485系を改造したジョイフルトレインが続々と登場した1990年代。1997年に幕張車両センターに配置されたのがニューなのはなという車両。
名前にニューとあるのは、お座敷電車なのはなの後継として登場した車両であるため。初代車両は165系で直流区間でのみの運転だったのに対し、ニューなのはなは485系を種車としたため交流直流ともに運転可能となり、幅広いエリアで活躍。幕張車両センターを拠点に、房総方面や常磐線方面へ顔を出すことが多かった。
1990年代に登場した485系種車のジョイフルトレインはいくつかある。リゾートエクスプレスゆうや宴はそれぞれ独自のデザインだったのに対し、先に登場した「華」から「ニューなのはな」「やまなみ・せせらぎ(現在はリゾートやまどり、ジパングに再改造)」までは同じデザインで揃えられた。
485系から機器類を流用し、車体は独自で新規作成するという方法が取られているため、見た目に全く"485系らしさ"がない。足回りは古いものだが車体自体はそこまで古いものではないと言える車両である。
この車両の最も大きな特徴は、座席・お座敷どちらにも可能なシートが採用されている点。ボックス席の背もたれを倒せば畳が現れる仕掛けで、それに合わせて背面が高く座面が低いという独特な座席をしていることが有名だった。残念ながら乗車が叶わず写真がないので、ぜひググってみて欲しい。
実車は2016年に引退・廃車となった。後継の車両「なのはな」は現時点で登場していないため、世間の需要が変わってしまったのだろう。幕張車両センターには一時ジョイフルトレイン車両の所属が0だったが、現在は新たなジョイフルトレイン209系BBBASEが配置されている。
先に登場した「華」は未だ現役だが、いつ廃車になってもおかしくないかもしれない。コロナが後押しして引退が早まらないことを願いたい...。
そういえば、この顔の車両でNゲージ化されていないのが気になるニューなのはな。マイクロエースが「華」「やまなみ」「せせらぎ」「ジパング」を製品化しているが、ニューなのはなだけ未だ発表なし。「リゾートやまどり」は厳密にいえばライト等の違いがあるため除いたとしても、なぜ製品化しないのか不思議だ。いつか製品化されることに期待。
今回はこの辺で。
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