E353系は中央線の特急車両だ。
2015年に量産先行車が登場、2017年に営業運転を開始。フェラーリなどで知られる奥山清行氏がデザインを担当。高運転台やあずさパープルを継承しながらも、その斬新な顔つきで話題になりました。
JR東日本 松本車両センターに9両基本編成が20本、3両付属編成は11本が配置。200両以上製造されており、単独形式としては車両数がとても多いのが特徴だ。JR化後の特急形式では第3位の車両数だそう。
これは、E351系・E257系の2形式で担当していたものをE353系1形式にまとめたため。臨時を除き、中央線特急は全てこの形式だ。同じ顔の車両ばかりが行き来していておもしろくないなぁというのがオタクの気持ちです(笑。
最長12両編成で運転、東は千葉、西は富士急河口湖や大糸線白馬まで乗り入れ、運用範囲は幅広い。
9+3の編成は、10両基本が主流の今ではハンパに見える。乗り入れる大糸線や籍を置く松本車両センターに入りきらないためこの両数で、国鉄時代から9両基本の形態で運転されている。
車内。
すっきりさっぱり、ビジネスマンライクなインテリア。観光に振った遊び心は座席の色くらいだろうか、シンプルで非常に簡素な内装で整っている。
座席。
これ、ぱっと見ではE657系のそれの色違いに見える。手すりの位置や形、コンセントも肘掛けから足元に設置されるなど、若干の仕様変更はある。
着席した感じも、E657系普通車そのまま...いや、背面は少し硬いかな。だから悪いとかではなく、程よい弾力でちょうどよい座り心地だった。
E657系ってシンプルさと快適さのバランスがとても良いなと個人的に思っていて。それがそのまま投入されている印象だった。
リクライニングも普通車としてはこんなものでしょう。シートピッチは960mmで足元広々。椅子の下に足が入れられる分、より広く感じられた。
座面のブルーは北アルプス梓川の清流をイメージしているそう。外観も内装も暗めなカラーが使われていて落ち着きある車両になっていると思う。
足元にコンセント。特急で1人ずつにコンセントが与えられる素晴らしさね。改めて考えるとすごいサービスだなと感じます。
枕はファスナータイプの可動式。枕カバーにはE353系のロゴがデザインされている。ロゴありの特急車両って最近じゃあまり多くないので良いな〜と思ったり。
壁際にはフック。フックのデザインもちょっと凝ってる感じ。ブラインドは座席のデザインに似たものだった。
E353系の嬉しいポイントは、どの席からでも車窓を楽しめること。やっぱり窓が大きい列車ってやっぱり良いよね。
静かで快適、完成度が高めでとても良かった。控えめで落ち着きがあるので、モノトーンっぽくも捉えられるけど、外観のスタイリッシュさにこの内装は良い組み合わせなんじゃないかな。
乗車したこの日、平日にも関わらずなんと満席。あずさ号ではしばしばこういうことがある。それだけ利用者が多い路線ってことだ。乗客は旅行客、ビジネス、帰省など様々。モノトーンと綴ったが、万人に受け入れられる車両ってこういうのが正解なのかもしれない。
今回はこの辺で。
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