbus A330-343(TC-JNJ)

 

 

ドバイ国際空港で出国手続きを済ませて乗り込んだ機内では、CAの方が巡回し、席案内とウェルカムドリンクのご案内を受けた。
せっかくなのでレモネードをオーダー。これ、評判に聞く通りとても美味なのでオススメだ。

 

定刻通り、10時過ぎにドバイを離陸。砂漠の砂で黄土色っぽい景色に近代的なビルが並び、さながら「A列車で行こう」のような景色を見ながら飛び立った。飛行機は砂を吸い込むとエンジンに良くないと聞くけど、これくらいなら問題なく飛べるらしい(あったら困る)。
離陸後、程なくして食事の時間が始まった。
ドバイ〜トルコ便の機内食は1回。時差1時間、4時間程度の航路のため、ランチタイムを兼ねたようなフライトになる。

 

 

この日のメニューは、トルティーヤロールをメインに、いくつかの小鉢とチーズ、デザートのシフォンケーキだった。

トルコ航空は空のレストランと言われるほど、食事に力を入れていることで知られる。品数の多さ、料理のおいしさ、CAさんの細やかな心遣いで、高級レストランさながらのサービスに感動。機内サービスや人柄、空気感から、なんとなく、これから訪れる地の雰囲気を感じられる。

 

細やかなサービスと美味しい食事、至極快適なフライトで、終始大満足。
正直、搭乗時点では舐めた気持ちで乗り込んでいた。それが恥ずかしくなるほど、手厚いサービスに驚きっぱなしだった。日本も負けていられない、そう思わされます。

 

 

 

到着したイスタンブール空港は、2018年に開港した新しい空港。これまでイスタンブール近郊 マラリア海側にあった空港を、北部の黒海側に移転。世界一大きな空港を目指しオープンしたものだ。
建物は整備されていて、大きくて綺麗。だが、まだまだ開発途中であり、アクセスが不便なのが難点だった。

ちなみに僕の渡航は2022年11月。
当時は地下鉄もなく(23年1月に開業した)、交通手段は車とバスのみ。ということで、イスタンブール市街地まで、バスで1時間揺られることになっていた。

途中、バスの行先変更(後で聞いたらストライキ(運転手の気まぐれ)らしい)があり、予定+3時間をかけてホテル着。なかなかの洗礼を受けたのでしたさ笑。

 

 

 

E217系の普通車グリーン車に乗る!

E217系グリーン車の乗車記。

 

IMG_6331
IMG_6326
IMG_6335

♢車内データ(2024年現在)
座席:2+2配置
シートピッチ:970mm
快適装備:リクライニング
テーブル:座面裏にあり
コンセント:無
車内販売:有

 

1994年登場、現役で最も古いのがE217系グリーン車だ。
といっても、座席は2006年の更新で改められた座席。雰囲気や車内はそのままだが、登場時のモノとは椅子と色味が異なっている。

車内は、2階席はブルーの座席、1階と平屋部分はパープルを基調としたデザインだ。

インテリアで特徴的なのは、2階席の通路と座席の段差がないこと、そして平屋部分の扉が木目調の手動ドアな点だろうか。E217系以降の車両、E231系E531系のグリーン車にはない特徴、個性になっている。


IMG_6333
IMG_6334
IMG_6339

座った感触は、硬めなんだけど嫌悪感はなく、いつまでも座っていられる心地よさがある。E217系は他のグリーン車両に比べると、若干座面が柔らかめかな。

揺れなどは少なく、乗り心地は静かで快適。古さも感じられるけど、所々が更新されているからか他形式のグリーン車両と比べても遜色はない。

 

車内の照明が少し暗い(LEDではない)
窓にスモーク
座席の色が重め
なせいか、ちょっとした高級感、重厚感すら感じられる車内。明るくスマートでスタイリッシュなテイスト違って、これはこれで好きです(笑)。

 

 

 

 

「特急ほどじゃないけど普通車よりは確実にグレードが上」という絶妙なところを突いてくる普通車グリーン座席。

その始まりは、211系や415系で実験した2階建て車両だ。量産して組み込んだのがこのE217系であり、今のE231系E531系に連結されるそれの基本は、このE217系が確立したと言って良い。

今の車両と乗り比べてみると、グリーン車進化の過程を感じられたりもする。なかなかおもしろい乗車となりました。

 

 

 

www.railnoote.net





 

[rakuten:jism:13868192:detail]



片道GOのススメ —超格安レンタカーで行く大阪の旅―

トヨタレンタカーの片道goというサービス。超格安レンタカーで行く東京-大阪600kmの旅。

 

レンタカーには、乗り捨て(別名ワンウェイ)という制度がある。
借りた場所ではなく、別の店舗へ返すという片道利用のことだ。

乗り捨てされた車は、レンタカー会社が回送業者に依頼し、自社のエリアに戻すのが一般的。だから、乗り捨てには別料金がかかる。

 

片道GOは、「業者に代わって乗り捨てられた車を元あった店舗に返しつつ、クルマを借りる」という制度。

つまり、「〇〇から〇〇に車を回送したいけど、どうせならどなたか乗りませんか」ということ。

借りる店舗、返却地、車種もバラバラ。長距離限定のプランで、東京から静岡・愛知・大阪・東北などなど。誰かがワンウェイ利用しないと生まれない、突発的な商品だ。

 

 

その代わり、料金は非常に安い。
24時間で2200円、48時間で4800円。それぞれ任意で保険料が加算されるけど、それでも破格。

移動したい区間で利用できれば、普通にレンタカーを借りてワンウェイするよりよほどお得なのだ。

 

 

関西国際空港にて

レンタカーは地方ごとに会社が異なり、それらが共同となってレンタカーブランドを運営している。例えば東京でも東京、多摩と分かれているし、千葉や埼玉ではそれぞれ2社ずつ、運営会社が存在する。
クルマはそれぞれの会社所有のものだから、自社の店舗・エリアに戻さないといけない。同じレンタカーなのにわざわざ戻さなきゃいけないのは、こういうカラクリだ。

 

 

筆者がよく使うのは東京-大阪間。
新幹線、飛行機など王道の手段に飽きた時や、長距離ドライブをしたい時に使わせてもらっている。

 

大阪からだと、高速を使っても7時間。
時間がかかるし疲労もある。でも自力でロングドライブを楽しむ醍醐味が、そこにある。

京都や名古屋、箱根など、途中に立ち寄りできるのも大きなメリットだ。

 

 

写真は珍しくRAV4を引き当てた時のもの。まともに借りるとそこそこ値が張るハイクラスレンタカー。これも2200円。お得すぎる。

 

運が良ければ、アルファードやクラウン、ハリアーや86といった高級車やレア車も、片道GOラインナップに並ぶ。人が乗るほど運転も金銭的負担も減らせるのが、車移動の良いところ。

 

 

長距離移動を楽しむ手段の1つとして、ぜひオススメしたい。

 

 

 

 

 

【元フレッシュひたち】E653系 特急しらゆきの乗車記

JR東日本えちごトキめき鉄道が運行する特急しらゆき。普通車の乗車記。

FullSizeRender

JR新潟駅からえちごトキメキ鉄道の新井駅までを結ぶ特急しらゆき。
新潟から北陸新幹線 上越妙高駅へ接続できる特急として、新幹線が開業した2015年3月に運転が始まった列車である。


先代は快速くびき野。485系の置き換えとともに特急に格上げした形になった。
また、このE653系は、常磐線特急フレッシュひたちで活躍していた車両。4両編成が改造され、こちらに転用されている。

4両とは、くびき野当時の6両から比べて短い。また、座席はオールモノクラスだ。
1日4往復と本数が多くないのだけど、上越と新潟を結ぶ重要な列車と位置付けられている。


FullSizeRender
FullSizeRender

♢車内データ(2024年現在)
座席:2+2配置
シートピッチ:910mm
快適装備:リクライニング・座面スライド
テーブル:座面裏にあり
コンセント:無
車内販売:無

 

 

座席はひたち号当時のまま、モケットのみ変わっている。
ひたち時代のブルーの座席から、北陸カラーの赤い座席になった。E7系W7系の普通車のカラーに合わせたらしい。指定席、自由席ともこの座席。


停車駅が多い大量輸送用として登場したE653系グリーン車がないし、シートピッチも狭いのは、ひたち時代から変わっていない。
座席は背面が少し沿っており、軽くリクライニングをするとちょうど良い印象。加えて、座席下にも足が伸ばせることもあってか、不思議とそれほど窮屈さは感じられなかった。
座り心地は悪くないけど...よく揺れます。まだ若い車両とはいえ元は97年の特急車、仕方ないか...。

また、座面スライド機構も現役だった。
リクライニングとは別に座面が動くというもので、400系新幹線で試験的に導入、以降2000年頃の車両でよく見られたやつだ。個人的にはなかなか好き(笑)。


FullSizeRender
FullSizeRender

座面裏は航空機のような雰囲気。立体的な張り出しが抑えられている。狭い印象を受けなかったのは、張り出しがないのも理由かもしれない。

窓の周りも、ひたち時代から変わらないよう。ブラインドも昔のまま。ちょっと手抜きのような...?


FullSizeRender

E653系といえば、デッキとの仕切りのガラス扉。このロゴマークは、ひたち時代から貼られているものだ。
豊富なバリエーションで、過去も含めると現在計11色になるE653系。ブランドロゴとして残されてるのかもしれない。久しぶりにお目にかかれました。



 




IMG_3086

今回乗ったのは、しらゆき8号新井行き。最終の上りしらゆき号だ。

この列車、新井到着後は直江津まで持っていくのだけど、今年春からは「おかえり信越3号」として乗車券だけで乗れる列車で走っている。公式でタダ乗りできちゃう列車なので、興味ある方はぜひ。
せっかく来たから乗ってみても良かったのだけど、眠かったのでしらゆきを降りてホテルへ。眠りについたのでした笑。

 

 

[rakuten:jism:13316344:detail]

 

 

 

 

ドイツ ケルンの大聖堂に感動した話

人生で初めての体験。

建物を見て鳥肌が立つほど感動した話。

 

ドイツ西部にある都市、ケルンを訪れた。

ケルンといえば、駅前にある有名観光地が「ケルンの大聖堂」。
ローマ・カトリック教会の大聖堂で、世界遺産にもなっている有名な建築物だ。

 

 

 

ケルン大聖堂は、ローマカトリック教会の聖堂で、1000年以上の長い歴史を持つ建物だ。
今建っているのは3代目。1280年に建設がスタート、資金難や戦争による中断、損壊を経て1990年代に完成。現在は戦争被害前の姿に戻す工事が行われている。

 

見応えの外観は、いわゆるゴシック建築と呼ばれるもの。ゴシック建築とは正確には概念がないそうだが、ゴシック建築の中では世界最大の建物とされる。

縦横の大きさは約86(m)×144(m)、塔の高さは157(m)ある。京都タワー(131m)より高く、かなり迫力のある建築物だ。

 

 

 

内部は無料見学エリアと有料エリアがある。
今回の訪問では、無料エリアのみ見学させてもらった。

 

施設内もまた素晴らしく、見応えしかない。
どこを見ても細かな装飾ばかり、すべてが芸術品だ。
かまぼこ型で高さがあり、梁が見えない構造の天井は、いかにもゴシック建築らしい。地下室もあり、歴史と伝統を各所で感じられる。

 

とりわけ有名なのは、随所に嵌められたステンドグラス。それぞれ特色あるステンドクラスが4000枚以上あり、色鮮やかに並ぶ。

駅側から入って一番奥、建物の南側には、カラフルなモザイク柄のステンドグラスがある。これは2007年に新たに埋め込んだことで知られるものだ。ドイツ出身の画家によって作られた72色がランダム配置されたガラスで、他のステンドグラスとの調和を図ろうとしたものらしい。
これに賛否分かれているのは有名な話。まぁ、批判が集まる気持ちはわかる(笑)。

 

 

僕が大聖堂の目の前に初めて立った時、心底圧倒された。人生で初めて、建物を見て鳥肌が立つ。この世のものなのかと目を疑うほど、とにかく偉大。荘厳という言葉の使いどころを初めて見つけた気持ちだった。

実物は予想以上に大きくて迫力がある。一つ一つが細かく作りこまれた芸術品の集合体。はぁ。こんなものがこの世にあるのか。
かけられたであろう時間と美しさに圧倒される。この迫力を、現地で味わえたのは、生涯忘れられないだろう体験になった。

 

 

 

旅に出かけると、こういうことがたまにある。

ちょっとした感動や発見があるかもしれないと期待して、旅に出るのだ。

この時得た感動は、言うまでもなく大きく期待を超えてきた。日本の景色しか知らない僕には、この荘厳さは想像できなかった。

これが世界旅行の醍醐味なのかな。これを書きながら記憶を反芻して、また旅に出たくなるのでした(笑)。