700系"レールスター"の普通車(サルーンシート)に乗ってきた。
2000年に運行を開始した、JR西日本の700系7000番台"レールスター"。JR西日本管内で運転される車両で、山陽新幹線でしか出会えない車両の1つだ。
車両愛称、列車名でもある"レールスター"は、先代の0系"ウエストひかり"を継いだ新しいブランド。山陽新幹線の個性派として、現在も細々と運転され続ける車両であります。
♢車内データ(2024年現在)
座席:2+2配置
シートピッチ:1060mm
快適装備:リクライニング
テーブル:座面裏にあり
コンセント:無
車内販売:無
8両編成のレールスター、4~8号車は2+2配置で椅子が並ぶ。グリーン車並みの幅でゆとりある座席は、「サルーンシート」と呼ばれている。
これも先代0系"ウエストひかり"の思想を継いだもの。航空機に対抗すべく、ゆったりくつろげるシートが提案、採用されたのだ。
肉厚で幅広なシート、太いひじ掛け、モケットの質感。ちょっとリッチな座席を印象付けるシート。シートピッチは一般的な広さにも関わらず、ゆとりあるように感じられる。暖色系の照明のおかげもありそうだ。
ひじ掛けには、折り畳み式のドリンクホルダーを用意。変わった装備はこれくらいで、奇抜なものは他にない。読書灯とかレッグレストとか、あっても良かったんじゃないかな。
かつては"ひかりレールスター"として第一線で速達列車を担っていたこの車両。その役目をN700系「さくら」に譲った現在は、「こだま」が主な運用に。つまり、お古扱いになっている。
そのため、自由席/指定席で分けていたサルーンシートだが、今や区別がない。
つまり、指定席料金なく乗れちゃう乗り得車両。ぜひオススメしたい車両の1つであります。
一応、1日1本だけ"ひかりレールスター"として運転が継続されている。といっても停車駅は多く、かつての速達列車の面影は名前だけの列車である。
1日1本走らせる、これはもはやJR西日本の意地だろう(笑)。新幹線にも個性を持たせ維持するその姿勢、とても応援したい。
今回はこの辺で。