273系特急やくもの乗車記。
セミコンパートメントに乗ってきた。
2024年にデビューした新型車両273系で運転されている。
273系は、高運転台や振り子といった381系の意匠も継ぎつつ、特急やくものイメージを刷新。
ウリの1つだったパノラマシートは廃止され、代わりにセミコンパートメントという座席が用意された。
乗車してきたレビューを綴りたい。
♢車内データ(2025年現在)
座席:2人掛け/4人掛け
快適装備:フルフラットに展開可
テーブル:有
コンセント:有
車内販売:無
その他:大型荷物置き有
座席区分は「普通車指定席」。
2人掛けと4人掛けがそれぞれ2テーブルずつ用意されている。


背もたれ高めなボックスシートが向かい合わせになり、中央には折り畳みのテーブルが配置されている。
これらはWest Express銀河でも見られたデザイン。同じ事務所が手掛けただけある。
ただし、、、個人的には座り心地が微妙かなと。
いや、椅子の柔らかさはとても良いんだけど、体勢がどうも取りづらい。
腰回りに張り出しがあるけど、お尻周りにもあると嬉しいなという印象。
座席のモケットは普通車と同じで、色味が違うのは見た目に楽しくてイイ。
WE銀河では背もたれが倒れて簡易ベッドに様変わりするので、背もたれが異常に高かったのだが...
こちらでは、そのようにはならないようでした。ではなぜ高いのだ?
セミコンパートメントの最大の特徴は、
フルフラットで靴を脱いで上がれる空間を作れること。
実際にこのような使い方をして良いのか半信半疑だったのだけど、
JRが公式にオススメしているのでガンガン使って大丈夫らしい。
座面を展開して引っ張るだけ。
あっという間にフルフラットに変貌する。
これは簡単で驚きです。
定期列車にこのような座席が付けられるのは、初めてらしい。
臨時列車ではリゾートしらかみ号などでしか見られない、変わった構造だ。
その分、座面位置が低くなるので、これまた背もたれが身体に合わない。
クッションとかあるとちょうど良いんだけどなぁ。
乗車記...
を書きたいのだけど、感想はあまりない。寝てたから。
カーブが多い伯備線を走るため、先代381系に続いて振り子式を採用する273系。
この振り子も僕にはやっぱりダメでした(笑)。
酔わずにいるには、早めに意識を飛ばしてしまうのが一番なのです。
あとは何度も記した通り、背もたれが体に合わないのがネックだった。
リュックやコートなどでクッション代わりにして、足を伸ばしてのんびり。
カーブが続く区間まではそんな感じでくつろぎ、ゆったりと車窓を楽しんだ。
家族でくつろぐにはちょうどいいかもね。
物珍しさに乗ってみたものの、野郎2人で楽しむにはちょっと物足りなさを感じるセミコンパートメント。
まぁ大人は普通車やグリーンに乗れば良いわけで。
その意味では、あらゆる利用シーンに適応させた、フレンドリーな列車に仕上がっていると思う。