れいるのおと

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【2023年で廃止】留萌本線 留萌駅に行ってきた

2023年で廃止が決まった留萌(るもい)本線の留萌駅に行ってきた。

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留萌本線は、深川から留萌までを結ぶ路線。かつては増毛駅までを結んでいたが、2016年に廃止になり、現在の終点は留萌駅。特急はなく、停車駅の差異はあるが全列車が普通列車で運転されている。

留萌本線は"本線"とあるように、主要幹線扱いの路線。しかし、路線の長さは現在の日高本線に次ぐ短かさで、路線図で見れば盲腸線にすら見える路線となっている。
経営が厳しい路線の1つに上がることが多く、廃止が囁かれていた。早めに乗りに行こうと思い、留萌駅を訪れた。


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まずは留萌駅舎から。
1967年完成、昭和らしい雰囲気を持つ駅舎。完成当時は宗谷線幌延駅までを結ぶ羽幌線との乗り換え駅だった。
そのため、少し前まではただの途中駅、現在は一応の終点となっている駅だが、駅舎は大きめにできている。

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改札前の待合室付近。
広い空間でかつてターミナルだったことを感じさせる。写真端に写っている立ち食い蕎麦店は現役で営業しているが、訪問が早朝だったため営業時間外だった。

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改札。
北海道は有人改札口が残っている駅がとても多い。実際に駅員が立って改札を行うこともある。

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みどりの窓口
駅員さんが有人窓口と掛け持ちで行うタイプのもの。北海道ではこういった方式の駅が多い。
早朝だからもちろん営業時間外(笑。

隣には留萌本線の時刻表が。留萌駅を発車する列車は1日7本。本数がとても少ない。

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待合室の傍には写真展示があった。

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かつては炭鉱鉄道の起点として栄えていた留萌駅。その時活躍したSLたちの写真が紹介されている。

2枚目の写真は、SLすずらん号のもの。
留萌線は1999年放送のNHK連続小説ドラマ「すずらん」の舞台となった。SLすずらん号はそれ記念して運転が始まったもので、1999-2006年までの間運転されていた。その時のHMなどが展示されている。

ちなみにこのドラマ撮影は、真岡鉄道のC12 66が貸し出されて行われた。九州・本州で活躍したC12 66にとって初の渡道となった。渡道したC12は、撮影で深川~留萌間を往復運転。1998年冬の出来事。今だったらどれほど盛り上がるだろうなぁ。

また、展示されているHMはC11-207のもの。同機は現在、東武鉄道が借り入れて、日光・鬼怒川エリアでSL大樹として運転されている。SLの活躍場所は、
今も昔も全国規模で変わるのがおもしろい。


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ホーム。
駅名板は留萌から先が廃線になった後に設置されたもの。隣には木に刻印された立派な駅名板。
日本一の夕陽のまち、だそう。

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ホーム。
車両が停車するのは、駅に直結するホームである1番線。現在はこのホームしか使われていない。
自然と人工物のバランスがちょうど良いと表現すれば伝わるだろうか、言い表しにくいけど留萌駅の雰囲気はなんか良い。

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ホームから増毛寄りを見る。
車止めが設置されていて奥には鉄橋も見える。廃線跡は完全に撤去されていない様子。

個人的には"なんか好きな駅"の1つになった留萌駅。また来ることを誓って、この日は撤収した。



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2022年8月の終わり頃、留萌線の完全廃線が決定したことが報道された。僕のこの訪問から1か月も経っていない時のことである。
予定では2023年8月、早ければ3月に石狩沼田~留萌間を廃止、2026年には深川~石狩沼田間も廃止される。沿線の過疎化が止まらず、ついに廃線が決まってしまった。
路線の輸送密度激減に加えて、並行する道路が整備されたこと、運転本数の少なさ、などから廃止反対の声は多くなかったとのこと。1つの路線が廃止されるってよほどのことだと思うのだけど、現実は厳しい。


よって留萌駅にとっては今年が最後の冬。乗り鉄の方は早めに訪れておくことをお勧めしたい。
僕ももう一度、訪問できると良いなぁ...。



今回はこの辺で。


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