スーパーひたち・フレッシュひたちの置き換え車両として2012年にデビューしたE657系。上野東京ライン開業後は、かつて使われていた列車名が復活、特急ひたち・ときわとして品川~仙台間で活躍中の車両だ。
10両編成の車内は、指定席とグリーン車からなる。自由席の代わりに座席未指定券が発売されており、好きな車両の空いている座席に座ることができるというサービスが展開されている。このサービスは2015年から始まったもので、特急ひたち・ときわは最初に導入された列車の1つだ。
普通車全景。和テイストとモダンを兼ね備えた空間がテーマで、落ち着いた雰囲気。
座席のデザインは霞ケ浦のうねりを表現しているそう。
座席は柔らかめ座面と固めの背面。写真を見てもなんとなく背もたれは固いような印象が感じられると思う。
ポイントは、ファスナータイプの可動式枕を全席に備えている点。可動式枕はこれまでにもあったが、E5系の登場から普通車にも搭載されるようになってきた。枕は柔らかく、おかげで背面が固めであることはあまり気にならなかった。
シートピッチは960mm。座席下に空間があるため足を伸ばすことができ、かなり広めな印象を受けた。
意外と利用者が多い常磐線特急。ビジネス利用が多いため、背面のテーブルはノートパソコンが置けるサイズのものを装備。大き目のテーブルとは別にドリンクホルダーも用意されている。
また、全席のコンセントが設置されている。位置はひじ掛け。ちょっとわかりにくいかも。フックは座席裏と窓側にある。
他の特急に比べて明らかに快適さが増し、充実した設備で大変良かった。このスタイルは今後のスタンダードになり、新たな特急車両が誕生していくのだろう。どうしても遊びが少なくビジネスマンライクなものが多くなるJR東日本の車両だが、これはこれで完成度が高いなぁと感じた。
足りないといえば車内販売くらい笑。販売が終了したスゴイカタイアイスの復活を望む。
今回はこの辺で。