現役車両が博物館に常設展示されることがJR東日本、JR東海ともに起きている。東日本は鉄道博物館にE5系先頭車をわざわざ新造して収蔵、東海はリニア鉄道館に開発試験で使用していたN700A X0編成(元N700系Z0編成)の展示を開始。
引退が近い車両ならまだしも、現役真っ只中の車両を展示するのは異例だと思う。
リニア鉄道館のN700A X0編成。他の車両と違って屋外展示となっている。
展示理由は、鉄道史から見て重要な車両であるから。東海のN700A X0編成は後継形式の試験車N700S J0編成の登場によって廃車になった経緯があるけど、今までの博物館の展示のタイミングからすれば早すぎる。鉄博のE5系新造なんてやりすぎた感強め。
でも裏を返せば、そこまでするだけの価値がある、技術の結晶だという主張にも受け取れる。
リニア鉄道館のテーマは高速鉄道の技術の進歩。集大成となる形式だから展示に踏み切ったのだろう。
東日本の新幹線はまだまだ課題が多く、ALFA-Xという試験車両が稼働中。既存の車両をベースに細かな改良と各所の色を出したデザイン性で新しい車両ができそうだが、まだまだ課題が多く、さらなるスピードアップと騒音減の両立など、様々な試験を行っている。
一方長崎新幹線では新型車両もN700系タイプを投入予定であり、JR東海ではN700をN700で置き換える事態が既に発生している。
N700系を開発したJR東海は現在リニアへシフトしようとしている点から見ると、東海道・山陽・九州新幹線では、大きな開発はひとまず打ち止めになるのかもしれない、と思ったり。長崎向けは赤いアクセントラインが入るので、カラーバリエーションを楽しむ形式になりそうですね。
今回はこの辺で。
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