東海道山陽新幹線を走る車両は、JR東海所属車両とJR西日本所属車両に分けられている。700系も東海所属編成にはC、西日本所属の編成にはBの記号が、16両編成の編成番号に当てられていた(西日本の700系8両編成はE)。C編成は60編成製造されたのに対し、B編成はわずか15編成の製造にとどまった。
700系のグリーン車は、JR東海車とJR西日本車で大きく違っている。どうせなら数が多いC編成より、数が少ないB編成に乗車したいところ。たが運用がわからなかったため望みが叶うかは運次第であり、僕はB編成を引くことができなかった。700系C編成が廃車され、B編成の2編成が臨時運用に限定して残っている今となっては、C編成に乗れて幸運だったといえる。
さて、乗車したのは朝イチのひかり号。グリーン車の乗客はいなかった。朝の便だからか閑散期だからか、京都までの乗車にもかかわらず途中で乗車したのは5人程度だった。
グリーン車全景。2+2のシート配置で、一個一個の座席が大きめだ。
明るいながらも落ち着きを払っている印象。落ち着いていて重厚感が漂うというよりは、明るく静かにオシャレに旅を楽しむ雰囲気があるように思う。厚く大きな座席がまさにグリーン席といった感じ。
また、700系は窓が大きいのが嬉しいポイントに思う。かつての新幹線はこれくらいのサイズが主流だったのだが、近年の新幹線は窓が小さくなる傾向にある。今現在主力のN700系やE5系、E6系、E7系などの窓と比べて700系の窓は大きい。300系や700系のような窓の車両、E2系やE4系などの2列で1枚の窓を使ったような新幹線はもう作られそうもない。
フットレストとヘッドレストがついている。座席背面のテーブルがあるのはC編成だけの特徴である。ひじ掛け部分にもミニテーブルが備えられていて、B編成はこのミニテーブルが大きめになっているようだ。
2列掛けの真ん中にあるひじ掛けにも大きめの小物置きがある。脇に取り付けられたスイッチが時代を感じるものになっている。
座ってみると、座席のふかふか感、乗り心地、騒音も抑えられているのを感じる。近年の新幹線はどちらかと言えば人間工学に基づいた快適性があるような気がするが、個人的には古い車両にあるような、ふかふかで気持ちよく、人間の直感的に快適だと感じる座席の方が好みだ(もちろん、700系の座席が快適さを計算してこだわっていないとは言わない)。長時間座って疲れても良いからリッチな気分や快適さを感じたい。
3両連結された700系のグリーン車は、喫煙車も備えていた。今は喫煙ルームという専用のスペースが設けられているため、どの車両に乗ってもたばこを吸ったまま着席はできない。吸わない人からは気分が良いかもしれないが、吸う人からすれば文句ない快適性だったといえるのかもしれない。
同じ時期に運転を開始した、E2系・E4系のグリーン車とどことなく同じような雰囲気を感じるのは自分だけだろうか。今後運転されるであろう700系B編成の臨時運用を狙って、B編成グリーン車も味わってみたいものである。
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