れいるのおと

旅、鉄道、飛行機、ひとり言。あれこれかじって語りたいだけのブログ。

ドイツ ケルンの大聖堂に感動した話

人生で初めての体験。

建物を見て鳥肌が立つほど感動した話。

 

ドイツ西部にある都市、ケルンを訪れた。

ケルンといえば、駅前にある有名観光地が「ケルンの大聖堂」。
ローマ・カトリック教会の大聖堂で、世界遺産にもなっている有名な建築物だ。

 

 

 

ケルン大聖堂は、ローマカトリック教会の聖堂で、1000年以上の長い歴史を持つ建物だ。
今建っているのは3代目。1280年に建設がスタート、資金難や戦争による中断、損壊を経て1990年代に完成。現在は戦争被害前の姿に戻す工事が行われている。

 

見応えの外観は、いわゆるゴシック建築と呼ばれるもの。ゴシック建築とは正確には概念がないそうだが、ゴシック建築の中では世界最大の建物とされる。

縦横の大きさは約86(m)×144(m)、塔の高さは157(m)ある。京都タワー(131m)より高く、かなり迫力のある建築物だ。

 

 

 

内部は無料見学エリアと有料エリアがある。
今回の訪問では、無料エリアのみ見学させてもらった。

 

施設内もまた素晴らしく、見応えしかない。
どこを見ても細かな装飾ばかり、すべてが芸術品だ。
かまぼこ型で高さがあり、梁が見えない構造の天井は、いかにもゴシック建築らしい。地下室もあり、歴史と伝統を各所で感じられる。

 

とりわけ有名なのは、随所に嵌められたステンドグラス。それぞれ特色あるステンドクラスが4000枚以上あり、色鮮やかに並ぶ。

駅側から入って一番奥、建物の南側には、カラフルなモザイク柄のステンドグラスがある。これは2007年に新たに埋め込んだことで知られるものだ。ドイツ出身の画家によって作られた72色がランダム配置されたガラスで、他のステンドグラスとの調和を図ろうとしたものらしい。
これに賛否分かれているのは有名な話。まぁ、批判が集まる気持ちはわかる(笑)。

 

 

僕が大聖堂の目の前に初めて立った時、心底圧倒された。人生で初めて、建物を見て鳥肌が立つ。この世のものなのかと目を疑うほど、とにかく偉大。荘厳という言葉の使いどころを初めて見つけた気持ちだった。

実物は予想以上に大きくて迫力がある。一つ一つが細かく作りこまれた芸術品の集合体。はぁ。こんなものがこの世にあるのか。
かけられたであろう時間と美しさに圧倒される。この迫力を、現地で味わえたのは、生涯忘れられないだろう体験になった。

 

 

 

旅に出かけると、こういうことがたまにある。

ちょっとした感動や発見があるかもしれないと期待して、旅に出るのだ。

この時得た感動は、言うまでもなく大きく期待を超えてきた。日本の景色しか知らない僕には、この荘厳さは想像できなかった。

これが世界旅行の醍醐味なのかな。これを書きながら記憶を反芻して、また旅に出たくなるのでした(笑)。