れいるのおと

旅、鉄道、飛行機、ひとり言。あれこれかじって語りたいだけのブログ。

運用減のJR九州 415系を見る

JR九州415系について取り上げてみたい。

後継車がいないのに、急に数を減らした形式。それがJR九州415系だ。
正確には「できる部分は置き換えて極限まで数を減らした」と言った方がより正しいだろうか。415系は南福岡、大分、鹿児島の3つの車両センターに属していたが、廃車・転籍で現在は大分所属車両のみに。鋼製車を全て引退させ、ステンレス車体の1500番台のみが運用に就いている現状となった。

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415系1500番台。

現在の主な運用は、門司〜山口間の関門トンネルを挟む区間。この区間は交直切り替えがあるため、両対応の車両、415系は外せない。
また、大分車両センターに所属するため日豊本線に入線するほか、佐賀までの運用もなんとか残っている状況だ。運用の総数が1桁になり、かつての運用は他形式による置き換えまたは減便により消滅している。


写真は1つしかない博多近辺の運用を捉えたもの。夜に久留米へ行き、翌朝に佐賀から門司へ戻る運用だ。
現状、定期で博多近郊に来るのはこの1運用のみ。2023年6月より始まった増発臨時便を入れても2運用しかない。"折尾シャトル"でバンバン走っていた頃が遠い昔のよう...。


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白電こと415系鋼製車。

運用大幅減の背景にはワンマン運転の拡大がある。415系はワンマン非対応、対応の車両に置き換えがされた。
また、車両の老朽化という側面もある。415系は鋼製車の方が製造年が古く、ステンレス車体が長く生き残るというのは他の地区でもみられる話。実際、常磐線でもそうだった。国鉄時代の鋼製車は全国的にこういう形に淘汰されつつあり、こうなったのは自明と言えよう。
まとめると、16編成いた鋼製車を廃止、同時にワンマンを拡大、ステンレス車415系が必須な場所に集約させた形になる。


総編成数に対し運用数が少ない点は、コロナ後の需要拡大に備えだろうか。博多地区のラッシュ時の切り札的な役割としての余力を残していて、佐賀までの1往復はその布石...(完全に無くすと復活させにくかったりするので)。こういった運用整理が行われたのではないだろうか。あくまで僕の個人的な推測だけど、コロナ禍の減便と効率化とワンマン化をうまく混ぜた改正だったのではないかと思う。




先述の臨時増発便は、アフターコロナによる需要拡大で設定されたものだった。今後、こういう形であるいは定期列車増便で、415系運用が増える可能性は0ではないだろう。鋼製車は公式に引退宣言を行ったので、おそらくこれでさようなら。しかし、まさか一斉廃車になるとは...突然でショックだけど、お疲れさまでした。


いつ何時こういうことが起きても後悔しないよう記録をし、動向観察をするに尽きますね。今後の展開を見守っていきたいと思います。



今回はこの辺で。


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