れいるのおと

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エアカナダ B787-9 シグネチャークラス搭乗記

エアカナダ B787-9のビジネスクラスシグネチャークラス」に乗ってきた。搭乗レビュー。

 

・搭乗便:AC855便 ロンドン(LHR)12:00→トロント(YYZ)14:45
・機材AIR CANADA Boing787-9 Dreamliner(C-FRSA)

 

♢機内データ(2024年現在)
座席:1-2-1配置
フルフラット:有
隣席との仕切り:有
荷物収納:有
コンセント:有(変換プラグ必須)
アメニティ:ハンドクリーム、歯ブラシ、リップバーム、耳栓等。枕、毛布、水
機内エンターテイメント:◎(日本語対応)
機内の言語:英語

 

2018年に始まった、エアカナダの「シグネチャークラス」。位置付けはビジネスクラスだが、エアカナダ機にはファーストクラスがない。つまり、事実上の最上位クラスとなっている。


座席は半個室タイプ、モニターや機窓に体が向くよう取られている。
椅子は、オットマンと合わせてとフルフラットにできる。少し幅狭に見えるが、休息を取るには充分。寝返りを打つには少し手狭と感じるくらい。
1席につき窓2枚が当てられ、椅子以外の部分はテーブルとして利用可能。機能性と快適性を重視してコンパクトにまとめた座席になっている。

 

モニターは18インチ。海外線ながら日本語対応で、エアカナダのロゴ入りヘッドフォンで楽しめる。また、ボーイング787の特徴でもある電子シェードを見ることができた。リモコン操作で調節でき、光の透過率を変えることで遮光している。
座席リクライニングなども含めて、すべて手元のリモコンで操作ができる。シンプルでわかりやすく、機能的な操作系が嬉しい。

 

 

コンパクトなスペースながら、小物を置く場所が随所にあって使いやすい。コンセントで充電中のものも安定して置いておくことができた。
また、アメニティはカナダのブランド「WANT Les Essentiels」とコラボしたポーチに、リップバームやハンドクリーム、歯ブラシ、耳栓、靴下などが納められている。


自分のものを周りに並べて、ちょっとした自分テリトリーを作れる感じ。サービスや便利な装備を持て余すことがない、手の届くサイズ感。シンプルなインテリアと機能的なレイアウト、の小さな個室は、大変落ち着く空間に仕上がっていた。

 

 


 

搭乗すると、まずはおつまみとウェルカムドリンクをいただける。CAさんによるご挨拶はないけど、常に何名かのスタッフが通路を行き来し、声掛けや気配りなどしてくださった。機内というよりは高級ホテルのレストランのような、そんな印象を受ける。


利用したロンドン〜トロント便では、機内食は2回。
離陸後すぐの1回目、5時間ほど経って2回目。時差を考慮した提供タイミングで、7時間のフライトには充分だった。

 

機内食(1回目)
機内食(2回目)

機内食のお味はどれも美味。骨付き肉の提供はまぁ驚きました笑。温かく柔らかく美味しい。喜んで躊躇なくかぶりつかせてもらった。

機内食についての悪い評判も聞いていたけど、海外のソレらしさ(パンが粗めとか味が薄いとか)多少あるくらいで、そこは国柄と好みの問題かなと。どれも丁寧でクオリティが高く、美味しくいただけました。

 

 


 


どのビジネスクラスにも共通することは、とにかく快適性が高いこと。飛行機における疲れ、手間を客が負わないようになっている。食と睡眠にこだわり、出発や到着時には時間や手間を煩うことないように工夫されている。
これらの煩わしさ、時間を省けるメリットは非常に大きい。これを求めて上位クラスを好む客がいる理由がわかる。

その上で、上位グレード座席に求めるものは、徹底したラグジュアリーか、不便を排除した究極の機能性か。後者を求める人には、シグネチャークラスはその理想形...そんなフライトに感じられた。

 

 

各所にあしらわれたメープルリーフのデザインと、シンプルかつ機能性を追求したシグネチャークラス、CAさんのサービスや人柄、料理のメニューや味などから、カナダらしさをあれこれ妄想しつつ、トロントへと向かったのでした。