弥彦線は、新潟の県央を東西に走る路線だ。信越本線 東三条駅から、上越新幹線 燕三条駅、越後線 吉田駅を経て弥彦駅までを結んでいる。
弥彦線の西の終点が、弥彦駅。1916年に私鉄 越後鉄道が吉田~弥彦間を開業、同時に設置された。
近隣にある「彌彦神社」の最寄り駅として、参拝利用が多い弥彦駅。「彌彦神社」は越後国の一宮(最高位の社格を持つ神社)で、2000年以上の歴史を持っている。弥彦駅開業以前には、越後鉄道が現在の越後線を開業させており、弥彦線と弥彦駅はそこから分岐した参拝鉄道として開業している。
駅舎外観。
厳かな造りの駅舎は、1916年の開業時から使われているもの。法隆寺の金堂などでも見られる入母屋(いりもや)造で建てられており、彌彦神社の本殿を模して造られたそう。一見すると駅には見えない。
有形文化財には未登録。されても良さそうだけど、そうはいかない何かがあるのかもしれない、詳細はわかりませんが...笑。
駅構内は、みどりの窓口兼有人改札と待合室がある。ホーム出入口には簡易改札機、Suica利用が可能だ。駅構内にはコンビニなどはなく、観光案内所が設置されている。
ホームは1面1線。弥彦線は単線路線で、乗換駅などで上下線が行き違うようになっている。吉田駅までは全列車がワンマン運転、発着列車は2両編成が基本だ。
屋根の支柱は木造のよう。駅舎ではあまり見ることがないので新鮮。また、弥彦線はトロリ線(架線)を直接吊り下げる"直接吊架(たんか)方式"の路線としても知られている。架線柱や架線が特徴的なのも見ることができた。
なかなかに見どころがある駅だった。事前に調べたり、建築に詳しければもっと熱くなれたに違いない。正直、"弥彦"に聞き馴染みがなかったけど、訪れてみるとおもしろいものがあった、なんてよくある話。旅の醍醐味を楽しめました笑。
ちなみに、先日訪れた「会津鉄道 塔のへつり駅」と同じく、ふるさとの駅100選に入っているという弥彦駅。ふるさとの駅100選の定義や基準が若干曖昧...なのはさておき、見てみると魅力的な駅が多いですね。またどこか行ってみようと思います。
今回はこの辺で。
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