・【快適】中央線E353系の普通車に乗る!
2017年に運転を開始したE353系。12両編成という長さは先代のスーパーあずさことE351系と同じだが、グリーン車は半室グリーン程度の座席数しかなく、先代から大幅に数を減らしている。
内装は中央にレッドカーペットを引いたような大胆なデザインで、上質感や高級感を感じられるものとなり先代のグリーン車の印象を大きく変えてくれる。
上質感は列車に乗ってすぐに感じられる。
ホテルや都心のオシャレなビルにいるかのような高級感。木目調の壁に紅色の扉が良いマッチング。
座席。
ぱっと見では、座席はE657系のものを少々改良したものに見える。
黒基調に赤いステッチが映える。ここだけ見るとNEXの座席かと思うような色使いだ。
枕が可動式であることに加え、枕カバーがE353系のロゴマーク入り。
座面裏。
基本的な装備がなされ、足元にはコンセントとフットレストを備える。
車いす席の隣の列の座席は、座面裏を使用できない関係で、腰元にコンセント、ひじ掛けにテーブルが用意されている。
窓際は特徴的なフックが用意。ブラインドも閉めてみたけど、普通車のものと同じものに見える。最近の車両は個性あるデザインのブラインドが少ないですね。
窓は2列で1枚配置。どんどん小さくなる新幹線に対し、特急車両は大きい窓が継続して取り付けられていて良い。
スタイリッシュさと高級感が漂う妻面。
網棚がとても大きくて、A4が入るリュックサックを寝かせることなく載せられるほどの広さがある。この大きさにはちょっと驚きました笑。
着席してみた感想は、E657系と変わらないかなという印象。
具体的には、座り心地は悪くないけどグリーン車らしさが物足りない。座った瞬間バフっとなる柔らかさだとか、包み込んでくれるような感覚だとか、プライベート感があるだとか、そういうものは感じられなかった。
シートピッチは1160mmで足元が広く、くつろげることは間違いない。ただ1つ残念なのは、せっかく前座席の下に足を伸ばせるのに、フットレストが邪魔している点。筆者はフットレスト否定派なので、そう感じているだけかもしれないけど。
デザインについては、E657系の印象は全く異なります。乗降扉から客室までの通路の高級感、派手にレッドカーペットを敷きながらもそれが煩すぎず落ち着いた雰囲気の客室。スタイリッシュさを押し出した外観にふさわしい内装だと思います。インテリアで印象はかなり変わるものなんだと改めて感じました。
ただ座席については、、、E657系の時のコメントと被るが、座席本体で見るとどうやら普通車との差別化が上手くいっていないご様子。普通車の完成度が高いので、快適性を得るなら普通車で充分だ。
敢えて例えるなら、赤身と大トロのセットをやめて、中トロと炙り中トロを用意した、みたいな(笑)。座席の快適性はそこそこにして、目的は客層の棲み分け、つまり普通車の喧騒から離れたい方向けに作ったグリーン車なのではないかと思う。
...でも久しぶりの新造車、せっかく奥山清行氏にデザインを依頼したなら、全部最初からデザインして欲しかったかなぁ。お金の問題があるのでしょうけども、流用してる時点でちょっと残念。
・E657系の不評多きグリーン車に乗ってみる
今回はこの辺で。
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