皇室が使うための列車「お召列車」。その列車の牽引機目的で製造されたロイヤルエンジンことEF58-61が鉄道博物館に搬入された。
東京総合車両センターの御料車庫で長らく保管されていたEF58-61。書類上は田端運転所に在籍して車籍を有する機関車で、現役最後のEF58でもある。
2022年春の改編で同所に所属する機関車は尾久車両センター所属扱いに、EF58も所属先が移っていた。
春頃から車庫内での入れ替えや陸送など動きを見せていたEF58-61。9月18日未明に陸送にて大宮へ搬入、19日に鉄道博物館へ搬入された。
車籍を有していながら、自走不可とされていたロイヤルエンジン。今回の陸送・搬入で車籍抹消、形式消滅になったと見られる。公の場に登場したのは2018年の東京総合車両センター公開イベントが最後。やっと博物館入りを果たすこととなった。
博物館に収蔵されているお召車両の中でも、歴史的価値が高いものなどは、ガラスに覆われた場所で厳重に管理されているものもある。61号機はどういった展示がされるのか、今後の動向が気になるところ。
ちなみに鉄道博物館にはEF58-89も収蔵されている。ロイヤルエンジンとは各所諸々や経歴が異なるわけだけど、言ってしまえば同じゴハチ。ここ最近の神格化とも言える状況には故人的には首を傾げたくなったりする。いずれEF81-81もそうなるのかな。
博物館展示となれば保存管理はしっかりと、そして常に見られる状態になるためファンとしては非常に喜ばしい。反面、もう本線上で見られないという決定打を打たれた気分で少し寂しくも感じたり笑。他に御料車庫で眠る車両たちはどうなるのだろう、いつか1号編成とともに展示される日が来るのだろうか?
今回はこの辺で。