特急も普通列車もイケるコンセプトとして開発された車両はいくつかある。有名なのが国鉄117系や185系。そしてこの、JR東海の373系だ。
373系は飯田線の特急伊那路(いなじ)や身延線の特急ふじかわ、東海道線のホームライナーを担当する車両。その間合い運用として普通列車にも充当されている。
373系の乗車記は別で綴っているので、省略して紹介していく。
乗車したのは東海道の朝の普通列車 931M 浜松8:32発豊橋行き。373系の普通列車運用は、東海道線や飯田線などで見ることが出来る。
朝のラッシュ時間帯ということもあり、列車は満席。だが満員電車ほどの混雑、ギュウギュウ詰めというほどではなかった。
JR東海の東海道線区間で使われる211系や313系と比べて、明らかに乗り心地が良い。区別がはっきりされることが多い中、こうして特急車で走らせてでいるのは今や珍しい。こういうの、嫌いじゃない(笑)。
373系で運転される普通列車は以下の通りだ。
●下り
東海道線浜松地区
923M 浜松7:07〜豊橋7:43
931M 浜松8:32〜豊橋9:08
995M 浜松20:45〜豊橋21:20
東海道線熱海地区
1437M 熱海8:47〜沼津9:06
飯田線
1505M 天竜峡8:16〜飯田8:45
●上り
東海道線浜松地区
922M 豊橋6:07〜浜松6:43
930M 豊橋7:48〜浜松8:26
1934M 豊橋22:51〜浜松23:25
東海道線熱海地区
1428M 沼津7:47〜熱海8:06
飯田線
1500M 駒ヶ根6:12〜天竜峡8:11
離れた線区への回送や、特急として走らない時間を活用していたりと運用は様々。非常に効率的に運用が組まれており、さすがJR東海といったところ。素晴らしい。
373系、実は2012年3月まで、東京駅からも普通列車として走っていた。321M 東京5:20発静岡行き、かつての東海道線の東京駅下り1番列車だ。ムーンライトながら号を返却回送を兼ねた運用で、9両編成で運転されていた。
また、境遇が似ている185系でも、普通列車運用が2013年3月まで見られていた。521M 東京7:24発伊東行き、上野東京ライン開業前のお話。
今はこうした半端な車両もおもしろ運用もめっきり減ってしまいましたね。