れいるのおと

旅、鉄道、飛行機、ひとり言。あれこれかじって語りたいだけのブログ。

私鉄に譲渡されたマニ50 2186(ゆうマニ)のあれこれ

国鉄で製造された50系客車の荷物車、マニ50という車両がある。
新たな荷物車として1977年から236両が製造されたが、1986年に鉄道での郵便輸送事業からの撤退がなされたため、製造年数が若いのにも関わらずどんどん廃車されていった。


JRには計63両が譲渡され、MOTOトレインやオリエントエクスプレスへ連結され活躍したが、現在は数える程度しか残っていない。ほとんどが救援車代用車両だが、1両だけ活躍が目覚ましい車両がいる。マニ50 2186だ。

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所属先の勝田車両センターへの回送シーン

マニ50 2186は485系ジョイフルトレイン"リゾートエクスプレスゆう"向けの電源車として登場した。ゆうと同じカラーリングを纏っていて、通称ゆうマニと呼ばれている。
非電化区間も走れるようにと発電機を積み、機関車・電車両方と連結できるように双頭連結器を装備。リゾートエクスプレスゆうが団体列車で水郡線を走る際に連結され話題になった。


空気式ブレーキと電気指令式ブレーキの読み替え装置も搭載しているため、配給列車や廃車回送などの機関車で電車を牽引する際にしばしば連結され、控車としても活躍し

マニ50の中でもとりわけ活発に活躍していたゆうマニだったが、2018年7月に長野へ回送され、約1年後に東急電鉄へ譲渡された。今後は、北海道胆振東部地震で被災した北海道の観光促進のため、JR北海道・東日本・貨物・東急電鉄の4社で協力して観光列車を走らせようというビック企画の一翼を担うことになっている。

北海道クルーズトレインと名付けられたこの企画では、伊豆急が所有するTHE ROYAL EXPRESSをDE10で牽引して各地を巡る予定だ。ゆうマニは機関車との連結や電源車として活躍する。特殊な経歴ゆえに抜擢され、私鉄譲渡・北海道走行が実現するという異端児となった。

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伊豆急のTHE ROYAL EXPRESS。


現在ゆうマニは、東急での改造を終えて伊豆高原にある伊豆急車両基地にいる。ここで最終的な改造や塗装が行われるようだ。
公式発表によれば、ゆうマニはゆうの塗装を落として白色に近い色を纏う。機関車は黄色、マニは白、客車は濃紺という組み合わせになる。

運行は今年の8月から。今後、THE ROYAL EXPRESSとともに青函トンネルをくぐり北海道へ上陸する。ゆうマニ時代に、誰がこんなことを予想できただろうか。回送シーンも含めて、かなり珍しい光景になるだろう。


北海道クルーズトレインの公式HPはこちら
http://www.the-royalexpress.jp/plan/hokkaido.html





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