JR西日本の281系特急「はるか」のグリーン車に乗ってきた。
JR西日本の281系は、1994年デビューの特急型車両だ。京都・大阪から関西国際空港までを結ぶ特急はるかを担当。空港の開港から現在まで一貫してはるか号で活躍を続ける、息の長い車両となっている。
シンプルでシャープな外観は、関空のアクセス特急としてライバルにあたる「南海ラピート」とはとても対照的。また、2019年からは訪日客ウケを意識してか、全車にハローキティラッピングがされており、少々賑やかな外観に。JRがここまで大規模なキャラクターコラボを行うのは珍しいかも。
♢車内データ(2024年現在)
座席:2+1配置
シートピッチ:1160mm
快適装備:リクライニング
テーブル:ひじ掛けに収納(A4より小さいサイズ)
コンセント:無
車内販売:無
その他:ドリンクホルダー
はるか号のグリーン車は281系にのみ連結されている。位置は先頭1号車。ちなみに、2020年からはるか号の増結用として投入された271系にはグリーン車はない。特急はるかのグリーン車といえば必然的に281系になる。
モノトーンでシンプルだが落ち着きあるインテリア。室内に入ってまず、椅子大きいなぁ...と思わせられる。
シート1つが幅広に、大きく作られていて、限られた空間を存分に使った贅沢仕様となっていた。だが立体的な張り出しが少ないからか、圧迫感はない。窓が大きいこともあってか、解放感すら感じられた。
厚めの座布団のようなクッションの座席は、座る前から快適そうであることは予想がつく。
実際にこの肉厚シートに身体を預けると、素晴らしい快適さが得られた。座面はふかふかだが少し重め、ある程度大柄な人でも余りあるだろうゆとりが良い。ギュッと小さくくっついてる枕はちょっとミスマッチかもしれない笑。
座面裏はマガジンポケットとフックのみでとてもこざっぱりとしている。足元にはフットレストがあり、好みの体制を取ることが可能だ。シートピッチは1160mm、悠々とくつろぐことが出来る。
テーブルは全席ひじ掛けの中に収納、A4サイズのノートパソコンははみ出る大きさ。ビジネスマンにはちょっと残念なポイントかも。
窓割は2列で1枚。なるべく後席に座ったほうが景色は良く見える。
荷物は、座席上のラック、車室入口に棚に入れられる。座席の壁際にもフックがあったけど、こちらは荷物向きではないだろう。
ついでに車両のドアのキティにも触れると...人気とはいえ何でもキティちゃんというのはちと安直な気がしている。ペタペタシール貼っただけというのも、個人的にはあまりいただけないです...(笑)。
さて、最後に、着席した目線の写真を貼っておきたい。最後列の1人掛け座席を利用したので、室内を見渡すことが出来た。
車両デビューから30年近く経つので、各部の色褪せや古さを感じる面もあるけど、全体的にはまだまだ現役第一線でも文句ない車両だと思う。
グリーン車は編成の端にあるため通り抜けをする客もおらず、静かで快適で本当に心地よかった。落ち着きある(インテリア)グリーン車はあるけど、気持ちを落ち着かせてくれるグリーン車って少ない気がする。最も長く乗車しても京都まで1時間半、短い乗車時間だけど存分にくつろいで貰おうという意匠が感じられる良い車両だった。
ちなみに、、、
大阪訪問にあたり、はるかに乗るために伊丹ではなく敢えて関空降り。大阪行くなら伊丹が一般的だけど、羽田-関空便もなかなかおもしろかったのでオススメです(笑)。
今回はこの辺で。
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