タイトル通りTOMIX、マイクロエースの2社が製品化している。買うならどちらがいいかを吟味したく、独断と偏見で長所・短所をまとめてみた。
模型の色合いや造形について書いているが、手元にすべての品があるわけではないのでそこは諸氏のブログ・サイトを参考にされたい。
●TOMIX
製品は大きく分けて4タイプ。209系を数多く製品化しているだけあって、出来はかなり良い。全ての製品が209系と床下機器パーツを流用しており、E501系特有の床下機器ではない。TOMIXらしく車番や号車番号等の表記はインレタにて表現。
- 2000年代初期モデル(92705・92706・2940)
セットA(7両)+単品サハ×3で基本編成、セットB(4両)+単品サハ×1で付属編成を再現可能。床下は黒。JRマークもインレタ貼り付けになる。
登場時をモデルにしている。中古市場で出回っているが製品が古く単品サハが揃いにくい上、車番インレタが同封されていないことがあり、その場合は調達に困る。 - 上野口モデル(92456・92457)
2012年に出た上野口モデル。基本5両と増結5両の販売で、基本5両をもう1つ買うと15両フルで揃えられる構成。床下はグレー、方向幕は黒地に白文字のものが付属。人気なのか中古市場でたまに見かけるくらいの印象。 - 水戸線モデル(98235)
水戸線を走る仕様で2017年に発売された5両セット。青地の方向幕、トイレ設置ででふさがれた窓等が再現される。床下はグレー。連結運用がない時代をプロトタイプにしているが、先頭はTNカプラー採用で連結が可能。 - 上野口撤退後モデル(98341・98342)
2019年に製品化され、これがTOMIXのカタログモデルになっている。水戸線モデル同様、トイレ設置でふさがれた窓が再現されている。初めてライト基盤がLEDで発売された。床下はグレー。先頭はダミーカプラー採用。方向幕に一部LED幕が追加されたほか、シングルアームパンタグラフに換装された姿で再現されていて、現代のE501系の決定版的な位置づけ。
トイレ設置された車両でも数か月間だけ上野まで顔を出していたため、この製品で上野口時代を再現することは出来なくない。その場合、上野口の方向幕の調達、先頭のダミーカプラーとパンタグラフ交換を行えばうまくいくと思う。
●マイクロエース
製品は登場時モデル(上野口時代)と上野口撤退後モデルの2タイプの分類される。床下機器は実車に倣って再現されている。マイクロエースらしく表記はほとんど印刷済み。
- 上野口撤退後モデル(A3895・A3896・A3897)
製品名は「床下グレー・トイレ付」。2010年に発売された製品で、現代のE501系を再現した製品。ヘッドライト・テールライトはLED、黒地幕・青地幕の両方を揃えている。屋根のRが若干きついような感じの顔つきをしている。 - 登場時モデル(A3892・A3893・A3894)
2013年に登場した登場時モデル。マイクロエースが2012年に出した209系(房総色・mue train・訓練車)では造形が改められ、その改善を生かした製品でよりリアルな姿になっている。
印刷済み表記の1つにシルバーシートマークがある。シルバーシートは1997年に優先席に改称されており、"登場時"に正確に的が絞られている。
さて、当区に何を入線させるか考えてみた。
造形の面ではTOMIX製・マイクロエースの登場時が好み。個人的に床下グレーはあまり好みではない。TOMIXの初期モデルはインレタの諸々やサハ集めに難航しそうであるし、床下が209系流用というのも気になる。かといってマイクロエースの登場時もほとんど中古市場で見かけず、集めるのが難しい。
ということでTOMIXの初期モデルorマイクロエースの登場時セットを、とりあえず地道に店や中古を探し回ることにした。
それから数年、やっと10両編成が揃った。入線紹介はこちら。
今回はこの辺で。
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