でもまぁこの形式も国鉄型であり、国鉄型が減っているというのは前々からのこと。485系や381系が消えようとしている近年では、もはや驚きもなにもないのだけど。
キハ40系列といえば、大量にその形式を抱えていたJR東日本が置き換えに乗り出し、数年で一気に引退させたのが記憶に新しい。
そして現在はJR北海道が置き換えを始めており、H100形という後継車がバンバン投入されている次第だ。
次はJR西日本かJR四国かJR九州か、ということになるわけだが、どこが先に引退させるかは正直わからない。なるはやで撮り納めておくに限るだろう。
前置きはこれくらいで。
今回は四国のヨンマルに注目してみたい。
JR四国のキハ40系がこちら。
四国では、首都圏色など復刻カラーを除いて、この四国標準色を纏う車両たちが活躍している。
JR四国へは、国鉄から50両程度が継承されたヨンマル。内訳はキハ40形が11両、残りはキハ47形だ。
片側のみ運転台があるキハ47形が各地に配置、両運転台のキハ40形は徳島にのみ配置されている。キハ47形はワンマン化改造を受けていないため、必然的に2両で運転される。
1両単独運転はキハ40形のみが出来ることだが、全体の車両数からあまり多くは走らせられない。
よって四国でのヨンマル単独運転が少なく、これは全国的に見てレアケースと言えるかもしれない。
ちなみに3両運転も行われているが、ワンマンは2両でと決まっている。そのため1両は回送扱いで運転されるという珍しい形が取られているのは、JR四国の特徴の1つである。
四国のキハ40系の特徴は、エンジン換装を受けていないこと。原型エンジンのヨンマルが楽しめることで知られている。
キハ40系の製造は1977-84年、うち四国への投入は1980年以降で遅め、だから四国車は比較的若い...と言えなくないけど、他のJR所有車と比べて大差はない。原型エンジンなのは四国の整備士の腕の良さ、だろうか。
さて、そんなヨンマルの現在の配置数だが、すでにJR化後当時の半分以下になってしまった。
徳島運転所にキハ40形9両・キハ47形11両の計20両、松山運転所に伊予灘ものがたり用のキハ47形2両。伊予灘ものがたりはキハ185系に置き換えがされており、現時点での動きはない。
現在の運用範囲は、高徳線と鳴門線、そして牟岐線の一部区間でのみ。走行エリアが四国の東側に偏っており、運用は朝晩のみ。出会えるチャンスは狭まっていると言える。
とはいえ日中の徳島駅に行くと、たくさんのヨンマルが寝ているから、置き換えが進んでるとはあまり感じにくいかもしれない。
だが新車投入が始まると10両単位で新形式がやって来ることになり、そうなればあっという間に置き換わってしまうだろう。新車投入&置き換えの公式発表はないけど、すでにヨンマル後継車種が活躍をしているところを見るに、すぐ置き換えられる体制は整っていると言っていい。
冒頭でも書いたけど、やはり早めに楽しんでおくに越したことはないのだろう。
四国のヨンマルは見た目も爽やか。個人的に好きな車の1つだけど、ちゃんと狙わないと撮影できないのがちょっとした難点。やっぱり数は減ってるんだなぁ。あと何年動いてくれるだろうか...
今回はこの辺で。
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