空と海が大好きな車両のキャッチコピーで、1997年にデビューした283系。
模型界の283系は、長らくマイクロエースの独壇場だったところにKATOが殴り込み。2023年冬の製品化は「なぜ今?」と尋ねたくなる不思議なタイミングだが、広告や製品仕様等から力の籠りようが感じられ、塗装・造形とも大変美しい製品がリリースされたのでした。
3編成、たった18両しかいない283系の全車両を模型化。好みの編成を楽しめる仕様だ。
当区では6両基本と3両増結が入線。連結されると、両端がイルカヘッド、1編成にグリーン車2両を持つ、繁忙期限定の豪華編成を再現できる。
複雑な形状を美しく再現した先頭車。心配していた車両の色味もとてもよく、実車イメージそのまんま。さすが、印象を落とし込むのがほんとうに上手い。
車両は、振り子機能が装備されている。これはKATO独自の技術で、この機構をしっかり盛り込んでリリースされたのが良かった。カーブ走行では抜群のカッコ良さを発揮する。
実車ではすでに振り子停止済み。それにより仕様が若干変化しているのだが、今製品はその前、振り子活用していた時代の姿となっている。
パーツ取付はなく、付属品はパンフレットのみ。最近のKATO製品はユーザー取付が少ない傾向にあるようです。
屋根周りの造形、ロゴマークなどの印刷もくっきりはっきりと再現。これ模型とは関係ないけど、オーシャンアローのロゴはもうちょっと遊び心が欲しいな...笑。
車内の座席は2色のパーツで表現。実車でも水色、パープルの座席が1両ごとに交互に並んでいるので、これは正しい。先頭グリーン車の座席はオレンジ。特徴的な互い違いの座席配置やラウンジ部分など、細かく丁寧に再現されている。
当区ではグリーン車には暖色、普通車には白色LEDを搭載。室内灯を入れるとやはり見栄えがしてイイ。
全体的な印象は、とにかくかっこいい笑。流線型の顔つきと爽やかな色味、醸し出される軽快感が実車さながら。リゾート特急の要素が見事に模型化されていると感じる。はぁかっこいい。製品化してくれたことに感謝感謝であります。
発売から半年経って入線したのは、ずっと迷っていたから笑。
9両 定価4.5万円の価格はなかなか思い切れずにいたのだが、3万円を切ったセール品を見つけたため、めでたく入線となりました。
一般に、単独形式は製品化ハードルが高めという(部品共通化とか金型流用できないとか)。おそらくそれもあっての価格設定だろう。
強気な価格に加え、そこそこ気合入った宣伝だったけど、それにガッカリさせられない出来栄え。満足度が高く、手持ち車両に彩が増えたことが嬉しい。レイアウトデビューが非常に楽しみです(笑)。