1975年から16年に渡って製造され、東急最大の両数を誇った形式である。
長年に渡る活躍で老朽化が進んだ8500系では、現在置き換えが進んでいる。
2023年1月で引退することが発表されており、活躍する編成はすでにラスト1本となった。
さてこちらはBunkamura号と呼ばれる車両。渋谷Bunkamuraの宣伝として2018年から始まったラッピングで、8537Fに青帯が巻かれドアは4色になった。
そしてこれが、ラストラン編成である。
ラストラン編成がBunkamura号というのは正直かなり驚きだった。理由はラッピング広告車両というのもあるが、一番は8500系が長年纏ってきた東急カラーの赤帯ではないから、である。いろいろな過程、経緯を通ってこの編成が最後まで残ることになったのだろうが、ハチゴーの歴史をこの車両で終える、というのはちょっと違う気がしてしまう。
そんな8537F Bunkamura号では、2022年4月からありがとうヘッドマークを掲出している。「ありがとうハチゴープロジェクト」の一環として始まったもので、約10か月間の長い間、ラストラン装飾がされることとなる。
これだけの長い期間、引退記念装飾を纏う例も珍しかろう。どうすれば引退で人が殺到しないかを検討した実験なのかも?と思ったり。
でも引退が遠いとなるといつでも撮れると後回しにしたりしがちだし、引退前の最後の——という特別感も薄れる。仕方ない。僕は先日撮影と乗車をしてきたわけが、8500系目的と思しきファンは見当たらず、まぁそうなるよね、引退時は荒れるだろうなぁと察しが付いてしまう(笑)。
まぁそれはそれとして。被写体として撮れる機会も、爆音走行やらを体感できる機会も日に日に減っている。個人的には、冗談半分でうるせぇーと文句を言っていた日も懐かしく感じられ始めてきた。早めの記録をおすすめしたい。
今回はこの辺で。
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